-さいあい- 公演情報 COoMOoNO「-さいあい-」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度

    私には理解不能で・・・
    公演については、他の方の投稿により示されているとおり。
    I型というかH型というか、テーブルが並べられ、そこが舞台。
    階段が数か所あり、観客席へ降りることも可能。

    開演前から、役者数人が登場し、カップルが寄り添いあったり、
    舞台や、時に下に降りたりするダンサーも。
    室内は多少煙っぽく、スポットライトが線のように見えることも。

    さて、前説から抑揚のない静かな声で始まる・・・
    (これも意図的なものであろう)。
    放火犯人らしい母親を訪ねる青年・・・
    ヘルパーかと思っていたら後で弁護士とわかる。
    母と同居の娘、弁護士事務所(会社とも言っていたが)内でのやり取り、
    カップルのやり取り、そしてダンサーたちが歩いたり踊ったり・・・。

    Iの字の両端に、母たちの家と、弁護士事務所が離れて存在し、
    その中間付近の通路に、カップルがいる。

    カップルの女性はDVを受けたことがあるようなセリフが、
    そして男性は、放火犯らしい母の息子である。

    ただ、台詞は、一文一文は普通の文章。
    しかし、文章が積み重なっていくと、論理的には意味が分からなくなる。
    つまり、各文章間の脈絡が通じないところが多い。
    また、異様なほど、相手の言うことに執拗な反論をするようなやり取りも多い。

    そして、2つの両端と中間の3か所に、
    順不同にスポットが当たっていき、そこで台詞が始まったり、
    時として絡み合ったりすることもあるが、
    その関連性も論理的には分からない。

    ということで、極めて実験的・抽象的・前衛的な作りであり、
    もちろん、それも演劇の一ジャンルであるわけで、
    新しい試みを行うことは一向に構わないと思っているのだが、
    しかし、すでに述べたとおりで、一文一文は普通の文章なので、
    それが具体的イメージを超えた感覚的、抽象的イメージを
    観客に与えることの妨げになっていたように思う。

    中間部分ではダンサー2人による舞踊が中心となるが、
    これも、それほど特殊なものとも言えず、
    特に強い印象を受けなかった。

    ということで、抽象・前衛なりに、
    自分たちは何を表現して、
    観る者にどのようなメッセージを伝えたいのか、
    そして、そのために、どのような表現手段を取るべきなのか、
    もっと考え抜いてほしい、というのが私の正直な感想と意見。

    ただ、終演後、熱心に拍手している人もいたので、
    その方には何かが伝わり、
    しかし私にはそれが把握できなかった、ということかもしれない。
    もしそうであれば、私自身の受容能力の低さを恥じるしかない・・・です。

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    2011/07/05 12:24

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