満足度★★★
難しい作品かも…
これは日本で上演するのが最も難しい部類の作品かもしれない。米国のウィットやユーモア(この作品はユダヤ的思考が色濃いらしいが)に我々はいまだ慣れていない。特にこの作品は時代も少し遡るので、その点でもますますピンとこない。
「ニューヨークの客」はその最たるものだった。また、英語ではテンポよくリズムのある会話になるのだろうが、形容詞の多いこの会話劇は日本語にすると間延びしてテンポが落ちてしまう。会話が単調な分、もう少し感情の起伏があってもよかったと思う。
「フィラデルフィアの客」は素直にドタバタ感を楽しめた。町慎治演じたマービンぐらい、セリフにしろアクションにしろオーバーとも思える位がちょうどいい。
「ロンドンの客」はいかにもありそうな女優の舞台裏を描いた作品で「さもありなん」。
「シカゴの客」はドタバタでグダグダというのが素直な印象。ぶつかって怪我をするのがちょっとわざとらしく見えてしまった。
どなたかが書いておられたと思うが、ルームメイクのスタッフの女性の心温まるエピソードを最後に持ってくるなら彼女自身のストーリーも付け加えてもらえると有難かった。(でも原作がそうそうなってるんだろうね、きっと。)
2013/09/22 03:07
出演しました、翠野桃です。ご来場頂きまして、ありがとうございました。
そして、率直なご感想も頂き感謝しております。
今回の作品は芝居を創っていく過程が難しくもあり、そこが役者としての醍醐味でもありました。
精進して参ります。
ちなみにルームメイクのお話の原作は演出・銀漱の書き下ろし作品でありました。
今後とも有機座をどうぞよろしくお願いいたします。