ぬれぎぬ 公演情報 アマヤドリ「ぬれぎぬ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    3回目
    舞台上の冷蔵庫の駆動音すら気になるほどの静かな演出。音響も最低限。淡い照明と陰影の演出はいつも通りだが、群舞はなくガッツリの会話劇。物凄く繊細なタッチで描かれる「悪と自由」の物語。そこにあるのは絶対悪と悪人ではなくて、普通の人の正義と罪のお話。

    ネタバレBOX

    登場人物達が語るそれぞれの価値観は、それぞれに理屈があって何らかの正義がある。社会的には犯罪かどうかで線引きされてはいるが、実際にはどれも罪。なのに自身では悪いと思っていない。身に覚えのない罪=「ぬれぎぬ」というのが、兎に角震えた。

    劇団員のみの公演のため演者の完成度が素晴らしく高い。全員がそれぞれに印象的で心に残っている。敢えてワンポイントだけ挙げると、笹井里美の涙する姿、糸山和則の狂気、松下仁の冷徹さ、小角まやの怒り、中村早香の孤独、榊菜津美のキュートさ、渡邉圭介の気合い。

    衣装も印象的。あの色使い好きだ。どんな意味使いがあったのかは分からなかったけど、皆似合ってて格好良かった。そういえば、榊菜津美、前作からガラッと髪型違ってて吃驚した。まぁ、前作も大概には吃驚させられたけど。

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    2014/04/20 21:19

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