マジックアワー 公演情報 [DISH]プロデュース「マジックアワー」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    福島正平すばらし・・
    とにかくセットが素晴らしい!
    舞台美術:福島正平、いい仕事するなぁ・・。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX


    下町の映画館が舞台。戦後の復興期に建てられたこの映画館は老朽化はいなめないが、町の人たちからは心のよりどころとなってきた場所である。前オーナーの大村大吉は、この映画館は町のシンボルとして、港の灯台のように町に帰ってくる人たちの為の足元を照らし道しるべになるようにとの考えから、このネオン管をその営業が終えた今でも決して消さないように言い残し、今、この灯りを守っているのが筒井伸幸である。

    そしてこの映画館に残される格好で一人で暮らしていた長女の温子の元に、二人の兄が戻り、失踪していた父親も、フィルムの中から飛び出してきた母親も戻り、近所の人たちが加わって、あの頃の華やかな賑わいのあった映画館の情景が浮かび上がるのだった。

    死んだはずの母親・志穂が、映画が盛んだった当時のままの若い姿で戻って来たのだが、志穂は憧れの映画スターに逢いたいと望んだら、異次元の空間に移動してしまったのだという。そうして数々の映画スターと逢った。という話はファンタジーだ。

    劇中、「フィールド・オブ・ドリームス」や「マジェスティック」の雑談も入ったことから、これから先の展開は夢のある話なのかと思いきや、そうではなく、映画好きな人たちが過去を懐かしんでいるような舞台だった。これはこれで決して悪くはない。ただ、全体的に緩く締りがなかったのが残念だった。それから、もうちょっと爽快に笑わせて欲しかったかな。

    更に無責任にも温子一人を残して出て行った家族らの失踪の理由がたわいもないことで、もうちょっと本を練り上げて欲しかったが終盤で家族が再生する方向に持っていっていた。この日は照明さんのアクシデントがあったけれど、無事に乗り切れて良かったと思った。

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    2011/12/07 01:21

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