さらば、仏の顔 公演情報 アフリカン寺越企画「さらば、仏の顔」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    執着、依存
    全体に前作品と同じような印象を受けました。

    ネタバレBOX

    子供の頃からいじめを受け、このお寺に入ってからも先輩たちからの暴力がトラウマになり、暴力を見聞きするだけで身体が硬直してしまうような英生(えいしょう)は過去を断ち切ることができず、むしろ過去に執着しています。

    先輩たちの暴力を止めたとされる兄貴分の佑人(ゆうじん)ですが、実際は次のターゲットになることを恐れて暴力に加担していました。英生の先輩格ということでのみ自分を保つことができ、英生に完全に依存しています。

    前住職が亡くなっていやいや跡を継いだように見えた女住職でしたが、彼女の言動は素晴らしかったです。やればできる教的な考え方についつい陥ってしまうことを悔いていました。そうなんですね。アドバイスするなとは言いませんが、先ずは話を聞いてあげることが重要で、他人にアドバイスできると思っている人は傲慢な人です。何かをすれば何かができるなどと言い出したらインチキ宗教の始まりです。そして彼女の潔さの真骨頂、もう一度暴力事件が起きたら寺を売るという約束を即実行しました。そんな彼女でも、過去の暴力事件も今回の暴力沙汰も本質を見抜くことはできませんでした。それも現実です。

    新たに入った男の、相手の本性を覗き見る能力には恐れ入りますが、短絡的な行動には小人振りが表れています。もったいない限りです。

    英生の立場からすると、英生と佑人は離れなければなりません。そのことを本能的に気付いたかのように英生は火を付けたのでした。

    ところで、冒頭で女住職が天国という言葉を使っていましたが、そこは極楽浄土でしょうと思いました。

    1

    2014/04/27 11:53

    0

    0

  • 雨模様さん
    ご来場頂き、そしてコメントありがとうございます。
    熱をもってこれからも突っ走っていきたいと思います。
    次回は8月。間隔が短いので熱を持続させていきたいです。

    2014/04/28 16:47

このページのQRコードです。

拡大