mamomyaの観てきた!クチコミ一覧

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サバイバーズ・ギルト

サバイバーズ・ギルト

ナイスコンプレックス

駅前劇場(東京都)

2014/05/08 (木) ~ 2014/05/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

多くの人に観て貰いたい
楽日に観劇したので、色々なかたが言っていますが、時間さえあれば複数回観たいと思える作品でした。


先ず、前説は作・演出のキムラ真さんがされると思いきや、劇中でも使用される文字の投影を使ってでした。
人は文字を読むと集中出きるので開始直前のあのタイミングにぴったりだと思った。
あの流れで読まない人とかいたらお手上げですが。

ちなみに、前説で「開演中、お菓子を食べる人は何を食べてるか気になってしまうのでやめてね」と言うのが出てきましたが、良く言って(書いて)くれた!
注意してくれる事が嬉しいし、良い表現だと思う。
そういうのを見て、注意された事だけじゃなく、とにかく、小さな音でも気を付けなきゃ!
と皆が思える様になってくれたらとても嬉しい。

ネタバレBOX

劇中で中国人の会話はその投影で翻訳が出るのですが、前説で使う事によって、劇中でそこに文字が出るかもしれませんよ、と自然に刷り込めるので感心。
後にも色々書いていきますが、演出が効いている、と思えるものが本当に沢山あった。

翻訳の投影、中国人役のお二人が背が高いからか、少しだけ観にくい場面があった。
自分的にはネガティブ要素はそれぐらい。

一部屋で六部屋分を表現するやり方はもうそのワンアイデアだけで面白い。
ポストの使い方とかもいいね!

重さをある程度覚悟していたのですが、前半部の各住人たちの日常、人の営みの自然な面白さもあった。

序盤から子供の泣き声が他所の部屋から聞こえ、慣れてしまえばBGM以下の無意識に沈んでしまうあの感覚はやばい。
芝居だから、あ、これって。。と意識出来るけど。

渦中の子供二人は照明と役者の動き、あと泣き声でのみで表現されていましたが、どうなんだろう分かりにくい人とかいなかったのかな?
と言うのは気になった。

別の部屋に住んでる夏帆は役者がやっていたのでぼやぼやしてるとごっちゃになる可能性有り?
実際、劇中で「勘違い」はありましたけどね。
と言いつつ、自分は理解できた(つもり)なので十分良いバランスだったのかもしれない。

児童相談所が「異常無し」と判断してしまった事、さすがにあり得ないのではないか、と言う声も目にしましたが、多分、これは再演で、実際に起こった事をモチーフにした作品、と言う事で、当時はこれがあり得た、んじゃないかなと自分は感じました。
今、あり得ない世の中になっているのであればそれは喜ばしい事かもしれない。

子供たちが助かって良かったと普通に思う。
助からない子たちも世の中にはいるんだな。。
と考えると何とも言えない気分になる。

助かった後もしっかり描かれていて、この芝居を観て、
「自分だったらと考えたら同じ様になってしまうだろう」
そんな風に感じる人は多数いると思う。
ただ、「どうすればよかった?」と沈み込んでいた加奈の様に、それだけではダメで、共感したならば実際に行動にうつして欲しい、メッセージを込めた作品として、そこまで描いたのは思った以上に素晴らしい、本当に秀逸だったと思う。


自分の推す劇団員の皆さんは比率から言えば(どちらかと言うと)出番が少ない脇を固める形であった様に思う。
少しずつキーパーソンが絡み合った作りになっているので、そもそも極端に出ずっぱりの人もいなかったかと思いますが。
それだけにそれぞれ難しい役をきっちりこなしていた様に感じました。

今回、笑いの部分は大久保悠依さんが大分持っていった、文字通り面白かった(笑)
DVDに目が釘付けになる、恥ずかしいですね。。面白かったヽ('ー`)ノ
こういった部分も入っているのでかなり物語の救いになってるんじゃないかなー。


ナイスコンプレックス、やはり、今回も多くの人に観て貰いたいと思える作品でした。
前回より公演期間が短かかったので、色々な人が「時間さえあればもう一度観たい」と言っているのが目に入った。
自分も同じ様に思ったし(かなり振り絞って皆さん演じられていた様なので、これ以上長かったら死んじゃうんじゃないかとも思いますが)、やはりもっともっと客に入って貰いたい。
オレンジ新撰組 リターンズ

オレンジ新撰組 リターンズ

劇団6番シード

シアターKASSAI(東京都)

2014/05/02 (金) ~ 2014/05/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

ダメ男良いじゃないですか!
面白かった。
シアターKASSAIの狭さに、量膝が筋肉痛の様な感じにやられる。。
狭さも味のある部分なので仕方ないですけどね!

ネタバレBOX

オープニングのダンスで拍手が起こる空気感が良い。
主人公たち、何で木刀や竹刀なのかと思ったらニセモノなのね!

男が見ても「ダメだ。。(笑)」と思える馬鹿っぷりが良いですね。
自分的にはやはりX-QUESTの塩崎さん、あそこまで崩せるのはやはり上手いなあ。
武蔵とか強く男臭い役をやられていたのを考えると可笑しい。
まあ、その上手さは他の皆さんもなんでしょうけど。

どん底に落ちてから奮闘して何とかする、言わば王道、オーソドックスな展開ですが、ニセモノが故、どう転んでも圧倒的な戦力差をどうするんだろう?と思えて飽きさせなかった。

特筆すべきは、最後まで格好悪く、格好悪いなりの頑張りで終わったところ。

コメディなので細かい部分は大概どうでも良いのでなんですが、ヒロインのお鶴は裏設定も何もなく普通の娘のはずなので、あの刀を向けられながらの啖呵は逆に格好良すぎたかも。
また、あの場で言える程の付き合いが男たちとあったかと言うとそうでは無かったので、もう少しだけそう言わせる様なエピソードがあると良かった。
ちなみに「例え心持ちが悪くても、例え顔が悪くても(言い回し少し違うかと思いますが)」と言ってる時は男たちの事を思い浮かべていて貰いたいですが、顔が悪い、は誰の事を思い浮かべているんだろう(笑)
と、思いながら見てると面白いヽ('ー`)ノ

新撰組、幕末モノは色々なジャンルで作品を観ますが(芝居に限らず)、岡田以蔵は今まで観てきた中で一番好きだ(笑)
「うまくやれよ」
と言った辺りから空気ががらりと茶番に変わったのはズルいくらい!

ズルいと言えば「メロン新撰組!」と言ってるだけで面白いのもズルかった。
そもそも借金はちゃんと返すべきだよねヽ('ー`)ノ

亀さん、話しを繋げていくツッコミと言うか捻じ込んでくる呟き面白かった。

他のかたの感想を読んでいると一部滑舌が悪いという指摘が結構有りましたが、楽日で力が入った為かどうかは分かりませんが、自分は気にならなかった。
ので、頑張られたんじゃないでしょうか。
婆VS女子高生

婆VS女子高生

月刊「根本宗子」

BAR 夢(東京都)

2014/05/03 (土) ~ 2014/05/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

面白い
初、月刊「根本宗子」 です。

観劇前にブログを読んでみたのですが、あ、文章面白い。


ああ、クソ面白かったですわ。
こういうの大好き。
GWの最終日夜、この時間にして良かった。
明日働く元気を貰えた様な気がします。


「バー公演は本当にくだらないことしかやってないんですよ。」
って本人が言ってるのだから難しい事考えずにただ楽しめば良い。

にしては良くできていたと思うけど。


芝居時間40分、ただそれだけの為に来て、帰る。
とても粋な時間だったと思う。

粋に感じた芝居を細かく言うのは無粋に感じてしまうのであまり語れませんが。

何であんなにババアが描けるんだろう。
女子高生も面白かった。

初見でなんですが、多分、根本さんらしさが詰まったものが観れたんだと思う。
40分モノとしては大変秀逸だった。

風雲!チキン野郎城3~そして伝説へ

風雲!チキン野郎城3~そして伝説へ

ポップンマッシュルームチキン野郎

ステージカフェ下北沢亭(東京都)

2014/05/05 (月) ~ 2014/05/06 (火)公演終了

満足度★★★★★

安心できる下ネタ
前回の短編集で初めて観て、初めてイベントに参加してみましたが、客層何だか女性が多いことに気がつく。
最前列とか女性オンリーだった様な!

劇団としては下ネタ分が多いと評判なので、大丈夫なのかしらと思ったり。


先に言ってしまうとなかなか楽しかった。
芝居ではないのだけれど、自分は元から細かい定義は気にしない、面白ければOKとしているので、チケット安くコスパが良いのでだいぶ満足です。

ネタバレBOX

うどんを皆で捏ねたり、粘土細工したりとお客に参加して貰う工夫が随所に見られ良い。
それでいて、客に変な羞恥を与える様な事は絶対ないバランスが素晴らしいと思う。

下ネタ分も全裸相撲大会とか突き抜ける時は突き抜けているけど、それも無理に見せてくるわけではなく、女性客が多い理由が何となくわかった。
女性が安心して観れる下ネタなのかなって。

またそういう突き抜けてるとこ以外は割りとクリーンなんですよね。
これは前回の短編の時も思いましたが。

途中で前回の短編から一編上映されるのですが、自分の時は「私の彼は甲殻類」でした。
うーん、芝居として不細工になれるって言うのはやっぱり凄いなぁ。


劇団員皆さんの顔がだいぶ分かってきて、次の公演が楽しみです。
サイショモンドダスト★さんとかずっとメイクしたままでしたが(笑)


ラストの第一次うどん大戦の時は、CR岡本物語さんのチームでした。
面白かったです、ありがとうございました!
春の短編集(2014)

春の短編集(2014)

萬劇場

萬劇場(東京都)

2014/04/28 (月) ~ 2014/04/29 (火)公演終了

満足度★★★

6団体観劇
アンケートは無し。
かなりスケジュールタイトで毎回次の時間の客入れに食い込み気味なのもあっても書く時間無いか。
お祭りみたいなものだし、あまり細かく書いても不粋な気がしますが、こちらにまとめて。


実は観る前からペケペケと書いていますが、事前に各団体を検索してみました。
と言うかウェブなりがあるところは大元の萬劇場のページに纏められているわけです。

ちゃんと今回の企画の事が触れられているのが、
ノーコンタクツ、劇団C2、そして萬劇場部活動の3団体。

小石山はユニットの様なのでウェブが特に無いのはいいとして、チームまん○古い情報で止まっている(特にトップの情報が二つ前の公演と言うのがなぁ)
また夢援隊Companyは萬劇場からはリンク無く、更新がかなり前に止まったウェブの残骸があるのと掲示板だけ生きている様で。。??

ということで、この段階で2団体はなんだかな、と思ってしまっていたり。

こういったものに参加するということは、普段と違う客層が検索するかもしれない、ということです。
なので最初から無いなら兎も角、不完全なモノを置いておくのは単純に勿体無いのになー。

芝居の内容には関係ないと思ってるかもしれませんが、これも単純に、広報をしっかりやってるとこの方が、ちゃんと気合い入れてやってくれるんだろうなあ、と感じます。

多分、そういうのが一般感覚です。

ちょっとでも良く見てもらいたいと思ってやっているのではないのかな。
見せるのが下手なとこの芝居は観せるのも下手な気がしてしまいますよヽ('ー`)ノ


受付が少し混乱していた。
自分は二回観るつもりで来ていたけど、対応してくれた人が何故チケットが二枚あるのか把握出来ていなかったので、最低限のオペレーションは周知してやれると良いです。
混乱は小さな事の積み重ねかな、と。

ネタバレBOX

■チームまん○
前説を担当していた。
自分が入った時はノーコンタクツの麻見さんとトークをしていた。
しまった、それは最初から観たかった。
ちなみに前説時、太った人は横(話してる人)を見すぎだと思う。
トークならば前を意識してやった方が良いと思う。
自分が上手端の席だったとはいえ、終始後ろ姿ばかりに見えた。

マイムをやるならばちゃんとやった方が良い。
特にファミレスのテーブル設定だとあんな風に動けないと思う、気になる。
どうでもいい部分だとは思うけど、下ネタ混じりのこの内容、ちゃんと芝居をやったらやっただけ対比で映えると思うのです。

後ろに待機していて役が変わる時に着替えていましたが、30分芝居でそんなに変わるわけではないので、本公演でもやっているのかもしれないけどあまり効果的ではないかなあ。
また、やるならば着替えが間に合わない場面は無いように作るべきではないかと。


■萬劇場部活動
30分を2作品に分けてきたのはびっくりした。
30分は基本、短くライトに感じる時間だと思いますが、長く感じてしまった。
もしかしたら2作品で30分越えてたのかもしれない。
2作品だったこともあり芝居というより演技の発表会の様な雰囲気でした。
例えば鞄の中から偶然見つけてしまう場面とか、あまり上手くないと思えてしまったところもあって残念。


■ノーコンタクツ
今回の目当て1。
実は謎の感動で少しだけうるっと来ました(笑)
メガネアイドル。
そういえば会場に降りてく時にえらく賑やかだと思ったら階段途中でメンバーがサイリュウム(光る棒)を配ってた。
ずるいな(笑)
ちなみに6団体全部見終わった今も鞄の中で主張してるんですけど、これ!

これ、本当に解散なんですかね??
本公演にはもう出てこないのか、本気で気になります!
ちなみに「メガネふち黒色組」のアイドルグループとしてブログが出来てる様で、その辺りも思わずにやり。
そう、ネットのうまい使い方ってこうだよ!

尾鷲さんと麻見さんのコンビ・コントは面白い。
パフォーマンスが楽しい。
こういう短編モノに持ってくるのに良い題材だと思う。
AKB2曲とか、もはや関係ないし!
知ってれば振り付けとかもっと乗れたのですが、それは残念(自分、アイドル、タレント全く分からないのです)

最前列に仕込みを用意しておいてもよかったと思う!
周りのお客さんから好意的にサイリュウム使えばいいの?
とか相談してるのが聞こえて来たりしておかしかった。
楽しい時間でした。

ちなみに明らかに30分オーバーしてた気はする。
そうじゃなかったら凄い密度を感じれた事に!
解散LIVEなので、アンコールもできればあると良かった。


慌ただしく、次の回へ。前説ノーコンタクツの麻見さんでした。
雰囲気に「踊らされたり」と面白い。


■夢演隊Company
話の作りはちょっと面白かった。
ただ、剣舞、殺陣と続いた時に舞台上に人数乗せ過ぎだと思う。
長モノを使ってあのスペースだと無理がある。
また、この回は最前下手端で観ていましたが、何度が刀が舞台っ面からはみ出した軌道をしていたのでよろしくないと思う。
失礼な話しではありますが、力量が分からない人の刀が目の前で振り舞わされてるのは正直怖い。
後にやる劇団C2もスペースの問題とかはそんなに変わらずなんですけどね。
数センチの違いが観てる方には大きく変わってきたりします。

あと喉を壊していたかたが何故か沢山セリフを話していましたが。。
役名が名言されてるわけでも無し(他の役と大きな違いが無かった)、セリフ部分は誰かと代わった方がよかったのでは、と思ってしまった。
喉が潰れてる声と言うのも味があって良いと思いますが、聞き取れないレベルだとやっぱり、ああ、喉を壊してしまっただけなんだな、と感じる。

ちなみにここだけぬるりと終わってしまったが、こういう形の企画に参加している以上、やはり「終わりました」の宣言は必要だと思う。
拍手のタイミングを逃してしまった。


■小石山
こちらも二作品でした。
二作品目の留置場でのあり得ない話の方が好きだった。
一本に絞った方が良かった気がする。

時間に比して暗転が多かった印象。
どうしても物切れに見えてしまうので、特に短い時間なのだから暗転無し一場面モノとして作れた方が良かったと思う。


■劇団C2
今回の目当て2。
前回公演を観た時は「中二病」と言うのを誉め言葉として使いましたが、ゲームの様な雰囲気があると思う。

物語の本質には関係無い部分ですが、ちょっとしたキャラ設定とか面白い。
武器を投げ入れてくるメイドとか(これもゲーム的)、三段活用が口癖?のコとか。

割りとコメディ分も豊富で気がつくと声を上げて笑わせられたりしていた。

そして殺陣ですが、やはりスペースが狭いのでかなり苦労されたんじゃないかなと。
多人数殺陣も勿論ありましたが、人数絞ったりと工夫が見えた様に思う。

悪役のメインゲストよろしく、前田さんなぞ殺陣がえらいことになっていましたが。
直線的に見えて、独特な動きがあって面白かった。
笑うのが怖い(笑)
倒れた後も復活があるかもしれないとドキドキしてしまった。
尺があればあるいは?!


カーテンコール時は3団体出てくるのでごった返す事になりますが、前田さんはナチュラルにしゃがんで後ろが少しでも見える様に気を遣っていて、素敵でした。
そういった気を遣えるかたは芝居でも細やかにできる。
と自分は思う。


観終わって。
観劇前の予想通りではあった。
気合を入れて臨んでいるのが分かるところが順当に面白かった。
ノーコンタクツ、劇団C2は贔屓目線もありましたが。。
贔屓する理由が自分にはあります。

ノーコンタクツ、劇団C2は同じ回で演る事は無かったですが、一緒の回があったらとても嬉しかった。
その分、他にも気に入る団体があったらなお良かったなー。
路地裏物語

路地裏物語

劇団暴創族

笹塚ファクトリー(東京都)

2014/04/16 (水) ~ 2014/04/20 (日)公演終了

満足度★★★★

A・Bランチ両方
前身の劇団BOH!MIMISHで最初に観たのが初演の路地裏物語でした。

そこではまって以後毎回観ています。
毎回書いてますが、好きなジャンルはファンタジー寄りでして、ハートフルコメディモノを欠かさずレベルで楽しみにしているのは珍しかったりします。

一部Wキャストで特に座長はらみかさん、緒方有里沙さんがAランチ、Bランチと役を交代するのが見所。
なので両方観てみました。
これ絡みが無い役同士とはいえ、両方1日でやっちゃおうというのは凄い大変ですよね。

初演時の役のイメージがかなり強くて、なのでどちらかと言えばはらみかさんが同じ役をやられたAランチの方が好みでした。
まあ、でも役のちょっとした違いが面白く、にやりと出来る場面がいくつも。

ネタバレBOX

矢吹栄吉・栄太郎親子はちょっと若く感じた。
白髪にしてたりしていましたが、肌の張りが若いと言うか(笑)
何がダメというわけでなく、初演の栄吉の厳つさはちょっと別格に良かったかなと。


単にハートフルなだけでなく、浅川さんの様なぶっ飛んだキャラクターが混じってても成り立っているのが面白い。
忍者の格好って(笑)


蕎麦屋の大将役の三宅重信さんも初演メンバーですが、好きなキャラクターです。

もう自分にはこのかたは役とイコールで結び着いちゃってます。



千秋楽のカーテンコールでのはらみかさんの表情にぐっと来てしまった。
泣きそうになるのを堪えてらっしゃいましたが。
良い表情だったと思います。

こちらの芝居中もそうなんですが、表情の面白さが徹底されている様に思います。


今回もとても楽しめました。
5時間くらい客席に座ってたことになるので腰が痛い、それだけがネックです(笑)




マチネは上手一番前の端(様は入って舞台に向かって右手側) で観ていましたが、実は何度か出待ちの役者が見切れてしまっていた。
かなりエッジの利いた舞台でそれ自体は良かったのですが、これは出来ればやる前に気がついて修正してもらいたかったかなー。
気がつくのは精々一、二席くらいかとは思いますが。


また客出し時にメイン導線を潰してしまっていた役者のかたがいたので、やはりそれも格好悪く感じる。
終演後のテンションで訳がわからなくなる人もいるかと思います。
なので誰かが気がつける団体になってくれたらとても嬉しい。
インディとジョーンズの冒険第二弾!「帝国陸軍と不老不死伝説!」

インディとジョーンズの冒険第二弾!「帝国陸軍と不老不死伝説!」

平熱43度

萬劇場(東京都)

2014/04/09 (水) ~ 2014/04/13 (日)公演終了

満足度★★★★

アクション活劇
パロディ元のインディージョーンズと言えば、子供の頃はシリーズが何度もTVでやっていて、何度も目にしている作品になります。
ただほとんど覚えてはなくて、何となくの雰囲気が思い浮かぶレベルですが。
ちょっと本家も観てみたくなってます。

ネタバレBOX

殺陣担当が女性と言うのが面白い。
ジョーンズ役の宝栄さん、ここまで動ける女性と言うのはかなり価値のある役者さんだと思う。

アクションはウリの部分だと思うので、ラストバトルの辺りなどもっと盛り上がって良かったと思う。
ラスボスっぽかった人があっさりだったので。
そのあっさりさは面白いところでもあるけど。


各陣営の人数が多すぎた様に自分は感じた。
基本、同陣営の人物はどうしても色が似通ってしまうので(更に言えば他陣営の同じポジションの人物とも被る可能性がある)人数絞って、もっとアク強く、色鮮やかなキャラが立ってくれた方が個人的には好みです。

兵隊的な役はある程度人数必要かとは思いますが。


一人上手は大好きです。
最初は埋もれていたメインヒロインがぐいぐい来たのは笑った。
美人が不格好なことをすると味があって良い(笑)
「そして誰もいなくなった」 -ゴドーを待つ十人のインディアン-

「そして誰もいなくなった」 -ゴドーを待つ十人のインディアン-

劇団東京乾電池

本多劇場(東京都)

2014/04/10 (木) ~ 2014/04/20 (日)公演終了

満足度★★★

歴史は感じさせられる
歴史ある劇団も良いものだ。
ということで、数年後には40周年になるというこちら初見です。

台本自体も30年以上前の作品で感慨深い。

さすがに古いと思ってしまう表現もあり。
例えば冒頭の葉が落ちる表現は今ならばもっと良い見せ方がある気がする。

勿論、昔の良さを求めるのも良いと思う。
そのままで良いと言ってくれるお客と共に歩むか、昔からの良さを残しつつ新しいものを取り入れるか、先ずその二択に迫られるのではないか。

お客がもっと入って欲しいならば、後者の感覚がどうしても必要ではないかと自分なぞは思う。

今風と言ってもほんの少しだけ、台本は同じで構わないと思うので、新参で観た者としてはそっち方面に向かってくれたら良いなと感じる。

水分-みくまり

水分-みくまり

砂の上の企画

旧平櫛田中邸アトリエ(東京都)

2014/04/10 (木) ~ 2014/04/13 (日)公演終了

満足度★★★★

完全暗記の朗読劇の様な
たまたまこちらのレビューが目に入り、狭い空間での一人芝居好きなので行ってきました。
ほぼ当日でしたが、キャンセル枠を案内していただき、対応ありがとうございます。

席にチケットの代わりと舟の折り紙があったりと会場自体もそうですが風情がある。
開演直前、30人程の人間が一人芝居を観る為だけにじっとしてる様が面白い。

一人芝居ではありましたが、完全暗記の朗読劇という方がしっくり来る様に感じた。
耳から入ってくる言葉だけで情景を思い浮かべるのが苦手な人にはツラいかもとは思った。
まあでも一時間半をたった一人で、というのは圧巻。

朗読劇、練習量が足らないと思えてしまう事があったりしますが、完璧にこなしたらこうなるだろう、と言う形がここにはあった様に思う(実際は朗読劇ではないのでなんですが)


会場のすぐ近くに案内の人が立っていましたが、折角居るのならば「あちらです」くらいは言えたら良かったと思います。

また、客席が狭いので荷物を預からせて欲しい、ということをやっていましたが、協力した人の手前もあると思うので、やるからには徹底してやった方が良いかと思います。
支障が出てたりするわけではないですけどね。


普段、あまりないのですが、何故か息がつまって咳き込んでしまった。
これは申し訳ない、ごめんなさい。

グローブ・ジャングル

グローブ・ジャングル

虚構の劇団

座・高円寺1(東京都)

2014/04/04 (金) ~ 2014/04/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

何故、涙が流れたのか自分で分からず
劇団初見、どころか鴻上尚史初見だったりするのですが。

なんでしょう、やっぱりセンスが抜群に良いのでしょうね。

ネタバレBOX

再演なので、旗揚げ公演の時も内容変わらずなのであれば先見の明があったのかな。
ネット炎上は更に今の方がより身近になっている気がします。

冒頭では炎上させている側が悪意100%で、ちょっと片寄っているかなぁと感じたのですが、まあ、演出の範疇でしょうか。

途中、桃太郎の稽古をしてるあたりからどうにも涙ぐんで観ていたのですが、こう分かりやすく泣かせる様な話では無かったと思うので、何故自分が泣いているのか分からない感じでした。
なんだか凄い苦しくて。

炎上した事が後まで残って、どこかでまた直面する場面があるかと思ったのでそこは意外だった。

彼らの物語が続いていくならば絶対にどこかでその問題を越えていかないと、なんでしょうけどね。
大人の麦茶の朗読の時間 「DAY IN A SUN~一日だけ日の目を見る日~」

大人の麦茶の朗読の時間 「DAY IN A SUN~一日だけ日の目を見る日~」

大人の麦茶

紀伊國屋ホール(東京都)

2014/04/03 (木) ~ 2014/04/08 (火)公演終了

満足度★★★★

鮎川太陽×柴田あゆみ×和泉宗兵の宗組
やはり良い話だし、和泉さんが当たり前の様に素晴らしい。
朗読劇でありながら意外に動きがあるのも楽しい。


ただ本公演とは同列には語れない、とは思った。
紀伊國屋ホールを使う以上は仕方ないのですが、例えば前回公演と同じ金額ならば、本公演の方を観に行きたいと思うのが客の心情になってくる気がします。
こちらの事情からすると前回が安かったんだという気もしますが。


各役者さん、魅力的に感じましたが、噛みの頻度を見ると練習量が少なくても大事故にはならない、なんとか形になるだろうから朗読劇、というところから脱していない様に感じてしまいました。
って言うのは勝手にそうなんだろうと思った部分ではありますが。

ネタバレBOX

特にハルヤがおどおどしてどもっているのか、噛んでしまったのかがごっちゃになってしまった部分は残念だったかなと。

いや、十分面白かったのですが、普段もっと凄いものを用意出来るところ(ですよね?)だからこそ、思ってしまう部分であったり。
ぬれぎぬ

ぬれぎぬ

アマヤドリ

シアター風姿花伝(東京都)

2014/04/01 (火) ~ 2014/04/23 (水)公演終了

満足度★★★★

感覚的な演出
劇団初見。
先ず、折り込みを束ねる「アマヤドリ制作部より」という紙が挟まれていてそういうの好き。

チラシ束、邪魔なら席に置いていってください、ただ、各劇団心を込めて作っているものなので是非見てください、と言うような事が書かれていました(実際はもっと丁寧に)
良いね!

ただ、
「奇蹟みたいに面白いお芝居が
 ウソみたいにチンケな場所で行われているかもしれません。」
という最後の文。
チンケな場所で~と言うのは自身の団体ならば兎も角(自分のとこ指しても使って欲しくないけど)、他団体を指しては言わない方が良いのでないかなと。
個人的にはチンケな場所なんてないでしょ、とも思う。


前説は作演出のかた、珍しいですかね。
諸注意に合わせて、今回は静かな作品だからと宣言してくれたのは良い。
始まりもたっぷり間を使って客席が落ち着く時間があったのが好感。
最近は客席のざわつきが残っている中、芝居がはじまってしまうのが多い気がする。
特に静かな作品であればやはり必要な間だと思う。

三部作との事ですが、まあ、普通に一本の芝居で、これからどう展開していくのか想像がつかない。
このお話的には重い部類に入ると思うのでお腹いっぱいかなー。

なかなか良い役どころが揃ってたと思うし、面白くはあった。


アフタートーク有り。
それも含めて面白かったのですが、ただ危うい部分も感じた。

ネタバレBOX

先ず、小屋入りしても台本が上がっていなかった事があった、という話がありましたが、これは意地でも隠すべき事柄だと思う。
どうひっくり返してもネガティブなイメージしかないし、アフタートークで話したということはオフィシャルな場だと思うのでこういう風に書いてしまうやつが出てくる。

また、演出が「それは違う」と感じることを役者が言ってしまうのもよろしくない。
それは小屋に来る前に擦り合わせておけなかったのかとなる。

多分、こういったアフターイベントとか台本を用意してまでやるとこってそんなないのだと思いますが、どこまで言ってよくて、何を言ってはいけないのか、その線引きはして臨むべきではないか、とは思う。
これ、やろうと思えば、本番と同じくらい演出を付けられるはずです。
そこまでやってくれるとこのが自分は観たいです。
勿論、台本が無い面白さというのも分かるんですけどね。
全部がそうである必要はないじゃないですか、と。

自分も他愛のない質問をさせていただきましたが、作演出のかたはかなり感覚的に付けられている印象でした。
上記の様な線引きも考えていただけると作品自体も更に洗練されるんじゃないかなーと個人的には感じました。

ちなみに芝居の方の最後、堕胎したかしていないか、分からない様に作っているのかなと思ったらアフタートークを聞く限りでは堕胎した様子。
どちらかと言うと、堕胎していないとした方が、殺人犯の忠告を入れてという面白さが出てくる気がするので意外でした。


と思うところもあったので★を減点するべきが珍しく悩んだのですが、やはり楽しめたし、観終わって気分が悪くなっているわけではないのでそのまま。
喇叭道中音栗毛

喇叭道中音栗毛

楽団鹿殺し

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2014/03/27 (木) ~ 2014/04/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

楽団芝居
充電期間中のはずなのでなんぞやと思っていたら「楽団」なんですね。

他に無い要素を持ったところは強いと思いますが、昔からこの楽団の形あったわけではないそう。
良い形を見つけられたのだなあ。


楽団、自分の想い出のクリティカルな部分に触れてくるので、それだけでもう気持ちが高揚します。
演奏がはじまるとニヤリと笑う。

ネタバレBOX

演奏をしながらの旅とか、現実的ではない様にも思うけど、掛け値無しに楽しそう。
そりゃ一生モノの友達だと思うよね。
ただ、数年後にはおそらく散り散りになっているだろうことがなんとも寂しくはある。
良い終わりかたではあったと思う。

道中ではぐれて、合流した時にセッションで無事を確かめあう様な場面好き。
さらに/ハイ・クオリティー

さらに/ハイ・クオリティー

ナカゴー

王子小劇場(東京都)

2014/03/25 (火) ~ 2014/04/03 (木)公演終了

満足度★★★★★

両方観劇
いやーこれはひどい!
セックス&バイオレンスといえばいいでしょうか。
特に「さらに」の方は気にするかたはお気をつけて!
まあ、面白かったです。
コスパ最強、二本とも観るつもりならば一本無料で割ると\1,100と破格です。
そもそも一本分でも安いですよね。

前の時も思ったけど、こういうのがいつもやってて、仕事終わりとかにふらりと行けたら最高だと思う。


どちらも独特の台詞というか単語の繰り返しが癖になりそう。

アンケートは無し。
DM送らなくても客は来るのでしょうし、ぶれない作品作りをしているのでしょうからいらないというのは分かる。
潔くて好き。

ネタバレBOX

「さらに」
あからさまに卑猥です。
色々な芝居があるのだなあと。
全く求めていなかった方向性なんですが、内容関係なし、それでも単に面白いと思う作品てのはあるのだなと。

最高に茶番だったと思う。
ヤる時の表情とか、一人一人細かく分けてて、腹立つくらい(笑)

あのラストのぐるぐる回ってるあたりの熱気(狂気?)はワケわからないながら面白かった。

たまに蹴つまずいていた入り口の枠、よく考えたらいらない気がした。


「ハイ・クオリティー」ああ、こちらの方が話しは好きですね。
分かりやすい、面白い。
掃除機がペットというところから転がって行くワンアイデアスタートが無性におかしい。
海外ドラマの様なリアクションもツボでした。
「40 Minutes」

「40 Minutes」

TABACCHI

スクエア荏原・ひらつかホール(東京都)

2014/03/21 (金) ~ 2014/03/24 (月)公演終了

速報!
気になるかたもいらっしゃるかと思いますので一記事乗っ取り失礼。
企画元、参加団体含めて、電動夏子安置システムさんのとこでだけ速報確認出来たのですが、

観客投票第1位は
電動夏子安置システム「召シマセ腹ヲ」だった様です。


個人的にはやはり意識が高いんだな、とそれだけの事でも思います。
1位だったから、と言うのもあるかもしれませんが。

おめでとうございます!


※公式サイトの発表があったり、どなたかの感想で触れられたらこの記事に限り削除する可能性があります。

刀と天秤

刀と天秤

JACROW

スクエア荏原・ひらつかホール(東京都)

2014/03/21 (金) ~ 2014/03/24 (月)公演終了

満足度

え、敢えてこちらだけを評価するならば。。
この内容でなんでこちらと劇団チョコレートケーキさんは個別にあるんでしょう?
個別に料金払ってるわけではないので主旨がずれてる気がしますが。。
敢えて個別に評するならば。

先ず、客席のマナーが最悪だったのでそこでかなり阻害された事も最初に触れておきます。
また全体的なことは「TABACCHI」の方で触れさせていただいています。


初見でしたが、こういう芝居を普段もされているんでしょうか?
あ、パンフには「いつもと違うテイスト」って書いてありましたね。
初見の人がいつもより多いはずの空間です。
それは失敗じゃないでしょうか。

ネタバレBOX

舞台に衣装が吊られていて、女優のかたが何度も下着姿になって着替える。
これがウリなのかもしれませんが、40分という時間の中ならば着替えない構成で作る方が有効ではないでしょうか。
特に男優も着替えはじめて、舞台上に着替えている人しかいないという時間がありましたが、「40分しかない」のにそう使ったのはがっかりです。
衣装ってそこまで重要でしょうか。
衣装に関係なく、芝居で違いを表現してくれる方が好感です。

長時間の芝居の中で何度かならば面白かったかもしれませんが、40分は短くて長いんですよ。。!

また、劇作家の語りという設定だからと「これからこういう芝居をします」と何度か言っていたのも興が覚めるやり方に思えました。




客からの投票で1位のところは賞金が貰えるらしいですが。
そういうの抜きにして、主旨は合同することによって普段自分のところに来ている客層と違う人に観て貰う、知って貰う、という事ではないのですか。

→と思っていたのですが、個別に立ち上がっているのを見るとそうでは無さそうですね、個人的にかなり残念です。
特にこちらは初見のお客を意識していないのを名言してしまっていたので余計にそう思います。
◯六◯◯猶二人生存ス

◯六◯◯猶二人生存ス

劇団チョコレートケーキ

スクエア荏原・ひらつかホール(東京都)

2014/03/21 (金) ~ 2014/03/24 (月)公演終了

満足度

え、敢えてこちらだけを評価するならば。。
この内容でなんでこちらとJACROWさんは個別にあるんでしょう?
個別に料金払ってるわけではないので主旨がずれてる気がしますが。。
敢えて個別に評するならば。

先ず、客席のマナーが最悪だったのでそこでかなり阻害された事も最初に触れておきます。
また全体的なことは「TABACCHI」の方で触れさせていただいています。


今回、会場がホールだったけど、ホールに適した芝居を残念ながら用意できていない様に思いました。


ちなみに芝居自体が面白くない、だとかクオリティが低いだとかを思っているわけではありません。
最初から単体で小劇場で観れば全く評価は変わっていた様に思います。

ネタバレBOX

こちらの芝居でこう思うとは思わなかった。
パンフレットに「短編であること以外は、紛れもなく平常運転でのチョコレートケーキ作品に他なりません」
と書いてありましたが、まさしく、小劇場の芝居をそのままホールに持ってきてしまった印象です。
広い舞台上、動きの無い呟く台詞が続く。
これはきつい。
特に岡本さん、こんなに聞き取りにくい芝居をされるかたでしたっけ?
マイクが使われていたみたいではありますが、それでも。。広い空間に声が霧散してしまっていた。
ただでさえ聞き取りにくいところ、客席から邪魔が入るとあっという間に台無しです。



客からの投票で1位のところは賞金が貰えるらしいですが。
そういうの抜きにして、主旨は合同することによって普段自分のところに来ている客層と違う人に観て貰う、知って貰う、という事ではないのですか。

→と思っていたのですが、個別に立ち上がっているのを見るとそうでは無さそうですね、個人的にかなり残念です。
「40 Minutes」

「40 Minutes」

TABACCHI

スクエア荏原・ひらつかホール(東京都)

2014/03/21 (金) ~ 2014/03/24 (月)公演終了

満足度★★★

ホールに適した芝居は。。
※3月24日(日)夜 追記。
【追記部分】
客からの投票で1位のところは賞金が貰えるらしいですが。
そういうの抜きにして、主旨は合同することによって普段自分のところに来ている客層と違う人に観て貰う、知って貰う、という事ではないのですか。

と思っていましたが、どこにも明記されてるわけではないので違うのかもしれませんね。
もしそういう主旨は無いのであれば、自分にとっては合同公演を観に行く意味が無いので次はちょっと、うーん。
【追記部分】

うーん、危うく身の無い観劇になるところでした。
最後の電動夏子安置システムに大分救われた。
正直、前二つのまでだったら★一つくらいだったかもしれません。
今回、会場がホールだったけど、ホールに適した芝居を用意出来ていたのはこちらだけだったと思う。

また、と言うか、少し広めの会場、指定席って最近、良い印象が無いです。

客席からチャックの開け閉めの音が頻繁に聞こえてくる。
見えないので本当にチャックの開け閉めかは分かりませんが、類似の音。
何故なのでしょうか?

今回は演目の合間に転換があったので注意しましたが、その後もやっていたので意図した嫌がらせだったのでしょうか。
どうしても開けたい、ということはあるかも知れない。
せめてじゃあもう開けっ放しにしとけよと!

また、開演前に連れの良い声した男性と話していた女性のかた、恐らく芝居関係者でしかもキャリア長いかたの様でしたが。。(声が大きいので何となく聞こえてくる)
会場が寒かったせいもありましたが、手を何度も擦り合わせる、それ結構音が出るものです。
また、やはりチャックの開け閉めもしていた。
貴方にも注意聞こえていましたよね。。
観劇マナーを知らずに芝居やって来ているんでしょうか。

頼むから!

上の立場の人ならばしっかりしてくれよ!
外での言動を気を付ける、そんなに芝居関係者にとって考え付かないものですか?

また携帯のバイブを放置したままの人とか、正直、環境が最悪でした。

劇団・団体側にとっては不運でしょうけど、そういう客層を持ってきてるのは団体側だろう、とも最近は考えています。


場所がホールなので、席が座りやすく、動きやすいからと言うのもあるかもしれません。
こういうの自分が気にし過ぎですか。。?


やっと内容について。
40分は短い様で長い。
繰り返しますが、このホールに適した芝居を用意出来ていたのは電動夏子安置システムだけでした。

ネタバレBOX

劇団チョコレートケーキ>
こちらの芝居でこう思うとは思わなかった。
パンフレットに「短編であること以外は、紛れもなく平常運転でのチョコレートケーキ作品に他なりません」
と書いてありましたが、まさしく、小劇場の芝居をそのままホールに持ってきてしまった印象です。
広い舞台上、動きの無い呟く台詞が続く。
これはきつい。
特に岡本さん、こんなに聞き取りにくい芝居をされるかたでしたっけ?
マイクが使われていたみたいではありますが、それでも。。広い空間に声が霧散してしまっていた。
ただでさえ聞き取りにくいところ、客席から邪魔が入るとあっという間に台無しです。

JACROW>
初見でしたが、こういう芝居を普段もされているんでしょうか?
あ、パンフには「いつもと違うテイスト」って書いてありましたね。
初見の人がいつもより多いはずの空間です。
それは失敗じゃないでしょうか。

舞台に衣装が吊られていて、女優のかたが何度も下着姿になって着替える。
これがウリなのかもしれませんが、40分という時間の中ならば着替えない構成で作る方が有効ではないでしょうか。
特に男優も着替えはじめて、舞台上に着替えている人しかいないという時間がありましたが、「40分しかない」のにそう使ったのはがっかりです。
衣装ってそこまで重要でしょうか。
衣装に関係なく、芝居で違いを表現してくれる方が好感です。

長時間の芝居の中で何度かならば面白かったかもしれませんが、40分は短くて長いんですよ。。!

また、劇作家の語りという設定だからと「これからこういう芝居をします」と何度か言っていたのも興が覚めるやり方に思えました。

電動夏子安置システム>
そもそもの話、この広い空間で、劇団チョコレートケーキは3人、JACROWは4人とそれなりの人数を掛けて来たのはこちらだけでした。
空間に対しての人数どちらが良いかと言ったらこちらでしょう。
また、テーマのせいか前二つは暗く、声のトーンも低くなりがち。
客席が広くても多少うるさくても蹴散らすような芝居だった様に思います。
テーマの割に程良い笑いもあり、単純に好きな系統の芝居でもあった。
また40分の中できちんと起承転結付けて作られていたのもこちらだったと思う。


投票は電動夏子安置システムに入れて来ました。
こちらの芝居は別の機会に行ってみようと思います。
ただ、正直、消去法だったので迷いたかった。
同じくらいの満足感を他でも感じたかったです。


客からの投票で1位のところは賞金が貰えるらしいですが。
そういうの抜きにして、主旨は合同することによって普段自分のところに来ている客層と違う人に観て貰う、知って貰う、という事ではないのですか。

そう考えた時に
「普段通り過ぎてホールに対応できなかった団体」
「普段と違ったモノを用意してしまった、そもそものピントがずれている団体」
3団体中、2団体にそういうのが混じってしまった。

3分の1しか楽しめない。
これだと客側からしたらきついです。
合同自体はとても良いと思うんですけどねー。
せめて主旨外れだけは。。本当に。。

そもそも客席が多すぎて、空席が目立ってしまっていた。
普通の小劇場でやっていればもう幾分成功した様には思う。
化粧

化粧

こまつ座

紀伊國屋ホール(東京都)

2014/03/07 (金) ~ 2014/03/21 (金)公演終了

満足度★★★★

駄目な役者・座長の生き様に見えた
一人芝居としてはかなり質の高い作品。
ただ、完全に好みの部分で引っ掛かり有り。


若干、煙草演出有り。
自分はそこまで気にしないですが、結構気にされるかたも多い様なので。
後ろの方の席で観ていたのでニセモノの可能性もありますが、それでもにおいは届いた様に思うし、咳き込んでいる人もいたからやはり本物かな。

ネタバレBOX

大衆演劇だとか新劇だとか、ジャンルの違いなんて正直、よく分かっていないし、どうでも良いと思っています。
面白ければ良いんです。
そもそも垣根が曖昧になっているとも思うので、これも大衆演劇の楽屋が舞台ですが、新劇の部類だったり?
というくらいわかっていません。




一人芝居の質が高いので感じにくいけど、演じられているのは「劇団を潰してしまった駄目な役者・座長」なんですよね。
それにはちゃんと理由付けがあって、他ジャンルを下げて笑いにしたり、「客は10分くらい待たせておけば良い」という言動であったり、そりゃ潰れるよな、という部分が何気に出てくる。

こういう人、実際にいるんだよなー。
申し訳ないのですが、特に自分のやっているジャンルに誇りを持っている(と称する)キャリアの長いかたに時々居るイメージ。

なので、壊れた役者を表現してるだけのネタだと分かりつつ、芝居にそういうのが乗ってきてしまうのが自分は嫌。
実際にいるからネタになるということなのかなと。

「なんでこの芝居には誰も出てこないんだ!」
と繰り返されて、一度ならば笑えるけど、続くと興醒めしてしまうよ、と思っていたら理由があって感心した。

終演後、舞台装置の説明イベントが有り。
こういうのは素敵です。
一人芝居でも10名ほどの裏方がいるそう、そりゃ人件費だってえらい掛かるんだろうなと思った。
ちょっと待って誰コイツ!こんなヤツ知らない

ちょっと待って誰コイツ!こんなヤツ知らない

ポップンマッシュルームチキン野郎

シアターKASSAI(東京都)

2014/03/14 (金) ~ 2014/03/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

なんだこれヽ('ー`)ノ
劇団初見、はじめて割で行ってきました。

チケットが半額になって、その代わりアンケート協力が必須になると言うもの。

先ず、このアンケートの取りにきかたに感心。
客側からしたら値引き分の\2,000の価値があるのかと真剣になるし、多種多様の意見を拾えるだろうということ、良いやり方だと思う。
設問の中に、「芝居の良いところ悪いところを教えてください」とあったのは良い事を聞いてくれた!
と思う。


前回公演とか評判が良かったのと、急遽X-QUESTの塩崎さんが参戦と聞いたら行かねばなりません!
あとサイショモンドダスト★さんもトツゲキ倶楽部で観たかただよなぁ。

ちなみに開場と同時に舞台上動いている様なので観られるかたは早めに行く事をオススメします。
自由席でもありますし。

スタッフのかたがたはX-QUESTの時に見覚えのあるアプリコットバスのかたがたの様でした。
「これ、まだはじまっているわけではないので今のうちにお手洗いを」
というアナウンスは笑いました。

自分は\2,000で観たので文句無く大満足ですが、正規の金額だとしたら短編と考えた時に気持ちだけ高く感じるかも。
まあただ、それでも110分+30分みたいなものだからボリュームはあるのですけどね。
普通の公演ならば全然オッケーと思う。

ネタバレBOX

思ってたよりかは下ネタはおとなしめでした。
18禁ステージ回とかだと違うんですかね。
と言うのも各短編を繋げる大筋の話ではキンタマ云々と叫んでたりするのですが、各短編はしっかりと普通に(?)作られていた印象。
しかも良い話が多い。
兎に角、無理に下ネタで押し切る様な感じではなかった。
まあ、ラストのあの絵ヅラは「なんだこれヽ('ー`)ノ」って呟きましたけどね!


こちらの劇場の芝居だと舞台がチープな作りになりがちというイメージが正直あるのですが、シンプルながらしっかりした作りで、特に最終話で使われた装置すげえじゃないですか。
あそこでしか使わなかったのが勿体無いくらい。

ベッドから突き出る手は、小野不由美先生の「魔性の子」の一場面を表現するとしたらあんな風になるのかなと。

ドラゴンボールは卑怯。
まさか、塩崎さんのヤムチャを見れる日が来るとは。。
ちなみに前情報無く見ましたが(短編のタイトルも見てなかった)、なんとなく、「これはまさか」と気がつきました(笑)

何故チャオズなのか。
あのビジュアル出したかっただけじゃねーすか(笑)!
マジレスすると「悟空を殺す」願いは神様の能力に余ってしまうのでは。
「悟空の痴呆を治して」 で解決だと思うんだけど(笑)
まあ、不粋なツッコミです!

西田シャトナーの世界は短いながらも流石。
容易に長編ストーリーにしたバージョンを想像できる。
塩崎さんの動きも流石だとやはり思う。
殺陣は乱暴に言うと嘘の殴り合いだと思いますが (語彙が無く失礼)切れが違う、実際にもこの人強いんじゃないかと。
鍛えてるので本当に強いかも知れませんが。

ラストは塩崎さん、センターで踊ってたし、代役のはずですが、なんという贅沢な代役なんでしょ。


ブサイクな女子の役は楽しそうで何よりヽ('ー`)ノ

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