【初ツアー公演終幕致しました!】都道府県パズル 公演情報 北京蝶々「【初ツアー公演終幕致しました!】都道府県パズル」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    徐々にスピードアップしていく会話劇
    75分というコンパクトな上演時間も丁度いい。

    ネタバレBOX

    道州制をアピールするために集められた各地の人々が、道州制フェスというイベントについて話し合うストーリー。

    冒頭のやり取りから、各地から参加した人々の、それぞれの地域を代表しているという、お国自慢からエゴのようなものがぶつかり合うのかと思いきや、そうではなかった。

    すべてのアイデアに異議をぶつけていく南東北代表の声が、明らかに話合いを乱しているのだが、その意味がわかってくるころから、もうひとつのテーマが浮き上がってくる。
    すなわち、カタカナで表記されてしまう「フクシマ」だ。

    彼女は、フクシマという地名を消し去りたいという想いがある。
    そのための道州制賛成派だったのだ。

    そのことに対して、きちんとしたメッセージを舞台上から発するところに好感がある。

    日本人に限らず、自分の生まれ育った土地への、愛着、こだわりがあるのは当然で、日本人の身体に染みついた、都道府県単位での愛着、こだわりはなかなか捨てがたいものがあるのだはないかと思う。土地によってはいまだに「藩」単位での愛着、こだわりもあるようだし。

    ゆっくりとしたスタートから、徐々にスピード感が増していく、脚本と演出が鮮やか。
    どんどん引き込まれていく。
    この形式は『12人の』を彷彿とさせるが。

    役者のキャラクターと配役のバランスもとても良かった。

    失礼な言い方だとは思うが、内容よりも「会話」(台詞のやり取り)を楽しむ舞台だったように思える。

    内容的にはこぢんまりしてしまったような。

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    2013/01/03 21:44

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