満足度★★★★
まさに「ガチゲキ・学生版」
対照的な2つのハムレットはまさに「ガチゲキ・学生版」。
原典のキーワードだけ残し全く別の物語を構築した早稲田の「公夫」(ガチゲキで言えば日本のラジオ風)は発想は良かったものの詰めが甘い上にラストの映像が蛇足で、オーソドックスながら意外なラストを迎える慶應の「嘘つきの箱庭」(ガチゲキで言えばだるめしあん企画風?)の手堅さにひけをとった感じ。
慶應3:早稲田2(目視による概算)という観客投票の支持率はそのあたりを反映したものか?
なお、劇団BOOGIE★WOOGIEの『リボルバー』やDART'Sの作風を思わせるサスペンスで「どこがハムレット?」と思わせながらも早い段階で原典との関連性を悟らせた早稲田の「公夫」、ツカミ(から中盤まで)はなかなか見事。