芸劇eyes番外編『20年安泰。』(各回当日券発売有り) 公演情報 東京芸術劇場「芸劇eyes番外編『20年安泰。』(各回当日券発売有り)」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    お得感あり
     若手5劇団各25分のショーケース公演。全劇団初見だったのですが、それぞれに個性的で面白かったです。一番興味深かったのは、舞台の使い方の違い。同じステージを使っているに、空間の処理の仕方が劇団毎で異なっていて、全く違う世界が展開されていました。
     また今度観てみたいと思ったのは、範宙遊泳とマームとジプシーでしょうか。しかし、一番印象に残ったのは、バナナ学園純情乙女組です。本体のパフォーマンスではなく、その後の部分に(笑)
     アフタートークも面白かったです。演出家さん5人がなかなか個性的なので、初日はケラさんがゲストでしたが、他の回もアフタートークだけ観てみたいかも(笑)
     前売り2000円でこれだけの内容を観ることができて、かなりお得な気分でした。 

    ネタバレBOX

    ①ロロ
    今回一番観たかった劇団なんですが、ちょっと期待はずれかな。人魚姫をモチーフとしている作品でしたが、ストーリー的にはなんか拙い印象を受けてしまいました。大きな青いビニールシートを使って海を表現したり、影絵を使ったりするなど、舞台の使い方は面白かったです。

    ②範宙遊泳
    ノンフィクションをベースにしたお芝居のアフタートークが舞台の話。ノンフィクションの当事者(なぜかうさぎさん家族)も参加していて、その場で駄目出しを行なっていくという展開。ナンセンスとアイロニーが程よくミックスされている感じで、観ていて一番笑ったかも。途中で、ステージの真後ろの扉が開いて、外の庭も舞台として活用されていたのも面白かった。

    ③ジエン社
    デモ、帰宅難民等がモチーフとなっており、「震災後の現在」が5劇団中一番意識された作品だった気がします。

    ④バナナ学園純情乙女組
    会場の椅子の上に置かれたレインコートやビニールは、この劇団のため。液体や物が飛び散るはちゃめちゃなパフォーマンスもインパクトがありましたが、なんといっても、散らかしまくったステージの「撤収」が本当にお見事でした。激しい歌やダンスだけでなく、お片付けまでしっかりこなしていた役者さんたちに拍手!(笑)
    そういえば、アフタートークでケラさんもこの「撤収」を褒めていました。この劇団を敢えて5番目(最後)にしなかったコーディネーターの徳永さんも、グッジョブ!(笑)

    ⑤マームとジプシー
    明確なストーリーはない感じなんですが、観ていてなんか心地のよいお芝居でした。リフレインされるセリフが耳に残る感じ・・・といっても悪い意味ではなくて、すっと入ってきている感じでした。セリフのリフレインが上手く使われていたせいか、ままごとの「わが星」をちょっと思い出しました。

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    2011/06/26 11:47

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