見渡すかぎりの卑怯者 公演情報 ジェットラグ「見渡すかぎりの卑怯者」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    名作である
    遅くなりましたが、個人的には観てきた中ではかなり面白い作品でした。精神病棟という重いジャンル、差別用語連呼で嫌悪感もわきます。好き嫌いはあるかな。諸々考えさせられる内容が詰まっていたと思います。以下

    ネタバレBOX

    照明の怪しい感じや暗転のスムーズさがとても良かったです。役者さんの一人一人がレベル高く、中盤はダレそうな雰囲気を受けたがよく進めたと思います。統合失調症と解離性人格障害など、心理学の専門用語が出ていて、自分は大学で専攻したこともあるので話は分かった。逆に小難しい話に感じた方も多かったかもしれません。実は患者であった若者が職業療法で働いていたなど、実現は難しそうだけど話としては繋がっていたり、患者の記憶喪失も後々判明したり脚本の面白さがありました。脱ぐ必要があったのか。サービスカット要素にしか思えなかった。
    異常だと思う人たちの価値観は果たして健常なのか。これはとても真理をついていて考えさせられます。ニュースや世論、情報操作でAだと思い込んだいたものが実はBであっても、大半の人はAだと信じてやまないような。身の回りにも沢山あると思います。そんな歪んだ世の中の縮図を感じたのは、こういう芝居としては意義深いのではないでしょうか。実際に絵は描いて欲しかったです。ラストの人格が一つになり、「卑怯者」と言うシーンは鳥肌立つほど好きです。面白かった。こういうのを定期的に観たいです。

    0

    2012/12/15 06:43

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大