観客に依存し過ぎなのでは
漠然とした「何か」は感じられる。「何か」は感じられるのだが、それだけである。そこから感動がうまれたり楽しく感じられたりすることはなかった。
私が思うに、「演出が観客の理解力や感受性に依存し過ぎている」のではないだろうか。「理解力のある観客なら理解出来るはず」「感受性に優れた観客なら感動できるはず」…。万人受けする演劇が良いとは限らないが、観客の理解力を正確に見積もるのも演出の仕事だと思う。
ストーリー的には、男の性格・行動が観ていてイライラする。また、あんな男を好きになる女にも共感を感じない。少なくとも中心人物は観客が好感を持てる設定にする方が良かったと思う。
役者さんは皆さん熱演で良かったです。