セントの観てきた!クチコミ一覧

21-40件 / 109件中
ハルカのすべて

ハルカのすべて

ももちの世界

神戸アートビレッジセンター(兵庫県)

2020/02/07 (金) ~ 2020/02/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

ももちでは2作目。前作はラスト少々分からず、今回逆に期待を持って観ることに。

会場の広さ、俳優陣の多彩、映画へのオマージュ、音響の俳優によるアカペラ化(これがかなり効果を上げる)、そして何より地底人3号の脳内イメージの拡散という大胆なテーマ手法がぐんぐん我々観客の心をわしづかみにする。

もう圧倒的で、映画好きの吾輩はそこにフェリーニの8・2/1からはじまる映画の諸作品を感得し、俳優で揺れ動くモンタージュとしてしかと確認した。

今でも僕の脳内はこの作品の音楽が明瞭に流れており、演劇のもたらす可能性を強く感じることとなる。地底人3号の脳内と観客とは一体化し、素晴らしい世界を構築した。演劇を見ていてよかった。ほんとそう思える。地底人3号に感謝!

狭間の轍 【大阪公演】

狭間の轍 【大阪公演】

ゴツプロ!

近鉄アート館(大阪府)

2020/02/06 (木) ~ 2020/02/09 (日)公演終了

満足度★★★★

明治27年、北海道江差に集まる出稼ぎ漁師たちの実生活から明治という時代性を問う野心作である。労働歌とともに彼らの内実が明かされてゆく。それそれの過去を抱えた男たち、この年は日清戦争が勃興するときでもあった、、。

戊辰戦争はもうこの年代ではかなり前のことだと思っていたが、人斬り〇〇と訳された男たちの苦悩が吐露されると、彼らにとっては全然過去のことではないことが現代人の我々にもショッキングであった。そう、戦争が終わって20数年というのはまだまだ戦争の惨禍が直近のことだったんだね。

そういうあの時の時代を力強いソーランン節が彼らの心根を駆け巡る、、。

TRANS(トランス)

TRANS(トランス)

をまちながら

未来ワークスタジオ(大阪府)

2020/01/31 (金) ~ 2020/02/03 (月)公演終了

満足度★★★★★

この作品は以前東京で見て感心した覚えがあります。芥川の「藪の中」に似ていそうで、あれは誰が嘘を言っていたのか分からない摩訶不思議な世界でしたが、今回はだれもが嘘を言っているわけではない。3人の話、それぞれがみな真実だとしたら?といった感覚であります。

逆転逆転で、実に演劇的にも面白いし、3人芝居なのでじっくり彼らの演技も堪能できる。セリフも多いし、実はこの劇結構難しいのではないかと思う。でも、これだけ面白いと、観客席との一体感がありますね。そこも、この演劇の魅力。たいして小道具もいらないし、実は何回も見ている人が多いのかも。

大西千保さんの声がハスキーで魅力的。こういう役柄は女性一人の彼女が重要ポイントであります。男性二人も見事。いい舞台でした。

ベルナルダ・アルバの家 

ベルナルダ・アルバの家 

関西芸術座

ABCホール (大阪府)

2020/01/17 (金) ~ 2020/01/19 (日)公演終了

満足度★★★★

女だけの家。当主が亡くなり長い年月全員喪に服している。だから、性的抑圧も甚だしく、長女の結婚話がきっかけに彼女たちは爆発する、、。
それでもこの舞台の真打、ラストの女性たちがそれぞれ発露し、哀しい事件につながる過程はやはり演劇的高揚を感じる。
役を演じることの喜びは女優陣全員から感じられた。ロルカの3大悲劇に取り組む気力は十分感じた。

動くな点P!

動くな点P!

劇団 ユニットWOW!!

天満天六・音太小屋(大阪府)

2019/12/13 (金) ~ 2019/12/15 (日)公演終了

満足度★★★★

よく考えられたサービス精神いっぱいの脚本です。コメディを前面に出し、退屈なんか絶対しない演劇づくりを目指しているかのような、ほんわかコメディで、90分があっと終わる。

終わったかなと思ったら、本当の終わりがまた待ち受けていて、かなり観客を受けを考えている演劇だと思う。その努力を買います。

これ から の町

これ から の町

南船北馬

ウイングフィールド(大阪府)

2019/12/13 (金) ~ 2019/12/15 (日)公演終了

満足度★★★★

6人の登場人物。それぞれ個性があり、というか皆それぞれに毒を持っている。それが大小であるかは問わず生きているのが人間なのだ。

この劇ではそれに加えて言葉、方言、言語を問題にする。関西弁から、俄然標準語に変わりそして最後は人間の発する言葉ではないような言語まで登場する。観客は何事かと驚く。

斬新な劇であるが、言語の流転と町への居住の意味をこれほど考える劇は少なく、作者の感性の鋭さに驚く。

俳優陣はみな達者。一人一人の演技構成も面白く、感心する。出口弥生さんの達観した迫力と小演劇随一の美貌を誇る桂ゆめさんを久々に見られてご満悦。

笑箪笥

笑箪笥

あみゅーず・とらいあんぐる

ウイングフィールド(大阪府)

2019/12/06 (金) ~ 2019/12/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

アミューズ恒例の歳末公演。いつもはさりげない人生の機微を感じてその年を終えるのだが、今年は大竹野作品でどうなることやら、と少々危惧もし楽しみでもあったが、やはりしっとりとした大竹野作品となっていた。この辺りはアミューズの感性が突出しているからだろうか、、。

主要女優のうち、笠嶋千恵美が重要な主婦の役柄で、残りの条あけみさんと思い野未帆さん、中村ゆりさんは黒子役だったり、狂言回し役だったりしていたが、それなりに楽しく舞台を引き立てる。

大竹野作品は登場人物が少なく、俳優の出番が少なくなる傾向があり、どうしても内向的になりますね。とはいえ、今年も随分見たけど、ネ、。

IBUKI

IBUKI

Y’s ExP.

TACCS1179(東京都)

2019/11/28 (木) ~ 2019/12/03 (火)公演終了

満足度★★★★★

演劇では珍しい実生活・いわゆるファッションアパレル系のビジネスもの。女性ファッションを生み出すそれぞれクリエイターたちの悩みおよび葛藤を2時間、まさに直球で描く。

これはでもファッション界だけの出来事ではなく、ビジネスに生きている人すべてが日夜抱えている悩みであることに気づく。わかりやすく、かなり深く一人の女性の心の奥底に入り込んでいるので、親近感が湧く作りになっている。

実際、今仕事に悩んでいる人たちには生きる勇気が与えられたのではないだろうか。テーマが演劇では稀有で面白い。

花町オペラ

花町オペラ

ギリギリCUBE

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2019/11/03 (日) ~ 2019/11/04 (月)公演終了

満足度★★★★★

WEAVECUBEと崖淵五次元って共演も多く、最初違いが分からなかった時代もあったっけ。ところが今回が初めてのコラボだという。何だか不思議です。

出し物は「本能寺の変」前後の戦国絵巻。でも、全然難しくはありません。なんと、信長が愛に生きる話って、それだけで十分驚きませんか?

俳優陣は僕の好きな人ばっかりで、みんな芸達者。しかも魅力的な人ばっかり。これを見ないでどうするかい!

2時間の時代劇は正直多少気になったけど、全然そんなこと全くなく、人間を明るく、大きく、やわらかく、爽快に描いてゆく。花街の話なのに全然暗くなく、もうまっしぐらに前向きなんだ。現代の暗さを忘れるかのように、こういう演劇を見ていると、てんで朗らかなので、僕の表情は舞台に釣られて崩れている。

脚本のユニークさも秀逸だが、12人の俳優陣の人間性が際立っているなあ。彼らの演技が倍々ゲームとなって何かを作り出した、そんな感じがする。素晴らしいの一言!

Vanities

Vanities

Stargazy

難波サザンシアター(大阪府)

2019/11/01 (金) ~ 2019/11/03 (日)公演終了

満足度★★★★

女性劇である。3人は仲良し。高校時代はチアリーダー。そのまま大学に進学し寮生活。そして社会に出てそれぞれ実人生を歩んで久々に再会することに、、。その10年間を綴ってゆく。

観客席はほぼ女性で占める。18歳から22歳までの1幕・2幕は男性たる吾輩からすれば饒舌なセリフの応酬で女性観客ほど楽しめない。でも彼女たちは逆にぐんぐん乗れる何かがあるに違いない。女性ならではのセリフがガンガン噴き出てる。ちょっと遅れ気味な吾輩。

そんな雰囲気をぶっ飛ばすような第3幕。あれほど仲の良かった3人も卒業してからはそれぞれの実人生が彼女たちに牙を向けていた。6年ぶりに再会を果たすも、もはや昔の輝かしい時には戻れない。むしろまだ28歳、人生の絶頂期なのに、彼女たちはもはや老残の匂いさえする。現実は彼女たちをむしばんでいた、、。

壮絶な劇です。でもこれはおそらくコメディなんだと思う。だったら、こうして人生を味わうこともいいのではないか、そんな気持ちを抱え劇場を出ました。秀逸な演劇です。

憧れのデコラティブライフ

憧れのデコラティブライフ

テノヒラサイズ

HEP HALL(大阪府)

2019/10/25 (金) ~ 2019/10/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

定番といえば定番だが、コメディの基軸がしっかりしているので安心して見られるし、登場人物も一人一人個性豊かに書かれているので豊穣感もある。これは湯浅氏の並大抵ならぬ演劇への愛であろう、それが観客にストレートに伝わるのがうれしいね。

ラスト近くからばたばたとみんな100%のハッピーエンドをもらって終わるが、少々駆け足過ぎると思ったが、舞台に至福感はみなぎっていた。たまにはこれもよかろうと、いい休日を過ごした余韻が強く残る。

全員分け隔てない配置の妙もさることながら、この劇団の仲の良さをつくづく感じ取れるいい舞台であった。

ラクダイス

ラクダイス

超人予備校

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2019/10/11 (金) ~ 2019/10/13 (日)公演終了

満足度★★★★

人間と動物との連関を面白おかしく哀しくコミカルに捉えた演劇と言ったらいいんだろうか、、。ブラック企業での絶え間ない日常は僕らの生活そのものであるし、ふとそれを乗り越えたい何かが僕たちを砂漠に連れ出しその時はっと人間から変身しているのを知る。
寓話とも言えない何かしら人間の悲しみさえ感じるコメディであった。

うらぼっち

うらぼっち

0F-ゼロフレーム-

浄土宗應典院 本堂(大阪府)

2019/09/20 (金) ~ 2019/09/23 (月)公演終了

満足度★★★★

何人か、数えきれないぐらい俳優が多い。そして彼らのほとんどが妖怪である。ところがこの妖怪たち、なぜか人間になりたがっている。そして12年前に人間に捨てられた人間をみんなで育てている、、。そんな時、12年前に捨てた両親がこわごわこの妖怪たちが住む山にやってくる、、。

要はこの妖怪たちの悲しみを人間たる我々が共有できるか、ということなのだが、これがなかなか難しい。妖怪たちがなぜ人間になりたいのかわからないし、どうやってこの人間を育てているのかも知らされない。わからないことだらけなのだが、それでも見ていてぐんぐん引っ張ってゆくエナジーがこの劇にはある。

そして、自分の子供と12年ぶりに再会するのだが、結構いい加減の両親に描いており、ラストは、思いもかけない話に展開する。うーん、実にユニークだ。このブラックなラストには作者たちの現世界へのシニカルな批判がにじみ出ているのだろう。全然ハッピイエンドにしなくてよかった。劇が広くなった。

登場人物が多すぎて、観客が彼らを散発的に見てしまうきらいはあるが、でもなかなか個性的な演劇で面白かった。可能性のある劇団ですね。

海のホタル【遊劇舞台二月病】

海のホタル【遊劇舞台二月病】

遊劇舞台二月病

ウイングフィールド(大阪府)

2019/08/23 (金) ~ 2019/08/25 (日)公演終了

満足度★★★★

今年大竹野作品を何本見ただろうか、、。彼の作品でも事件もの(この種類が一番多いような気もするが)は演出によってかなり印象が違って見える。

今回はシリアス調に演出している。他の作品に見られるような時代を強調したコメディタッチにはならない。あくまでリアルに徹している。重く、いや重苦しく、壮絶でさえある。

他の作品と違い、同じ事件ものでも、今回はカネのために自分の息子まで殺害するのである。この部分が、圧倒的に他の作品と隔絶している。

この息子殺戮場面がラストに語られる。観客はもう見たくない、聞きたくないと思っている。それほど怖い。人間がここまで非人間になり得るのか。ここに自分への問いも始まるのである。

そして、ふとこの哀しく重苦しい話はすとんと終わる。観客たちもそこでやっと苦から解放されるのである。一味違う秀作である。

恋に笑いに涙あり フルポンの夏休み

恋に笑いに涙あり フルポンの夏休み

演劇集団D-03(劇団フルーツポンチ)

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2019/08/03 (土) ~ 2019/08/04 (日)公演終了

満足度★★★★

青春の明暗。前半の劇はとても楽しく、明るく楽しい。まさに青春している人しか書けないし、演じられない。そんな輝きがもう老成した吾輩にはまぶしすぎる。ラストはかわゆいすぎる。でもそんな輝きを見たいがために演劇を見ているのだ。ナイス演劇だ。

後半劇。ぐっと色調が変わり、現代のブラックを執拗に描く。この変わり身にハッとする。どうなるんだろうと心配するが、まあ時間軸をさかのぼりまとめている。青春の暗部がまさにそこにあった、、。

やはりみんな若く、はつらつとして、輝かしい。青春っていいなあ。

楽屋裏のゴースト

楽屋裏のゴースト

劇団燦の会

フジハラビル(アートギャラリーフジハラ)(大阪府)

2019/07/13 (土) ~ 2019/07/15 (月)公演終了

満足度★★★★★

思いがけず素敵な演劇を見る。演劇をしている人、携わっている人、また見ている人たちにすばらしい劇を届けていただいた。

演劇を創る楽しみ、苦しみ、喜び、かなしみ、それらは自らこの世の人でなくても十分楽屋裏で生き続けている、ということなんですね。

なんと、この劇の中で紹介された演劇はシェイクスピアからテレビドラマの「必殺仕置人(これが楽しかった)」まで加えると、10近くになりました。いやあ、実に楽しく、又勉強させていただきました。

昔、イタリア映画でフェリーニの「8 1/2」という映画があったけれど、この劇は演劇版「8 1/2」です。実に楽しく深く演劇を愛好する人に絶大なるる愛をもたらしてくれました。大好きな作品です。

ストップキス

ストップキス

劇団未来

未来ワークスタジオ(大阪府)

2019/06/28 (金) ~ 2019/07/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

オーソドックスな翻訳劇だ。劇の展開が時間軸を左右するので、映画的な面白さもある。テーマは自然と同性を好きになってゆく女性二人の心のひだがよく描かれている。

大道具といい、小道具、衣装、食物に至るまで完全アメリカナイズされており、この作品における意気込みとこだわりを十分感じさせる。

主役二人の女優の熱演もさることながら、脇役の警察官、看護師役の女優も人生をしかと感じさせる演技で、舞台を盛り上げる。池田佳奈子さん、ダイナミズムを持ったいい女優さんですね。

現代とは何でもありの思想が過ぎゆき、このマイノリティラブも、私にとって、それほど抵抗感もなくなっている。これは舞台演出のせいなのか、時流のせいなのか、私にははっきり分からない。少なくとも、愛の姿をそのまま受け入れたといえるだろう。

秀逸な劇作りに目を見張る思いがした。

ナイル殺人事件

ナイル殺人事件

劇団往来

大阪ビジネスパーク円形ホール(大阪府)

2019/06/20 (木) ~ 2019/06/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

クリスティの名作で映画化もされた有名な作品である。もち、犯人は分かっているから僕は全く真っ白の観客向けの伏線を探す余裕さえある。

この2時間半劇はけれどクリスティの骨格を全く崩していない。セオリーはそのままにクリスティを楽しめる。これがまずこの劇の第一の成功理由だ。衣装も豪華で、女優も美しい。エンタメ演劇をを兼ね備え、ストーリーは本格ミステリーときたらこれはもう35周年のファン感謝デーに匹敵するだろう。

ただ、あれほどの女性たちを虜にするサイモン役はやはり長身の甘さが残る男優であってほしかった。そうでないとこの話の基本型が持たないであろう。これはでも過剰な要望かもしれない。

演劇を見ていてすこぶる至福の時間だった。

〜21世紀様行〜唇に聴いてみる

〜21世紀様行〜唇に聴いてみる

南河内万歳一座

一心寺シアター倶楽(大阪府)

2019/06/12 (水) ~ 2019/06/17 (月)公演終了

満足度★★★★★

今回でこの劇団では2回目の鑑賞。前回はお気に入り「空晴」との合同公演ということで、初めて見たのが、「隠れ家」。これは「空晴」にリップサービスした面白いユニークな作品でした。内藤氏は柔らかそうな人なのに男性10人を赤フンでヌードをさらけ出したり、思い切り男気のある怖いお方とお見受けしました。

そして今回はこの劇団でも名作と名高い再演です。

昭和真っ盛りのシチュエーション。少々唐十郎や寺山修司などの面影が残る舞台展開に僕自身、彼らへのノスタルジーがふつふつと高まってくる。

生きる悲しさとダイナミズム、そしてと脳裏にかろうじて持ちこたえている爆発力。それらの表現は見事のひとこと。内藤はこんな劇を創造していたんだ。関西で、これほどの壮大さと心優しさとを兼ね備える演劇を僕はあまり知らない。

もう目が開いたまま点になったなあ。音楽も、照明も一級品。そしてもちろん大道具・小道具も。ぶったまげた。素晴らしい。

俳優陣はみんな素晴らしいが、有田達哉の溌剌とした演技ぶりには惚れたぜ!

こういう演劇を少し前まで、東京にいた時よく見たものだった。もう僕も若くはなかったけど、それでも残り香のような青春の面影を求めて下北沢を飛び歩いたものだった、、。

関西にこんな劇団がいるとはほんと驚きです。今のところ今年のベスト演劇です。

シェアライフ

シェアライフ

箱庭計画

knut(兵庫県)

2019/06/15 (土) ~ 2019/06/16 (日)公演終了

満足度★★★★

いつも心がしっとり、お気に入りの劇団である。

栃木ゆーじさんという方、恐らくあの人なんだろうなあ、今まで実に味わい深い作品を提供していた人なので、ちょっとご年配かなあと思っていたけど、あの人ならまだ30代。実に若い。

そして今回はシェアハウスという現代的な設定なので、内容はともかくヤングが織りなす恋愛模様なんです。ちょっと甘いところもあるけど、この劇途中で、舞台が分岐します。観客はA室か、B室に分かれます。そしてまた同じ部屋に戻ってくる。

面白い試みで、これはたくさん劇を見ている僕でも初めての経験。おそらく時間を違えて同じことをやってるんだろうけど、こういう家を使用した劇場でないとこれは無理だなあ。面白い。

俳優陣がこんなにまじかに見るのも珍しく、劇を見ている感じもしないときもある。僕はことねさんが好きで、彼女のウエディングドレスを見ただけでもすこぶる満足。いい演劇でした。

このページのQRコードです。

拡大