65歳からの風営法 公演情報 笑の内閣「65歳からの風営法」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    割とシンプルながらズシリと来る・・
    兄貴が25時に出演するという妹に、
    「25時以降は風営法により捕まる可能性がある」
    と言って、
    出演を30分早めさせようとする。

    たとえ兄の職業が警察でなかったと言っても、
    大学生の妹に対する助言としては十分ありうる話だと思った。

    それに対する妹の回答として・・

    ネタバレBOX

    「自分の出番を待って25時に来る人がいる可能性がある限り、
    進行の都合上で多少遅れることは許せても、
    逮捕されたとしても30分早めることは絶対に出来ない」
    と言う。

    ひょっとしたら世間一般にはなんて愚かな選択だと思う人がいるかもしれない。

    けれど、自分には割と思い当たる節があるズシリとくる話だった。

    自分も以前、大阪の知り合いのバンドのライブを見るために一日だけ大阪に行った時の事、
    ちょうどこの話のように、
    「出演時間より遅れることはあっても、早まることはないだろう」
    と、たかをくくって行ったことがある。

    そしたら、ちょうどこの話とは逆に急きょ30分ちょい出演が早まって
    着いたら終わっていた、と言うことがあった(苦笑

    自分は正直、
    「出演時間が早くなるならともかく、たしか東京から観に行くとか言っていたのに遅くなるのはちょっと有り得ないかな・・」
    と、内心思って、
    それ以来行くのをやめてしまったことがある(そこは他にももう一回何かの都合で時間がずれたことがあったような・・まぁ、ともかく、遠くから観に行くなら、時間がころころ変わるところと、時間厳守のところ、どっちを選ぶかは必然となる・・

    特に事前に出演時間を告知している場合、
    出演時間を早めることは
    他の予定の合間を縫って
    その人たちだけを見に来る人にとっては致命的だったりする(苦笑

    別に音楽じゃなく演劇に置き換えても良い。
    「30分早まって、着いたら既に終わってた」
    なんてことがあったとしたら。

    一度でもそういうことがあったら、普通の人間はそんなに暇ではないのでもう二度と行かないと思う(時間がある人は今度は1時間前から待機するかもしれないが・・

    店側、主催側にしてみたら大した問題じゃないのかもしれないが、
    表現者にとっては非常に重要な問題だと思う。

    ただ、重要だからと言って、
    「逮捕される可能性があったとしても、出演時間は守る」
    なかなか言える台詞ではないと思う。

    風営法がおかしいのは、こういう立派な志を持った人も逮捕する余地を残していることだと思う。

    例えば、関西では25時までのイベントが意外と多い。

    ラストの出演者の場合、時間厳守のつもりでいても
    どうしても出番が遅れる場合がある。

    それでも、自分のために最後まで終電がなくなっても残ってくれている人のために音を出したとしたら・・。

    25時を少しでも過ぎたという理由でその人を逮捕するのが善なのか。

    たとえ決まりであったとしても、
    罰することが正しいと言えるのか。

    弁護士の台詞にあった、
    「北朝鮮に愚かな若者はいない。愚かな若者のいない国は最悪だと思う」
    という言葉にすべては集約されているようにも思う。

    ダンスをする若者が愚かだとは思わない。
    ただ、愚かな決断を迷わず下せる若者についてのみ、自分は眩しいと思う。

    そもそも愚かな若者が増えなければ出生率も上がらないような・・(苦笑

    本当に何気ないやり取りなんだけど、
    そう言ったひとつひとつのエピソードに
    考え抜かれた形跡が垣間見える。

    掘り起こすといろんなことが想像できる。
    それは素晴らしいことだと思う。

    ツレウヨなんかもそうだけど、
    ここの劇団ほど、ひとつひとつじっくり考え抜いて物語を作る劇団はそう無いと思う。

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    2013/06/13 00:31

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