◯六◯◯猶二人生存ス 公演情報 劇団チョコレートケーキ「◯六◯◯猶二人生存ス」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    何の為に死ぬのか。
    シンプルな舞台装置と短い尺の中で、戦争中の狂気とも言える実直な若者たちの生き様と、役者の濃さが滲み出る作品だったと思います。本来の公演時間はもっと長かった模様。下の方にもあるように、劇場が広くなると、よりスタッフの案内や統制力が問われるような気は自分もします。それについてはTABACCHIの方に書きますが、今回自分の場合はそれでも楽しめたし、シートの眠気にも誘惑されなかったりありました。別個で掲載する自体は悪くないと思う。
    ただ戦争戯曲などは思想が政治的だったり、苦手だったり嫌悪感を持つ人もそれなりにいると思うので、その辺りは事前に周知できるように配慮が必要だと思います。以下

    ネタバレBOX

    舞台セットが質素で、別2作品と共通で使用する長い板?を魚雷の船内に模しているのが面白かったです。狭さを表現する為に、広い板状の中で妙に2名の役者の距離が近かったり、ちゃんと海軍の狭い艦内用の敬礼など細かく動きがあったように見えました。音声のマイクを仕込んでいたんでしょうか。革靴のギシッ、ミシッという音が、個人的には妙なリアルを感じた。
    玉音放送の音が大きすぎ、黒木と空気が聞き取りにくかったのが自分にはありました。そしてやはり見る側の感性によっては情景が分かりにくいところもあるかなと。ラストの終わり方は、死んでいく儚さをより出すようなブラッシュアップ出来たようにも思えました。次の者たちの為に死んでいく。そして時にそれが戦犯と言えるほど悪い影響を与えることもある。色々感じました。尺を短縮したなら本来のも見たいです。ありがとうございました。

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    2014/03/25 23:50

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