満足度★★★★
ダイジェスト版ミュージカルとして成功
かなり復讐劇が簡略化され、女海賊ルイザの過去にも全く言及されず、最後の筋も大幅に違ってはいましたが、ミュージカル作品としては、なかなかの仕上がり作だったと思います。
何より、楽曲が素敵!
石丸さんと花總さんの主役コンビも見目麗しく、歌声も美しく、文句ありません。
エドモンに復讐される3人トリオは、熟練の役者さんだし、ルイザの濱田さんの圧倒的歌唱、ファリア神父の村井さんの歌唱も、胸に刺さりました。
ジャコボの岸さんも、脚本では、あまり描かれない行間を、埋めて、役に命を吹き込んでいました。
しかし、昨今の政治に懐疑的な不安が増大している際の観劇だったせいか、エドモンが言う「正義は、それを成す者のためにある」という台詞が、まるで、安倍さんのスローガンのように聞こえ、ちょっとぞっとしてしまいました。