「ラストシャフル」 公演情報 劇団 浪漫狂「「ラストシャフル」」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    選曲の良さ
     飲み屋で騒いでいた連中の話から、金があると睨んだ家に彼女の久美と一緒に忍びこんだ恭平だったが、狙われた重吉の家は、既に何者かに物色されていた。然も、ベッド脇と壁の間からは逆立ちした足が! スワ、これは単なる物盗りではなく、強盗殺人? 自分達が、凶悪犯として疑われてしまう、と逃げようとしたが、そこいら中に自分達の指紋が付いている。拭き取ろうにも最早、無理!! とおたおたしている内に、どうやら被害者が死んではいないらしいことに気付き、ベッドの上に寝かしてやるのだったが。被害者、重吉は、恭平に対して政伸と呼びかける。息子と勘違いしているのである。逃げるタイミングも当ても失した彼らは、重吉の家に息子の振りをして居座ることにした。(追記2013.11.2)

    ネタバレBOX

     と、そこへ戸をどんどんと叩く音。「清治です、御隠居~~~」っとケタタマシイ酔っ払いの叫ぶ声、余り煩いので開けてやると魚屋の清治が入ってきた。どうしても話したい事があると入ってきたのだが。間もなく大鼾。起こすと、仲間も呼ぶと言って携帯で仲間に電話を掛け、結局、朝迄どんちゃん騒ぎだ。実は、彼らは地元の草野球チーム レ ユニオンのメンバーなのだが、重吉は、喋るのが、下手でこの陽気で人の良いレ ユニオンメンバーとは行き違いがあった。だが、地元の為に多大な貢献をしていた重吉の人柄も知らず、悪口を言ったりしたことを詫びにきたのだ。だが、重吉は、アルツハイマーが進み、体力も落ちて車椅子生活だ。そこへ、流石に親を心配してのことだろう。長い間、不在にしていた息子(実は恭平)達が戻って来て面倒を見てくれているというので、介護関係のサジェッションや役所の部署、人脈など必要な知識を授けてくれたのであった。幸い、久美は、心の優しい女性で、本当の父のように甲斐甲斐しく面倒を見てくれる。何の関わりも無いハズの自分達に、何故、レ ユニオンの人々はこんなに良くしてくれるのか? 事情があって、人間不信に陥っていた恭平にも、こんな疑問が湧くようになっていた。重吉の介護にも大分慣れた頃、アメリカから重吉の妹が訪ねてくる。彼女はアメリカ人と結婚し30年アメリカに住んでいたのだが、夫が他界し介護の任を解かれて帰国したのだった。(未だ本番中、ここから先は観てちょ)

     TVネタを利用しながら笑いを獲るというのは流行りなのだろうか? 多くの人がTVを中心に生活しているとも思えないのだが。観客の反応からは、或る程度矢張り見られているのだろうとの判断はできる。然し、折角、舞台で上演しているのだから、枕とはいえ、TVネタを多用するのは如何なものか? とは思うのだ。
     ところで、レ ユニオンのメンバーは何故、午前2時近くに現れたのか? 丑三つ時だからである。この辺り、流石に舞台人、キチンと我が文化の伝統を踏まえての作りだ。但し、矢張り故人となっている恭平の生みの親たちの現れる時間帯は、朧であるが。

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    2013/11/02 03:35

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