WWW 公演情報 001「WWW」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    過去と未来以外の「いま」
    一見シンプルなのに、自分の想像力を超えた奥行きのある作品でした。観劇途中で『わからない』で思考が停止してしまうのが悔しいなぁ。それは、多分自分の中でもう少しでストンと心に落ちそうで、落ちるとすげー楽しいんだろうなって想像出来るから悔しい。もう一回観たらもう少しわかるかも。アフタートークを聞いて、作品の魅力をより実感出来ました。

    ネタバレBOX

    主観的に言語化してしまうと、せっかくの奥行きのある世界が限定されてしまいそうで怖い。でも、どうしても3・11を想像してしまいました。

    境界線とミイラの話。私達は同じ人間がひいたはずの無数の境界線に囲まれて生きていて、逃れようとしても逃れられないし越えることは難しい。どんな時代に生まれてどこにいてどんな境遇でも、それでも境界線の中の『そこ』で『いま』を生きていくんだなぁと突き付けられました。見えないものが視覚化された白い物質に全身覆われた女はやがてどこかへ消えていく。ミイラは未来で目覚めて言葉を食べる。境界線は放射能汚染地域との境目、白い物質は放射性物質、汚染地域で触れられることなく長い時を経た先でヒバクして亡くなったミイラは、目覚めた先で何を見るのか、なんて感想で止まってしまいました。

    坂手洋二さんとのアフタートークも刺激的でしたが、やはり会話の要所でついていけず。でも創作過程や作品についてのあれこれはやっぱり聞けて幸せでした。モノトーンな印象、作品内の主語について、境界線について、ミイラについて、、、などなどのあれこれ。

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    2011/07/29 10:11

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