桃ノ木高原SA 公演情報 ENBUゼミナール「桃ノ木高原SA」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    人間だもの
    「いるよなぁ」って人達のダメダメさをクローズアップして見せる人間臭い登場人物たち。でも卑近なエピソードに混じって、スッと壮大な事が話に出てきたりして奥深い。ゲラゲラ笑って観劇したあとに、等身大の自分を改めて肯定出来る様な元気をもらえるシチュエーションコメディ。ENBUゼミの卒業公演とのことで役者さん達の固さはあるものの、脚本演出の力もあって役とマッチしてるなと感じて好感触。

    ネタバレBOX

    前説の女性が前口上のあと、自身のエピソードを交えながら「個々人には個々人の事情がありますよね」と導入して始まる。舞台は人もまばらなとあるサービスエリア。壁には最近近所から出土した桃の木原人の絵が貼ってあったりする。登場するのは遺体を運んでる途中に車が故障した葬儀屋の男二人組。いつまでもサービスエリアに居続ける姉妹。夫のDVから開放されようと集まった主婦4人。主婦達は夫から逃れようとドライブの途中、4人の所持金が高速料金が足りずに困惑している。付近が騒がしいのは、近所で死体が見つかったから。

    勿論、個々の事情・状況は序盤は謎に包まれており物語が進むにつれて徐々に明らかになる。でもどうだろう、このワクワクするようなシチュエーション。特に夫のDVから逃れたい主婦達の話が面白い。暴力はイヤだけど、夫は本当は自分を愛してると信じて不幸だか幸せだかわからない自慢合戦を展開する風景は秀逸。終盤、姉妹が自分達の交際していた男を殺して埋めていた(それが最近発見された)ことが明らかになる。そして相関して、「人間の肉体はどのくらいで骨になるのか」や「自分の何代前が原人なんだろう」といった、人類の根源みたいな壮大な話が挿入される。やはりコメディの魅力の大きな要因は「共感」だと思う。自分もそうだなぁ、とか、周囲にこういう人いるよなぁを大きく取り上げることで、笑いも物語も深まる。土田さんの脚本には愛と笑いが満ちてるなぁ。

    0

    2011/11/04 00:31

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大