セントの観てきた!クチコミ一覧

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アンサンブル  トルネード

アンサンブル トルネード

Artist Unit イカスケ

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2017/02/24 (金) ~ 2017/02/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/02/25 (土)

座席1階1列5番

それにしても、何が何だか分からない面白い展開だったが、2時間近くこの劇を持続させる演出力、俳優陣の思いはいかばかりか。劇が終わると思わず拍手をするその音響が止まらず、劇団と観客との線がなくなる水平線。演劇の醍醐味。

青木さん、題名の意味はあまり分かりませんが、面白いものを作ってくれはりましたなあ、、。

座・塾「さいかい」

座・塾「さいかい」

座・一座

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2017/06/30 (金) ~ 2017/07/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

50分の中編劇だが、この題名の意味を考えるとき、ジーンと来ちゃいます。そういえば、フライヤーは桜の花だったからなあ、、。
90歳の老婆と20歳の青年が70年ぶりに再会するシーンが印象的だ。お互いに名を名乗り、それぞれ確認する。涙なしには見られないシーンである。美しいシーンである。残酷なシーンである。けれど、見なくてはならないシーンでもある。秀作。

楽屋ちゃん2017

楽屋ちゃん2017

中野劇団

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2017/07/21 (金) ~ 2017/07/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

これは面白いです。楽屋落ちの話もそうだけど、ちょっとした勘違いがどんどん大きくなって、もう爆笑の渦。2幕なんだけどそれらは相似形というか、いわば同時進行のパラレルワールド風で、とてもイカしてた。
3回目のリメイクらしいが、人気のあるのが観るとすぐ分かる。断然楽しい!

アニソン・ヴィランズ

アニソン・ヴィランズ

ファントマ

近鉄アート館(大阪府)

2017/03/03 (金) ~ 2017/03/05 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/03/04 (土) 13:00

座席1階B列

久々の伊藤えん魔公演。でもさすがだなあ。アニメネタが軽いのかなあと思っていたら、手塚治虫の世界まで。こりゃあ、もうサービス精神旺盛の洪水でっせ。手塚にイトウエリを配し、きっちり芝居を安定させる。いやあ、怒涛の2時間でした。最高。

てんびん座のあなたとうお座のわたし

てんびん座のあなたとうお座のわたし

斜彼女<SHA-GIRL>

船場サザンシアター(大阪府)

2017/07/22 (土) ~ 2017/07/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

サザンシアターの支配人の当麻氏が脚本を書いた劇であります。でもこれが期待以上に結構面白い。何かヨーロッパの女性映画を見ている感もある。

結婚願望の強い女性が周囲を惑わしていくコメディである。男もいないのに結婚をしたくて式場を予約する。さて彼女は言わずもがな、あわてふためく婚活をせざるを得なくなる、、。

話の展開がベタでなく、最後に一つ二つ、ひねりを利かしてアッと驚くラストとなる。ストーカーの男たちの使い方もしゃれていて、当麻氏はなかなかエスプリの効いた劇作家だということが分かる。

面白かった。ただ脚本の面白さに連なって観客は余分なことを考える隙もない。だからこそ最後の逆転劇がうねりをもつ力強さとなる。

しまうまの毛

しまうまの毛

劇団ポスト加糖

STAGE+PLUS(大阪府)

2017/08/11 (金) ~ 2017/08/12 (土)公演終了

満足度★★★★★

我が愛するサリngROCKさんの名作の上演である。この劇団は知らない劇団ではあるが、見てみるとみんな若く、まるで僕には高校生ぐらいにしか見えなかった。それほど初々しく素敵だ。

彼らはまさに青春の息吹をまともに感じる年齢で、今、人生に一番悩み、一番楽しんでいるそんな世代の人たちだ。この難しい劇をえいっと勢いでやってのけてしまうぐらい、若いってホント素晴らしい。

常に包帯を腕にしている女の子が主人公だ。包帯を取るとシマウマのような傷跡が歴然とする。こんな設定からも若者たちの生きる上での、苦しい遠吠えが強く弱く聞こえてくる、、。

ロックンロール

ロックンロール

劇団冷凍うさぎ

OVAL THEATER & GALLERY (旧・ロクソドンタブラック)(大阪府)

2017/04/28 (金) ~ 2017/04/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

いよよ、やっと森岡は会心の作品を作ったのではなかったか。自分自身と演劇をこれほど対等に感じられる作品も稀有である。実に快感と不快が交互にどくろを巻いております。これぞ秀作。

元天才子役【いよいよ千秋楽!当日あります!】

元天才子役【いよいよ千秋楽!当日あります!】

元東京バンビ

スタジオ空洞(東京都)

2016/11/25 (金) ~ 2016/12/05 (月)公演終了

満足度★★★★★

観客を喜ばせるその精神に乾杯!
この演劇はすごいねえ。もう演劇の常識というものを自らはみ出している。演劇の素という観客を楽しませるには、という基本中の基本を、徹底的に考え抜いている。でも普通はそこまではやらないといったものにまで、どんどん観客に擦り寄って(いただいて)いる。

いままで数えきれないほど演劇を見てきたが、ここまでやってくれた演劇集団は初めてである。どんな劇団でもどこか冷めている部分があるものなのだ。(彼らもその部分は確かにあるが、)その瞬間、演劇は観客のものだというところに即転換してくれるのだ。ものすごいサービスですぞ。

あれはその瞬時瞬時に阿保にならないとやれない代物です。役者バカです。彼らは本当に役者バカです。だからこそものすごい何かを超えた演劇が生み出せたのだと思う。

東京の、あまり行ったことのなかった池袋に行った甲斐が十分あった。恐らくいつまでも忘れることはないだろうと思う経験です。それほど彼ら9人にしびれた芝居であった。

本当にありがとう!

無名稿 出家とその弟子

無名稿 出家とその弟子

無名劇団

浄土宗應典院 本堂(大阪府)

2017/05/12 (金) ~ 2017/05/14 (日)公演終了

満足度★★★★★

またまたお気に入り劇団。何といっても劇団員さんたちみんなが若くて華やか。見ているだけでさわやか感が充満する感じ、と言ったら失礼だろうか。

僕が演劇を見ているのは映画とは違い、若い人たちの汗と熱気を感じたいがため。何かを信じて何かに打ち込んでいる人間の姿は老若男女通してとても美しい。その瞬間を見たいのだ。

この劇団が、お堅い文学ものをやるという。シアトリカルは浄土宗の寺だから、真宗の開祖親鸞が登場するこの戯曲はおそらくとてもやりづらかったろう。しかも、仏教ものとはいえ、僧が花街に入りびたりになる人間の本能を真正面から見つめた人間味たっぷりの話である。

そもそも親鸞って、僧でありながら結婚しているという前代未聞のことを成し遂げた人なんだ。キリスト教でいうと、プロテスタントといえるのだろうか、だからこの話は結構、仏教というよりキリスト教的な言い回しが多い。

ストーリーは、だいたい原作通りの展開で意外である。花街での描写が多く、無名劇団は若い女性が大勢いることもあり、遊女に感情移入のシーンが多いのはこの劇のポイントであろう。

そして彼女たちの哀しみと侠気が浮き彫りにされる。演技的には泉侃生の親鸞は120%頑張ったと思う。驚いたぜ。

やはり今回の劇はこんな現代人も忘れている戯曲を現代によみがえらせたことだろうと思う。その勇気を買いたいデス。

はこづめ

はこづめ

ハコボレ

ウイングフィールド(大阪府)

2018/11/02 (金) ~ 2018/11/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

設定が遠い未来の話ではあるけれど、意味深の現代青春群像劇とも言える。一つの箱に3人が真実を隠しながら生活を送っている。しかし、その日々はいつまでも続くことはなかった、、。

ラスト近くの10分ぐらいから、怒涛のように今まで静かだった穏やかな川が激流に変貌する。もう彼らには時間も、青春も、かすかな希望も、そして未来さえなくなってゆく。その最後の時間を彼らはロックを演奏し、彼らが一体となって共有しながら、その時を迎えるのであった。

まるでこの10分間を描きたいがためにこの劇を作ったような、凝縮した密度の高い時間であった。そしてそのまま劇は終わってしまう。取り残された観客はどうしていいのか面食らっている珍しい観客席でした。

あの圧倒的なラストには僕も唖然となりました。

しらゆき

しらゆき

劇団コスモル

OFF OFFシアター(東京都)

2016/11/23 (水) ~ 2016/11/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

エネルギー満載!
題名から推察されるか、あの「白雪姫」からヒントを得た作品だと思うが、見てみるとエネルギーからして、ものすごいことになっている。狭い舞台に10人ほどの大人が踊り狂い、汗を吹き出し、何と純粋な童話をやってのけているのである。

彼らは全然物おじせず、ファンタジーを演じ切る。かなりグレーかかったファンタジーではあるが、どんどん燃え上がる。大の大人が悪びれず童話を真正直に演じるのだ。これほど素晴らしいことはない。これほど真正面すぎることはない。これほど風を切って前を進んでいる爽快感を感じることはない。

そう、みんな演劇が大好きなのだ。好きで好きで仕方がないのだ。そんなパワーが観客席になだれ込んでくる。ものすごいエネルギーであります。

東京の下北沢、演劇のメッカはまさにるつぼのように燃えております。

青のマクベス

青のマクベス

無名劇団

浄土宗應典院 本堂(大阪府)

2018/03/23 (金) ~ 2018/03/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

この劇団では久々のエンターテイメント。客演も多く、総勢15名で、いつもの倍近い俳優陣。凝った位置の舞台づくり。あの陰鬱なマクベス劇が絢爛豪華、人間の欲望に彩られ、一挙春を越えて、夏そして奈落の秋を駆け巡る。

衣装が独特で、いかにも豪華。一人一人凝っている。それぞれの役者に考えさせたのだろうか、見ているだけで面白く、いつもの劇鑑賞とはちと違う視点から見ている自分に気づく。

展開としては、いかにもマクベス劇なのだが、悲劇に見せないところがユニークで、よくぞこれほど人間の悪を面白、おかしく、楽しく見せてくれたことよ。

今までの無名劇団の抑え込んできたところを一挙解放し、拡散させた喜びさえこちらに伝わってくる。

役者としては男になり切っていて楽しく演技していたマクベスの島原さん始め、マクベス夫人となる今井さんの妖気漂う色香、そして父を殺され愛するマクベスを敵とする難しい演技を見事こなした東田さん、夫に裏切られながらも愛して、そして憎むマクダフ夫人の中谷さん、それぞれ見事でした。

いつも狂気を見せてくれる泉さんがアッという間に出番がなくなり、ちょっともったいなかった。それと、例のあの3人の魔女たち。ある意味この劇の主人公たちでもありますね。この劇のエンタメ盛り上げ隊でありました。

いやあ、とにかく楽しい無名劇団。みんな、みんな花開いていました。

ハコがまゑ

ハコがまゑ

ハコボレ

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2017/11/03 (金) ~ 2017/11/05 (日)公演終了

満足度★★★★★

二人芝居だ。彼らはカエル。彼らの切実な日常が我々人間にもぐんぐん押し寄せてくる。その力量たるや、並大抵ではない。脚本が練られているのだろう、セリフの一つ一つにまったく無駄がない。まるで全編がポエムのようである。

彼らの生きるつらさ、悲しさ、喜びが手に取るように分かる。65分光り続ける彼らの芝居。手作りの凝縮した彼らの知性に乾杯。秀作です。

何といっても、このチラシが素晴らしい。そのまま文庫本カバーになる。悪いけど、待ち合わせの時間の2階にいるとき、3枚だけもらっちゃいました。

女と男のしゃば・ダバ・だぁ ~スタンド by ミー~

女と男のしゃば・ダバ・だぁ ~スタンド by ミー~

あみゅーず・とらいあんぐる

ウイングフィールド(大阪府)

2017/11/10 (金) ~ 2017/11/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

いつも年度末に開催される劇です。今回も3話の短編集。すべて、人間の営みが確かに描かれていて、渋い。淡い。深い。すなわち人生そのものです。

洞察力が並大抵ではない。特に、3話の、人生を上から、真下から、斜めから見透したような鋭さにはっとする。

僕も、人生を十分語ることのできる年齢になり、この語られている人の移ろいゆくはかない歩み(それを人は人生という)がまるで自分を写しているがごとく思えてしまう。つまり、主人公の女性は僕自身でもあり得るのだ。すべての観客であるのだ。

若くないことがこれほど素晴らしいことなのだと教えてくれるのである。そんな人生の挽歌ともいえるこの演劇。素晴らしいです。演じる条あけみさんも、持っているすべてをこの舞台にぶっつけている。ほとばしる演技。凄い。

無名劇団第27回公演「私戯曲 りんごのうた」

無名劇団第27回公演「私戯曲 りんごのうた」

無名劇団

浄土宗應典院 本堂(大阪府)

2017/11/13 (月) ~ 2017/11/14 (火)公演終了

満足度★★★★★

昨年クリスマスイブにみた「ハッスルライフ」の実質的再演である。前作では血縁の祖母に対する憎しみまでを沸々と凝縮し、そしてビッグバンごとく爆発させたが、今回は多少島崎の心情の変化もあったのか、後半からラストになるにつれ、祖母への赦し、また自分自身への赦しが色濃く出ていた。

かなりの変化である。それが島崎の人間的成長でもあり、それをばねにして再出発を図ろうとする意図もあったのだと思う。そこがよく理解でき、ファンとして安心もする。

ただ、前作と本作の祖母と彼女との関係性を考えるに、この独特の執着心と愛憎はやはり異様である。

通常の母娘の愛憎は文学等にもかなり描かれており、納得はできるのだが、この祖母・孫の関係においては、母親(祖母においては娘、孫からすれば母親)の存在がキーであるべきなのに、ほとんど語られることはないのである。ある意味、空白が存在するのである。

だから、祖母からすると孫を育てるということは疑似母親になっているわけだから、2回目の子育てをする羽目になるということになる。責任感を重度に感じ、プレッシャーも強くあったはずだ。

一方孫からすれば、肝心の母親はおらず、慈しみ優しく接してくれるはずの祖母の姿は全く見られず、異様に母親たろうとする力んだ疑似母親が自分を支配しようとしているのである。

そこに見られるのは如何にも不幸な関係性である。お互いに真の「娘&母親」の不在が、お互いの関係をぎこちなくしているのみである。それはやはり不幸であるというしかないのであろうか、、。

でも、熱い血というものが二人を結びつける。彼らの関係は不幸ではあったが、お互い血縁という絶対的なものから逃れることはできず、それは本能的にも孫の方から赦しという特別の感情が湧き出てくるのだ。

祖母も赦し、そしておのれを許すことで孫は次の人生のステップに立つことができる。それは彼女の大いなる再出発の時でもあるのだ。

島崎は若いのに、自伝ともいえるこの題材を正直に真正面からストレートに描いている。立派だ。彼女の誠実さにやはり拍手を送るべきだろうと思う。秀作です。

新選紀IVA!

新選紀IVA!

さくらさくらカンパニー

TORII HALL(大阪府)

2017/05/26 (金) ~ 2017/05/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/05/27 (土) 18:00

初めて見る劇団です。宝塚のレビューのような、それでいて時代劇、しかも新選組を信望する女性群。なかなか大変だろうと思います。

何が大変だって? 通常の劇の練習の何倍もしなければいけないのではと思ってしまいます。それぐらい立ち回り、歌、セリフなどてんこ盛りでした。

最初は固そうに見受けられたんだけどそのうち乗って来て、あのトリイの舞台が広く感じられました。全然面白かったです。

彼女たちの思いがずしんと観客に伝わって来て、それだけでこの劇は成功だと思います。自分たちの思いを脚本にして、観客に伝える。これは演劇の基本ですよね。見事でした。

『にくいやつら』

『にくいやつら』

ThE 2VS2

AI・HALL(兵庫県)

2017/06/02 (金) ~ 2017/06/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

もう29回公演だという。でも、初めて見る劇団だ。こういうこともあるのだ。とても芸達者な役者陣で、見ていて楽しい。実に楽しい。客に何が受けるか徹底して研究しているかのよう。そんな嬉しい劇団なのである。

ところがよく見てみると、何と「アマサヒカエメ」の山咲和也がいるではないか。彼こそ最近では若く才能のある役者で、僕が一目置いていた人である。一方長橋秀仁という才気煥発コント芸人の最たる人がいる。6編の短編集であったが、めちゃ面白かった。

自由に動いて、駆け回り、跳ね回り、びしびし小気味いいセリフの連続。これぞコントなんだ。

いやあ、一度でファンになってしまいましたよ。これからもどんどん見るぜ。

サンタクロースが歌ってくれた

サンタクロースが歌ってくれた

演劇ユニット百酔sya

ウッディシアター中目黒(東京都)

2017/11/30 (木) ~ 2017/12/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

12月に見るには俄然素敵な劇だった。中目黒という土地柄もうまく生かし、楽しい舞台で、充分2時間の長尺を退屈させない。
劇場を出ると東京の風が頬を冷たく打つが、それも苦にならない。いい劇を観たら心は晴れやか、ルンルンだ。

既読アリ

既読アリ

黒田たもつPresents

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2017/12/07 (木) ~ 2017/12/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

関西で有名人のタレントである黒田有率いる劇団といっていいんでしょうか、想像していた以上に面白かった。きちんと喜劇を創作し、練り上げている。しかも、題材が、現人のほとんどが使用しているという「ライン」を基本軸に、なかなか辛辣な作品に仕上げている。立派である。

VARIETY

VARIETY

asobiiiino

STAGE+PLUS(大阪府)

2019/05/04 (土) ~ 2019/05/05 (日)公演終了

満足度★★★★★

中編3本。短編とは違うのでそれぞれじっくり見られる。最初は未来型、宇宙へとつないでくれるエレベーターの話。設定は面白いが、それほど新鮮味はなし。もっと斬新な展開が望み。ちょっとした小世界。

2編目はぐっと砕けて、誕生日パーティのお話。若い人だからできるシンプルなおふざけ。でも楽しい。ヤングだけの世界。

そして真打3話目。これはいいね。すごくいい。

ベランダ越しに語り合う漫画家の卵と官能小説家の女性。このベランダでの会話という設定がいい。お互い顔が見えずにだんだんと親しんでゆく過程が心地よい。愛なんだね。その二人にもしばし空白があり、二人は思いがけないところで邂逅する。

ここで時間が止まる。涙が出そう。まるで映画の一シーンだ。素晴らしい。これぞ愛の世界。今日の収穫。

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