HARUの観てきた!クチコミ一覧

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カラムとセフィーの物語

カラムとセフィーの物語

文学座

文学座アトリエ(東京都)

2010/10/01 (金) ~ 2010/10/14 (木)公演終了

満足度★★★★

長いけれど長くは感じない舞台
上演時間:10分の休憩込みで2時間45分と聞いて、長いと思ったが、体感時間としてはちっとも長いと感じない舞台だった。幼馴染のカラムとセフィー。子供のころは人種の違いなど簡単に乗り越えられると信じていたのに、学校に通うことになって「社会ではそうでない」ことを思い知らされる。カラムとセフィーを演じる亀田さん・渋谷さん以外の15人のキャストは、早変りでそれぞれ何役もこなしながら、物語を進行させます。生演奏や机や床の使い方など、演劇ならではの空間ができていて、「この先どうなってしまうんだろう」という気持ちとともに、観客をあきさせない舞台に仕上がっていたと感じました。

柔らかいモザイクの街

柔らかいモザイクの街

サラダボール

アトリエ春風舎(東京都)

2010/09/23 (木) ~ 2010/10/06 (水)公演終了

満足度

うーん・・・
第1幕は面白いと思いましたが、第2幕以降が自分はダメでした。役者さん、特に主演の鈴木智香子さんは、とてもよかったです(負荷のかかる役を、見事に演じていたと思います) あと島田曜蔵さんも、相変わらずいい味を出してました。

ネタバレBOX

自分がダメだと思った理由を書きます。
・「早織の主観で作られた町」ならば、早織のいないシーンは成立しないと思います。「向こう側でお茶を入れる」くらいならばありでしょうが、早織がいないところでひとつでも話が進むのはおかしいと思います。(早織がハケた時点で、舞台上は静止するとかなら理解できるのですが)
・もう一つ。早織のエピソードが、けっこうネガティブなものが多くて、共感しにくかったです。10代=友達と喧嘩別れ、20代=彼氏に振られて会社を辞めた、50代=息子にとことん反抗され、夫はどうやら浮気している。という感じでしたので。たとえば、友達とだって彼氏とだって「いい時代」もあったはず。結婚した旦那とだって、いい思い出もあるはず。だけど、クローズアップされていたのは、あまり楽しくない思い出に思えました。
・演出にも疑問あり。電話のシーンがいくつかありますが、最初のほうでは「相手の言葉は字幕に映す」(主人公がスピーカーホンに切り替えてからは音声で聞こえる)という形でしたが、母との会話は、主人公のせりふだけで、母の言葉は観客が推測する形だったこと。違和感が強かったです。
蒼の組曲

蒼の組曲

劇団ジャブジャブサーキット

ザ・スズナリ(東京都)

2010/09/30 (木) ~ 2010/10/03 (日)公演終了

満足度★★★★

(公開ゲネです)
はせさんのSFっぽい作品を観るのは久しぶりかも。今回は公開ゲネ1回のみしか観られなかったのが残念だが、緻密に構成された推理小説のようなお芝居、私は好きですね。

九月の遠い海

九月の遠い海

菅間馬鈴薯堂

王子小劇場(東京都)

2010/09/30 (木) ~ 2010/10/06 (水)公演終了

満足度★★★

オトナのちからワザ・・・
この劇団はけっこう観ている。今回は、金杉忠男さんへのオマージュの意味合いもあるようだ。観ていて、懐かしさを感じた(自分がこの世代というわけではないが、金杉氏/中村座の最後のころの公演は観ていたので)。たあだ、かなりのちからワザ公演(それをいいオトナが演るのが面白いのだが)であり、そういうのがだめな人にはだめだろうな。

砂と兵隊/Sables & Soldats

砂と兵隊/Sables & Soldats

青年団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2010/09/16 (木) ~ 2010/10/06 (水)公演終了

満足度★★★★

再演されたのは意外でした
初演も観ています。オリザさんの作品としては、異色なものだと思っていました。実験的なのかなと思っていましたが、数年ぶりにこの作品を観て、あぁ、これもオリザ作品の一つの形なのだと感じました。

トロイアの女たち

トロイアの女たち

文学座

文学座アトリエ(東京都)

2010/09/07 (火) ~ 2010/09/20 (月)公演終了

満足度★★★★★

圧倒されました
2400年も前に書かれたお芝居とのことですが、古臭い感じはまったく受けませんでした。「戦争に負けたから奴隷になる」というあたりは現代にはないと思います(思いたいです)が、そういうところを除けば、今の話だと思うことさえできる感じでした。兵士たちの服装(タクティカル・ベストにブーツ。銃さえ持っていないけれど)なども、それを意識したのでしょう。
キャストの皆さんの演技だけでなく、真っ赤に塗られた舞台、非常に美しかった照明、アコーディオンの生演奏、とすべての要素がこのすごい舞台を作り出したのだと思います。

「トロイアの女たち」解説講座

「トロイアの女たち」解説講座

文学座

文学座アトリエ(東京都)

2010/08/28 (土) ~ 2010/08/28 (土)公演終了

面白かった
山形先生の語り口は軽妙で、とても楽しいレクチャーだった。「トロイアの女たち」というお芝居への興味をかきたてられたという点でもよかった。

buzz

buzz

studio salt

相鉄本多劇場(神奈川県)

2010/09/29 (水) ~ 2010/10/03 (日)公演終了

満足度★★★★

賛否分かれるでしょうね
私は、暴力的なものは好きではないのですが、この作品は、内容が内容だけに、そういうシーンがあるのは仕方ないかな、と。ラストの前のシーンとラストの切なさには涙が出ました。

「臭う女~におうひと~」終了しました、抽選会も終了!ありがとうございました、また次で

「臭う女~におうひと~」終了しました、抽選会も終了!ありがとうございました、また次で

劇団野の上

こまばアゴラ劇場(東京都)

2010/08/19 (木) ~ 2010/08/22 (日)公演終了

満足度★★★★

深いなぁ
全編、弘前弁による公演。言葉に耳がなじむまでに時間がかかったが、内容はとてもよい芝居だった。

ネタバレBOX

最初は、農家のおばちゃんたちが仕事の合間にしょうもない話をしている、って感じだったけど。会話の内容はどんどん深く、重くなっていき・・・笑いの合間に現実の厳しさを垣間見るというか、現実の重さを笑いのオブラートで包んだというか、・・・とにかく、笑いながらも考えさせられる作品でした。
UFOcm

UFOcm

あひるなんちゃら

駅前劇場(東京都)

2010/08/25 (水) ~ 2010/08/29 (日)公演終了

満足度★★★★

好きだなぁ
この劇団の公演、会話を聞いていると「それ、おかしいだろっ」とつっこみたくなります、何度も何度も。テンポが良くて、なんともいえない可笑しさのある舞台だと思います。あひるなんちゃら初参戦のザンヨウコさんが(初日だったからでしょう)ややぎこちない感じだったのも、また微笑ましく見えました。

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