尻軽SiLLYGiRL 公演情報 東京プロパガンダ「尻軽SiLLYGiRL」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    不条理ものは難しいです
    申し訳ないのですが、よくわかりませんでした。パンフレットからは、性別への考察を核に恋について展開するような印象でしたが、風呂敷を広げすぎて収集がついていないように感じました。

    ネタバレBOX

    恋も類型の提示に終わって深くは語られず、結果として性別への考察には至らなかったように思います。簡単に言えば、伝わるものが乏しく、可もなく、不可もない作品に思いました。演劇よりパフォーマンスに近いような気もします。

    構成は、出会いから別れまでを描いているようでしたが、刺激的なシチュエーションの導入から、徐々に減速したのが残念でした。男女のセリフが入れ替わる場面で息を吹き返すものの、煙に巻いて終わる流れで、尻つぼみ感が残りました。

    不条理劇でも、最後にパズルのピースがはまるような点があるといいのですが、バラバラなまま残ったピースがあるようで、居心地悪さがあります。結局、何が言いたいのかわからないのは、こういった点に問題があるような気がします。

    劇場が狭く、間近に役者さんの演技を拝見出来たのは面白かったです。役者さんは出ずっぱりで、360度から見られる中で、通常の舞台とは違った演技を求められていたと思います。劇中、役が変わる場面も多々ありましたが、上手くこなせていたと思います。ただ、表情がみたい場面で見えないことも多くありました。全ての席から見える場が無く、作者が強く訴えたいポイントが分かりづらく、メリハリのなさを感じました。

    衣装は没個性的で、本作に合っていたと思います。観劇した回では、役者の一人のパンツが裏表で、結構、気になりました。男女とも下着が透けていたり、ブラ紐が出ていたり、安全ピンが見え隠れするなど、工夫不足が感じられました。男性の上着は動きにくそうでした。観客との距離が近い作品で、素材が薄かったので、黒のタンクトップと短パンなど見えてもいいアンダーウェアを揃えてもいいと思います。女性のスカートのデザインは良かったです。

    作品としては、若いというか、学生演劇から抜けきれていない印象がありました。今後の成長に期待します。スタッフワークはとても良かったです。気持ちよく観劇出来ました。

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    2013/02/15 00:54

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