【公演終了】喜劇、泡沫(うたかた)煎餅【次回は10月です】 公演情報 映像・舞台企画集団ハルベリー「【公演終了】喜劇、泡沫(うたかた)煎餅【次回は10月です】」の観てきた!クチコミとコメント

  • 演じるとは何なのかを問う。満身創痍の 悲喜劇
    バレてないのに、なぜかネタバレに書きました。紹介文の方が よっぽどバレてます。

    ネタバレBOX


    それは、虹色の7色に輝く、プリグムを見ているかのような舞台であった。
    開幕直後、ふんどし姿の男!(意外にマッチョと太し)、下半身がバレエダンサーの王様!、そして下着姿の女!(…)、ナイスバディな女達!が一堂に揃う。
    シェイクスピア作『ハムレット』をモチーフとするが、過激なパフォーマンスを予期させる幕開けだ。

    ところが、その後は茶の間を舞台に本格派シチュエーション•ドラマが繰り広げられた。オープニングに登場した過激パフォーマンスをが途中、幕間の役割を果たす。

    一旦、自宅を出た家政婦へ『ありがとう、そしてさようなら』と言い遺した、泡沫県での有力地主•煎餅が死ぬ場面。ヨーロッパの讃美歌が流れ、それはそれで涙の終演だった。暗闇が劇場を包み込み、役者が全員、やってきそうな勢いである。

    実を言えば、過激パフォーマンス、このヒューマンドラマの流れから、さらに煎餅の正妻の娘姉妹が関わる事件物(サスペンス)へと続いて行く。むしろ、事件物こそが、時間的には最も主体を成していた、といってもよいかもしれない。

    泡沫県の事件、『ハムレット』がオモテ裏一体だったとは。過激パフォーマンスが演劇を誇張していたとすれば、ラスト、煎餅の長女の叫びは  間違いなく本物である。
    ただ演じていた舞台が、実際に身に起こった時、役の人生と一体化し、より迫力のある演劇が生まれる。
    なんて不条理な物語だろう、皆が笑顔にならないなんて。一周間後のイベントは、どうなったのだろう。
    だが、彼女の叫びに至る物語としては、仕方のないルートだったのかもしれない。

    幾度となく迎える終演、わからない展開、それは観客を翻弄させる。
    真面目なのか、ふざけてるのか、人間らしさなのか。


    家電量販店が、電気自動車を売りさばく時代。GMさえ、トヨタを先生にみたて、環境適応車の開発に力を入れる。
    世界の企業は、持ち前の業務だけでなく、幅広い市場を求めビジネスの拡大を進めている。
    演劇も、舞台の多角化があってしかるべきだろう。それを、ダンスを除いた上で意図したところに、この舞台の革新性があるのではないか。





    1

    2013/04/05 23:28

    0

    0

  • monzansiさま、丁寧なレビューをありがとうございます。
    ハルベリーは誉められ慣れておりませんので、戸惑っております。

    喜劇、と謳っておきながら悲劇じゃないかというお声もいただいた作品でした。
    どうも、満代視点で観てくださる方、悦子視点で観てくださる方がいらっしゃるようでした。

    素敵なレビューを書いていただき、身が引き締まる思いです。
    ありがとうございました。

    また、ご来場いただけることを心よりお待ちしております。

    2013/04/21 07:40

このページのQRコードです。

拡大