涼~すずみ~水 公演情報 BoroBon企画「涼~すずみ~水」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    愛の変遷。
    あやめ十八番「Love Potion #9」は、アコースティックギターで昭和のナンバーを歌い上げての音楽劇。10代・20代前半・後半と、主人公のそれぞれの世代での愛の変遷が甘酸っぱく、郷愁感に満ちた美しい(表面上は美しくない)ラブストーリー。

    観ているうちにストーリー展開の面白さにグイグイ引き込まれていって、脚本の拡がりに舌を巻いたり、こちらの過去を抉られて痛い思いをしたり・・・凄かったです。いろいろな意味で感動しました。

    あやめ十八番は今作が2作目ですが、既にユニットの「色」がはっきりと浮き彫りになっていることが素晴らしいな、と。演劇を通して何を伝えたいのか、一貫したテーマ性が芝居によって確りと提示されていて、続けて観ていくに充分な魅力があります。これからもどんな芝居で「幸せって何?」と考えさせてくれるのか、とても楽しみです。

    BoroBon「阿房列車」は平田オリザさんの脚本ということで。大人の会話劇の妙で楽しませていただきましたが、オリジナル作品が観たかったなぁと思いました。若い女性役の方のファッション・・・帽子からミュール・バッグまで隙の無いヴィヴィッドな合わせが素敵でした。センスいいなぁ。

    ネタバレBOX

    「Love Potion #9」で主人公が「子供はいらない、二人で幸せになりたい」とバツイチの元カノに言ったときは、正直すぎるその言葉に震えました。10代の恋愛、20代前半の恋愛、20代後半の恋愛・・・それぞれの愛が繊細に変遷していく様を描いた脚本に感動。

    学生時代の主人公を演じた笹木皓太くんが演出に良く応えているなと感心。ストーリーテラーである堀越涼さんとのリンクが演技に確り表れてて、仕草や言葉が本当に涼さんの20歳の頃であるかのように見えました。

    一つだけ気になったのは、足の指が可愛い、と言って写真を撮るシーン。
    時間が無かったのだとは思いますが、あそこは素足じゃなきゃ可愛くないなー(^o^;)

    あと、そこはかとなくエロいのが良かったです。セクシーではなくエロ。
    媚薬(Love Potion #9という名称)を飲ませるとか、何度も何度も飲まされたとかをエロいと感じるのは多分、飲んだり食べたりという行為が私にとってはセクシーなことだと思えるからかも。

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    2012/07/16 00:07

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