光屋照明商店の観てきた!クチコミ一覧

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【全ステ満員御礼】廻る世界の4元ベクトル【終了】

【全ステ満員御礼】廻る世界の4元ベクトル【終了】

明治大学実験劇場

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2012/08/03 (金) ~ 2012/08/05 (日)公演終了

満足度★★★★★

終わりの続き方
下北的なテーマを芯に、中野的な芝居を作ってみた。そんな芝居(*個人的なイメージです)

ネタバレBOX

作家さんが「以前上演した台本の主役だけ残して改訂した」と書いていた通り、作品自体に一本の筋が通り、余分なテーマはそぎ落とし、テンポの良い笑いで繋いだ作品。

かなり早いタイミングでキャラクターの個性が出て、なんとなーく安心して観られる雰囲気が出来る。
小ネタやセリフで笑いを取るセンスは十分あると感じた。個人的にはかなり笑わせて頂きました(笑

役者もよく稽古出来ていたし、作品全体も学生演劇ではなく普通の小劇場芝居として観られるレベル。


ただ中盤までの展開が軽く・テンポよく進んでいくだけに、終盤が急に重く感じる。
「夢の国症候群」とやらの逆パターンかもしれない。



帰宅後ふと昔見た栗山民也演出、藤原竜也主演の「かもめ」を思い出した。

そのカーテンコールで鹿賀丈史さんだけが、ラストシーンのまま動かなかった。
後日「あれは、主人公が自殺しても、(戯曲としては終わっても)その他の人物の人生は続いている。それと同じようにこの芝居が終わっても、(鹿賀さんの意味を考える事で)観客の中で他の人物の人生を続けて欲しいからだ。」と言う解釈を聞いた。

そう言う意味で、帰路にカーテンコールの意味を考えた私は術中にハマった。

今回はその逆(?)で、芝居の中でも現実に引き戻され、公演が終わって、もう一度現実に引き戻されてしまった感じ。
日ソワに社会人は観てはいけない(笑。


「劇的なるもの」がテーマならば、かなり近い気はするが、ならばもうひと押し!欲しい所。

是非再改定版も観てみたい。

今回は出演者の若さとチャレンジ精神で☆0.5個分ぐらい+です^^
宮殿のモンスター

宮殿のモンスター

TPN Plays & Players

遊空間がざびぃ(東京都)

2011/12/10 (土) ~ 2011/12/13 (火)公演終了

満足度★★★★★

演劇に出来ること、演劇にしか出来ないこと
年末に、今年一番の芝居に出会えた。

とても上質で、味わい深く、役者の演技ひとつひとつが洗練されていた。

ほぼ素舞台と、眼鏡、あとちょっとの小道具で見れた奇跡。

役者の演技一つ一つが素晴らしく、常にその情景が(なんだかアニメの絵が脳内は多かったですが)目に浮かぶようでした。

人間の想像力を掻き立てる、とてもワクワクする時間でした。
またその想像力を引き出す演技力が素晴らしかった。

個人的には、主人公の、父親と二人の生活をコミカルに、でも一生懸命守ろうとする16歳の少女にとても好感でした。
素晴らしい役者さんです。

Caesiumberry Jam

Caesiumberry Jam

DULL-COLORED POP

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2011/08/20 (土) ~ 2011/08/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

すっきりとした後味の悪さ
待ちに待ったダルカラの再開公演。まずは復活おめでとうございます!

内容も期待を裏切らない、素晴らしい作品でした。
パンフレットも是非手に入れてもらいたい(笑

ネタバレBOX

どこまでが戯曲でどこまでが真実かがまったく分からない(笑

終わり方は暗転後カーテンコールも後説もなく「えっ、あっ終わったんだ・・・」と言う感じ。
劇場を出た後もなんだか芝居を引きずっている。
「舞台が終わっても、登場人物の生は続いている」と言う狙いの演出なら、栗山民也の「かもめ」を彷彿とさせる。

帰りの電車でカラーパンフレットを見ると、登場人物一人ひとりが実在しているようで、これが実際の話かと思うとぞっとした。
と同時に谷さんの緻密な取材に敬意を表した。

が、これを書くにあたり、パンフレットにある日本人写真家の名前や作品を検索するも、全くヒットせず。
果たして真相は如何に!?

あのパンフレットすら戯曲の一部なのか!?
現実的な嘘か、嘘のような真実か。
どちらにしろ、やはりすごい演出だと思う。

タイムリーな話題でもあり、必ず見て欲しい。
被告人ハムレット

被告人ハムレット

声を出すと気持ちいいの会

演劇スタジオB(明治大学駿河台校舎14号館プレハブ棟) (東京都)

2011/05/04 (水) ~ 2011/05/08 (日)公演終了

ハムレットの”当然”に挑んだ
古典をテーマにするとその演出家なりの”解釈”を求められるものですが、
この公演も演出家の挑戦する姿勢が、解釈の中で表現されており、とても興味深く面白い内容に仕上がっていた。
役者・スタッフとも手堅く、安心して観られる。
この劇団と演出家の行く末に期待します!

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