シキサイ 公演情報 裏庭巣箱「シキサイ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    くすんだ人生に彩りを取り戻す
    チケットプレゼントで観劇。座っての演技が多いので、最前列で観ればよかったな。

    序盤のダンスパフォーマンスで好みと違うななんて思ってましたけども(前衛的な舞台かななんて)、終わってみたらしっとりとした爽やかさを感じました。終演後の舞台の彩り(色彩)も美しかったです。

    舞台のキモである夕季を演じた市場法子の演技はかなり素晴らしかった。彼女の出来次第で評価が変わったというくらい。

    ネタバレBOX

    男性が女性の腕を白衣?に通して、女性をイスに座らせるところから始まる幻想的な舞台。なぜか白衣の袖には赤い糸があって天井から吊らされている。
    明確な言葉はなかったけども、女(水谷夕季)は、神経性の病気らしく奇声を発したり言動が定まらなかったりと、介護を受けている(舞台は病院というか介護施設というか)。周りには同じような患者?が絵を地面に書いたりして這いずり回っている。その患者らが夕季の気持ちの代弁だったり過去回想を演じたりしてストーリーを浮かび上がらせていく。
    ラスト、(母を)好きになれないと言っていた息子の前で、一枚の絵を描きあげ、夕季は死ぬ。母におかあさんと声をかける息子。今までのギスギスした落ち着かない舞台が、急に暖かい空気で満たされる。そんな再生(蘇生)の物語。
    ちなみに、当初、この息子を夫か彼氏と思っていた。市場の容姿が母には見えなかったため。

    話の合間合間につぶやいていた、素敵な髪型のファッショナブルな方々(夕季の赤い糸をハサミで切って夕季は昇天した)は、役名が□■で表されているが、死神とか時間とかいう概念なのか。何を言っているか聞き取れなかったけどもそんなふうに感じた。

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    2011/08/27 23:45

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