長寿郎の観てきた!クチコミ一覧

21-40件 / 2273件中
虹の人〜アスアサ四ジ イヅ ジシンアル〜

虹の人〜アスアサ四ジ イヅ ジシンアル〜

ラビット番長

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2021/09/30 (木) ~ 2021/10/04 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

史実を基にーって
よくできてたなぁ=さすがのラビット番長って感じの作品でした

惜しむらくは換気が効きすぎて
チョイ濡れた身体が場内で冷えやすくなった位
(まぁ台風16号のせいもありますね)
=冷えを気にする方は対策必要かなーとか

ネタバレBOX

A.D.1930年代
不穏な感じで戦争の影が見え隠れする時代に
軍の意向で地震予知を探る研究者が見つけた
虹を見る男・・・・
ただ男の言う虹は第三者には見えないものだが
次々と地震予知を的中させ精度も増してゆく・・・
基本は帝大の慎重な地震予知研究の教授と
虹の人と近所で呼ばれてる無学な男との交流です
慎重に慎重を重ねる性格で
軍に地震予知として報告はしてなかったのに
新聞にすっぱ抜かれて詰め腹を切らされる過程は
丁寧で納得の物語進行でありました
倒れた後の脳梗塞状態芝居は
今までの介護作とかが生かされてるよなーとも







ラスト=虹の人は色彩が見えてない
上手に作中では濃い色のモノトーンの着物と
白黒の葉をもつホオズキの鉢物で表現してまして
某映画 魔宮の伝説ラストみたいに
(ちょうど放映もしてましたなー)
カラフルな着物と普通の色彩の鬼灯の鉢をもってきて表現したのは
上手だったなーと感心しきりでした
海面に集まった魚の群れの光の反射を虹と見たのか
地震光といわれるものを見たのかは観客の心のままにと・・・

このまえTVで地震光らしい映像を見たんだがー
稲光みたいに一瞬な光でした=虹ではないなぁ と

また色彩話であり色盲・色弱だと
赤と緑の区別がつかないんだよなー確か
作中では黒のグラデーションに見えると説明してたね
実際だと黄土色のグラデーションに見えるらしいね
(親戚の子もカリントウを赤で描いたのには驚いた=でわかったんだが・・)
でも輪郭とかが認識しやすいそうで
今ではどうか知らんが
昔のヘリパイロットでは推奨された能力だったとか・・・WW2まで
ぐらいの話だとは思うけどねー


自分は地震にてキーンという高音が聞こえます
東日本大震災ん時は単に耳鳴りと思って医者にかかろうかと思ったほど
日々高音がうるさかった・・・・・ほんと回数が多かったわ
最近はそゆことないんで大型地震はすぐにはこんだろーなーと(^ー^)
ちなみに作中みたく地域なんぞわかりません=ただ規模がわかる程度
=音の大きさと聞こえる長さで=大きくて長いほど規模もデカイってくらい
小玉久仁子一人芝居

小玉久仁子一人芝居

ホチキス

こった創作空間(東京都)

2014/07/24 (木) ~ 2014/07/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

一人芝居初観劇であります
う~む(^^)観客を楽しませようとする姿勢が好ましい舞台でありました。
70分予定と言っといて、その実80分超えの面白舞台でした。

小玉さん好きだなぁ~と贔屓の引き倒し(^^;)
星は満点としてしまいます!

ネタバレBOX

4話のオムニバスinゲストライターとうたっておいて。その実、前説も楽しめる作品化してあり(^^)実質5話だよなぁ、とか思える出来でした。→間違えました、パンフに5話と書いてありました(-_-;) 舞台上に椅子が4脚出てて向かって左の椅子から物語を語って使用するという芝居方式でありました。(ので先に記憶で書き込みしてたんで正確では無かったですね~)

その上に一人芝居というコトもあり、幕間に時間が取られるからと観客対応に米山氏の幕間小説が舞台背面に投影される細かい配慮(^^)。これがまぁ、小玉女史のキャラにも被せた様なハートウオーミングな出来で楽しませてくださいました(また季節もひっかける感が巧みっす)。

各作品で、おばさまから女子高生まで演じ分け。役幅広いなぁと感心させられたです。(前説芝居で配った岐阜のお菓子、ちょっと欲しかったかな~(^^;)とか思ったっす。)

”女優小玉久仁子を限界まで追い込む!!”ことは、
この程度では出来なかったのでは・・・とか思えたデスね~。

サブタイトル?の「夏のイワシンドローム」って、
PMC野郎のサブタイみたいでユニークね(^^)

1話 「前説の女」 椅子を使わず舞台登場いきなりかまします、
「わたくしクニコの母、シズコと申します(^^)」と。
使い慣れないガラケー使って、
楽しいボケをかましてくれるお母様を好演されてました。
(格好のらしさが上手です→真珠のネックレスに紙袋とか衣装など)

2話 「夏に忙しい女」 歌手デビューしたはずのオキタメグミさんが語る、
夏にふさわしい話=怪談話で受けてる歌手(^^;)
オキメグのとっておきの怪談話です。いまだ歌手を引きずってるが、
話が受けてることは納得してるようです。 喪服ドレス姿であります
オチの写真の使い方(舞台背後の壁に投影)が秀逸でした。

3話 「Eat Me Bady」 (ほさかよう) 男の人を自宅に招待したアラサーさんの心情を切々と楽しく語った作品です。 anan(アンアン)はバイブルという設定が楽しかったです。 かっこは白いバスローブっす

4話 「手紙」 (詩森ろば)たぶん亡くなってるであろう
女性の手紙の朗読です。母として妻として女性として切せつと、
淡々と語られる長台詞は心揺さぶられました。 

5話 「スーパーお母さんよ永遠に」 巨大化して怪獣と戦っていた母の代わりに娘である女子高生が怪獣退治に借り出されます。最初は嫌々で文句を言っていた娘でしたが、母の不調が先の怪獣との戦いであったと知ると、敵とばかりに戦いに赴くのでありました。(反発しながらもお母さん大好きな娘の感情がよく表現されてました&格好がほとんど小学生のヒーローごっこ風で笑いを誘います)

幕間小説=米山 父と喧嘩して娘と沖縄旅行に来た母の行動を娘の視点から語る一人称小説=全3話
国家~偽伝、桓武と最澄とその時代~

国家~偽伝、桓武と最澄とその時代~

アロッタファジャイナ

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2013/03/27 (水) ~ 2013/03/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

長丁場を感じさせない熱量のある舞台でした
あらためて説明読むと、凄いキャストの勢ぞろいだったんだなぁと更に感心。
眠気まったく起きなかったし、
タイトルに相応しい話のまとめ方であることも納得です。

<3時間15分(休み無し)→5分休憩後アフタートーク20分弱>

ネタバレBOX

本舞台が、お神楽のように舞台中央に配され。
客席が前後(左右かな)で2階席が1列ぐるりと取り囲んだ劇場でした。
黒い舞台に、白を基調にした役者さんの服が映えました。
(1字漢字が書かれている作務衣のような感じの服です)

話は最澄中心に国のあり方が描かれていきます。
また歴女である小日向えりさんは、青い服で上手に合間合間に説明を加えて話の理解を手助けしてくれるので、話に?となるようなことは無かった(^^)。

偽伝とはいえ、史実には即しているので。
見知っている歴史の知識と合わせてみると面白い展開でした。
使い勝手の良い家臣や悪い奴に、権力もって狂うとこや。
血生臭い謀略や家族の愛憎などなど。
歴史は繰り返すなぁとしみじみ思いました。

比叡の森に暮らしていた”ひろの”と”ひざし”のカップルが、
当時の戸籍の無かった”センニン”である”ひざし”に戸籍を家族ごと与えようと画策した”ひろの”であったが。請け負った下級役人が”ひざし”をものにしようとして、結局誰も救えず悩んだ”ひろの”は僧の”ギョウヒョウ”に弟子入りし、諸行を救うようにと弟子入りを許され、”最澄”と命名される。

桓武天皇との邂逅、天台法華宗の確立、遷都、唐への遠征、空海との出会い、さまざまなエピソードが順を追って語られてゆき。まったく飽きさせずに観劇できました。

アテルイが女性だったり、和解できそうな状況が開戦に至るドラマ性や。
空海の凄さなどが上手に解説されていてわかりやすかった。
(でも1年で密教習得とか凄いなぁと昔は思っていたが、以前読んだ文献では。密教本部さんがいろいろ策を弄して仏教の布教用に1年で渡す努力したらしいと読みました。→それ考えると国としても「仏教とか経典など欲しいから用意して」とか伝達したはずだよなぁと思いますね。結構裏のいろいろある話と勘ぐります。)

漢字の説明や、服に表記の字とか。
いろいろ人間ドラマは、ようの東西・今昔などは変わっても。
そんなに変わらないなぁと思った長丁場でありました。

ちなみにアフタートーク「桓武天皇と家族」では、
河合さん平子さん坂口さん真山さん神木さんが出演し。
究極の歴女である歴史アイドルの小日向えりさんが司会でした。
実際は桓武天皇は30人くらい子供がいた(劇中は代表の2名ほど)とか、
藤原薬子を笑わせるトコの他バージョンなどの再現で盛り上がりました。
トークでも言っていた通り、最澄メインの話は少なく。
けっこうタメになったです。



独りぼっちのブルース・レッドフィールド

独りぼっちのブルース・レッドフィールド

ポップンマッシュルームチキン野郎

シアターサンモール(東京都)

2015/02/22 (日) ~ 2015/03/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

毒(主宰の鬱憤とも言えるかな(^^;)を優しく糖衣で包んだような印象を受けました
バランス良かった、いろいろと~。

相変わらずの開演前の寸劇
=知らずに常識通り(=開演10分前とかですね)に入場すると全部見れないので、開場直後に劇場に入るのはセオリー化してますねぇ(^^)
(座の温めと開演時間守るトコも遵守してるなぁって感心します)

何か評価を減点法で考えてしまったんですが、
減らせる所が無かったなって思えた約2時間20分でした。
(20分は開演前の寸劇時間です(^^)

ほぼ満席で、若い女子客が多かったように思えました。

ネタバレBOX

「ネタバレ」専用なので、思う存分ストーリーを書き込みますんで”これから”観劇予定のある方は読まない事を薦めます。

寸劇は歌うように喋る(ホントに歌の台詞を出すんですよ(^^;)”Bz”のボーカルさんの親友との邂逅
→死期の迫ったベッド上のマツモトタカヒロ(全身骨折(笑)の処に元の相棒イナバコウジ(趣味がビーズのアクセサリーつくり=タカヒロのプロポーズ時の指輪も作ってやった(^^;)が5年ぶりに見舞いに来ます。で二人の学生時代の出会いから回想はじめて、最後の力を振り絞っての二人の最後のステージまでの熱唱であります。(歌を基本としたところは流石に開演前だからでしょうね=配慮がいいなぁ(^^)
(寸劇というのに人物設定とかがホント細かいなぁと感心しました)

今回は場内案内のお姉さんが「このままご覧になってますと、そのまま開演いたします。」と着席を促していました(笑)

でいつものタイトル音楽(劇団テーマでよいのかな?)とオープニング曲で開演です。 舞台セットは左右対称の西部の酒場の入り口ドアを大きくしたような意匠でした。左右の台ごとスライドするギミックと中央が回転扉風に場面転換で動きます。

男が一人舞台中央の椅子に腰掛けています=主人公のブルースが孫3人ににせがまれて、いつもの昔話を語りだすんですが・・・・。(ここだけ読むと普通でしょ(^^;) ココのつかみは絶妙で大変気に入りまして=吹原氏って上手だなぁって感心しました。 ここでも毒吐かせるしなぁ=台詞で・・・

その回想が今回の物語であります。若かりしブルースが家で泣いている娘に声をかけると、内緒で持ち出した母の大事にしているルビー入りのイヤリングを片方無くしてしまったというのです。一緒に探しますが見つかりません。そうこうしている内に仕事の時間になりブルースは仲間の待っているビックウィスキーマウンテンの麓で二人に合流し、拾われていたイヤリングも回収しますが。突然の気配に銃を撃つと乳飲み子を抱えた先住民の女を撃ち殺してしまい、抱いていた子供が泣き叫び、インディアンが泣き声を頼りに集まってきてしまいます=仲間に即されて赤子を撃つブルース・・・・。

場所は変わって銀色の銃を手に立ち尽くしているブルースの傍らに男が倒れており、保安官(=主宰です、「やっちゃった」に過敏に反応する役です(^^;)に殺人容疑で逮捕され、保安官事務所の留置所に入れられるのでした。(この殺人現場で、演劇で許されるギリのクオリティーの馬とか、人外と出会い仲間になるのですが・・・。人外1=サボテンのジョー(人型で服も着てますが、顔と手がまんまサボテン) 人外2=蠍のマック(黒い等身大のサソリなんですが、本人曰く実際は体長10cmぐらいですと説明あり) 人外3=ナップザック(略N・Z)・・・・動物ですらないですねコレ(^^;)黄色でして、物販で売りましたよコレ(笑)何でも”まとめる”のが好きな野心家
で留置所で出会うのが、難破した仏蘭西船の生き残り=フランソワ・・・(まぁベルバラのオスカルさんです(^^;)=人の名前を覚えずに勝手に渾名つけて呼ぶ癖があります。 もう一組がジャンゴブラザース3兄弟です。
留置所でブルースが100万弗の賞金首ということと片目の賞金稼ぎが付け狙っているという話を聞きます。=結構有名人ですね
そこへ酒場にブルースの家族を殺したイービルが居座っているとの情報が入り、保安官がブルースたちを放ち退治させるコトになるのでした。
銃撃戦は判り難いからと銃をカメラに持ち替えて舞台バックに写真投影する撮影=銃撃=5分間としました=ユニークでありました
ブルースの相棒であったネイティブのヌータウとアナも加わりイービルを倒すのですが、銃声を聞いてまたブルースの記憶が29歳の山の麓の時間までリセットされます。<ここで暗転=タイトルの動画となりました>
さて記憶はN・Zに入れた25年分の日記で埋め戻して、最後の家族の仇=アメリカ合衆国のビル・バセット国務長官=当然ホワイトハウス勤務を狙います。実は以前助けた娘さんエリナがその仇の娘であり、ホワイトハウスでの仕事を斡旋してくれました。で仇を撃とうとしたブルースですが、相手の年が若いことに気付き躊躇します。そこへヌータウが入ってきて槍で仕留めるのですが。ブルースが混乱していると賞金稼ぎの片目の男と会ってしまいますが、なんとその男は。かつての相棒スタンレイだったのです。そのスタンレイから聞かされる真実!実は日記はでっち上げで、今まで家族の仇と討ち取ってきた相手こそ仲間・相棒達であり家族であったという事実を聞かされます。全てはブルースに家族を殺されたヌータウの復讐だったのです=国務長官は実の息子でした。真実を知りヌータウを追うブルースですが、長い道程になり(10年・・かかった)。次々と仲間が道中にて倒れてしまい(サソリとサボテンと片目になったスタンレイです)、一人となったブルースはヌータウをやっと見つけます。 ブルースは聞きます「なぜ俺の血族を根絶やしにしなかった?」かと=孫のエリナが存えてます。「お前も俺も共に家族を失った」 「善人はどっちだ?」と問い返されますが、ブルースが銃口を構えたた時にヌータウの子供が父の元に駆け寄るのを見たブルース。 銃声がこだまします・・・。 ブルースは銃を空に向けていました。 記憶を無くしたブルースが尋ねます「お前は?」 答えるヌータウ「俺はあんたの友達だ」と・・・。

今は記憶が30年以上も抜けた死に掛けの老人としてベットに横たわるブルースの元にかつての仲間達が集います。 仲間に見守られる中ブルースは娘エミリーに見つけたイヤリングを渡す夢を見つつ亡くなるのでした・・・。

人外で白いケンタウロス女さんが出てきたり、はっちゃけた人外ライブがあったりと。弾けるトコもありつつ上記のように見事なヒューマンドラマを纏め上げてて楽しめる作品に仕上がっていました。
まとめるの大好きな野心家のN・Zは見事大統領にまで上り詰められましたが、最後は暗殺されてしまったそうです・・・。

CR岡本物語さんの情けない戦いぶりは見事でした(^^)

違和感無く物語を進行させ、伏線も見事に回収し。
笑わせて泣かせて。
進行も説明も過不足なく、
ほんにジェットコースターみたいな展開が楽しかったです♪

毒=放送作家とかやってると、放送禁止用語とかにイラついたりするんだろうなぁって思える=台詞に入れる禁止用語であります(^^;)

蛇足ながら始めの方の導入部で、孫3人に話す物語として進行するので。
こうしてブルースは亡くなりましたって語る爺さんの創作話だったかも・・。と受け取ることも出来ますね。
松竹大歌舞伎

松竹大歌舞伎

松竹

パルテノン多摩【旧情報】(東京都)

2015/07/05 (日) ~ 2015/07/05 (日)公演終了

満足度★★★★★

やはり様式美の極致は美しいものだな
地方公園巡業のひとつと思って多少甘く見ていたら・・・
舞台セットも出来も凄く良い出来であった(^^;)
(イヤホンガイドまで常設だがね)

引窓 いつの時代でも人の世の情けは心打つなぁと
連獅子 赤と白の髪の振り乱しはやはり見所でありました

25分+15分と休憩入れての約3時間の長丁場!

気軽に出せそうな観劇料金ではないかなぁと「お薦め」にはしませんでした

SAMURAI 7

SAMURAI 7

ネルケプランニング

新宿コマ劇場(東京都)

2008/11/14 (金) ~ 2008/11/24 (月)公演終了

満足度★★★★★

アニメはすべて見終えてなかった・・
なので、話の全容全て2部構成で見せてくれて。
コマ劇場に最後に行けて満足できた芝居でありました(^^)

貘さんがゆく

貘さんがゆく

劇団文化座

俳優座劇場(東京都)

2012/10/25 (木) ~ 2012/11/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

千秋楽観劇でした
すごい、隙無し・甘え無し・妥協無し!。
もの凄いプロ意識の集団なんですねぇと正直な感想

あたたかい獏さんの人柄と周囲の人情の波が、
ひたひたと伝わってくる良い舞台でありました。

2時間45分!(15分休憩入れて)
<でも長さをまったく感じさせなかった>

ネタバレBOX

主人公の朗らかさや朴訥さは、見ていて暖かく感じるが。
現実世界はそうは甘くはないです・・・が、
獏さんにちゃんと意見する居候先の友人の母さま。
ものすごい迫力とオーラに感動していたら、主宰の方でしたか。
着物も素敵に着こなされ、
また芝居上の時代の流行の服や小道具にも手抜かり無く。
ただただ圧倒された約3時間でありました
ミュージカル『メンフィス』

ミュージカル『メンフィス』

ホリプロ

赤坂ACTシアター(東京都)

2015/01/30 (金) ~ 2015/02/10 (火)公演終了

満足度★★★★★

なんか映画化もされるそうです(された?)
舞台は1950年代(この年代前半=プレスリーが登場する前です)のアメリカ南部=保守的なテネシー州メンフィス。人種差別が色濃く残る時代・地域で、白人の青年ヒューイ・カルフーン(山本耕史)が黒人の娘フェリシア・ファレル(濱田めぐみ)の歌うブラックミュージックに出会うところから物語が始まります。

音楽がベースであり生演奏&生歌の迫力のあるミュージカルでした。

1幕75分 休憩20分 2幕55分の長丁場
=女性客が9割強! (WCには苦労されていたようです)

ネタバレBOX

実在したデューイ・フィリップスという白人DJの実話を元にした作品だそうで、最初の一歩を踏み出した反逆者=自主規制で黒人音源のレコードはかけないものというDJ暗黙の了解を破った最初の人だそうです。

話は、BEALE.St(ビールストリート)にある黒人クラブの経営者=フェリシアの兄でもあるデルレイ(ジェロ)も従業員=無口なバーデンのゲーター(JAY’ED)も白人である彼のことを快く思っていないのに黒人音楽が好きなヒューイ(実は文盲)はクラブに入り浸るようになります。
ある日デパートで働くヒューイがレコード売り場で、禁じられているブラックミュージックを流したところ、レコードが面白いように売れるようになります。この騒動で仕事はクビになってしまいますが、ヒューイはラジオ局に乗り込み、そこで働くモップがけしてる掃除夫=ボビー(吉原光夫)の静止を振り切り、メンフィス中にブラックミュージックを流します。これが思わぬ反響を呼び、気を良くしたラジオ番組プロデューサーのシモンズ(原 康義)は、ヒューイをDJとして採用します。一方、歌手としての成功を夢見ていたフェリシアも、ヒューイのラジオ番組に出演したことで、スターダムへの階段を上り始める。ヒューイとフェリシアの間には愛が芽生えはじめるが、デルレイ達だけでなくヒューイの母グラディス(根岸季衣)も二人の関係に理解を示さない。周囲の反対を押し切って愛を貫こうとする二人は街で暴漢に襲われてしまい、フェリシアは子供を生めない体となってしまいます。(←1幕)(2幕→)TV番組までやるようになったヒューイ(ママはプロモーターと化しました(^^)はフェリシアと結婚したくプロポーズまでするのですが、ココではなく北部の人種差別の弱い地域で暮らそうとフェリシアは提案しますが。ヒューイはメンフィスを離れられない=生まれ故郷だからといい頑なにメンフィスに固執し二人の距離が開いてゆきます。ヒューイの番組をニューヨークのメディアが抜擢するかどうかの見学時にフェリシアに生放送中にキスをしてしまいTVを降ろされます。フェリシアはNYに行く事になりヒューイも誘うのですが、ここでもヒューイは拒んでしまうのでした。・・・4年後リスナーが一人しかいないラジオ番組を細々としているヒューイのところに全米公演中のフェリシア(ビルというフィアンセもいます→兄には嫌われてるらしい)が訪れます。メンフィスでのコンサートに来て欲しいと頼みに来たのですが、ヒューイはここでも断ります。ですがコンサートの中盤に客席からフェリシアの歌声に合わせてヒューイが現れて二人は皆と共に高らかにブラックミュージックを歌い上げて幕となります。→ちょっとオチがオープンエンドとしても弱いかなぁと感じましたが。劇場内は徐々にスタンディングオベーションが広がって、アンコールの生演奏(当然ですよね=ミュージカルですし(^^)までには客席総立ちになりました(^^;)盛り上がったです!

さて閑話休題。ミュージカル「メンフィス」のブロードウェイ入りは2009年12月だそうで。2003ー2004年にマサチューセッツ州ベヴァリーの地方劇場→2004年にカリフォルニア州マウンテン・ヴュー。本格的にブロードウェイに向かって動き出したのは、2008年のラ・ホーヤ・プレイハウス(サンディエゴ)での上演からだそうです。そしてシアトルでのトライアウトを経て、ブロードウェイ入りを果たしたそうで。なかなかに長い道のりですね(^^;)

舞台セットではクラブのセット時はバックにネオン管でのビルボードがいくつも並んでいてかっこよかったです(^^)

劇場も大きく、マイクを使っての歌声でしたが。出演者の皆さんは、やはり迫力ありました~。ボビー(吉原光夫)さんの後半での歌の長い発声が凄いなぁと自分思えたデス。<「すいません、ダメで~す。」の台詞の発音にも笑わせてくれました>

開演時間は守られなかったな・・・ゼロアワーでアナウンス放送でした

白人がDJやってるんだぞと言われてしゃべった=「オス、おら白人。」の台詞も可笑しかった(^^)

意味の無い掛け声=ハッカドゥー=は耳に残りますね
ふたつのつばさ

ふたつのつばさ

company ma

川崎市アートセンター アルテリオ小劇場(神奈川県)

2016/12/10 (土) ~ 2016/12/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

マイナス要因無い・・・
開演の仕方といい
物語といい
音楽といい
まったく減じる要素がなかった
素晴らしい舞台作品でありました♪

すばらしい日だ金がいる

すばらしい日だ金がいる

アマヤドリ

吉祥寺シアター(東京都)

2015/09/18 (金) ~ 2015/09/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

開演時間は守られていたけど・・・・
何かしら前説的なものはあったほうがいいのではと思ったデス
(でも観客もわかっている方々が多いようでマナーの悪い方は少なかった)

さて個人的な”うつ”話であり眠気も起きずに
一気に駆け抜けた2時間10分の作品でした!

見ごたえありました ですよ


休日だったんで~のんびりと自転車で劇場まで行ったデス♪
結構楽しかった我が相棒=
クロスバイク「GIANT ESCAPE R3」でのサイクリング
(28Cのタイヤ口径はダテではなかったです(^^)

ネタバレBOX

さてタイトルにある”金”の話は一切出ませんでした(^^;)

お話は、ブラック企業っぽいとこで上司の気の強い女性と欝で休職願い出す男性職員さんの会話から~始まって、結局押しの強い上司に誘導(?)されて部下くんは退職してしまいます。 場面変わってその女性上司さん、娘のダンス発表会の見学約束を急な出張で反故にしてしまいます・・・。 時は移り会社を辞めて行方不明風になった女性は何か危ないセミナーに傾倒して山奥の山荘に住んでいました・・・そこへ一人娘が結婚するので母には式に出て欲しいと母の妹さんやらがやってきて・・となるお話なのですが。 ・・・結局うまくいくかなぁと思わせといてぇ~母は娘から逃げ出してしまうオチでありました=斬新ね(^^) その逃げ出しを容認する出来た娘がかっこよさげでありました。

舞台セットは自分的には、お久しぶりね~の。
中央台型で四方を客席で囲んだものです。
各シーンでの場面変更には2mほどの棒を(まぁバス停の標識みたいな感じでしょうかな)5本用いて上手に山荘内や会社オフィスなどを表現していました=上手だなぁと感想♪

終演間際には群舞をメダカの集団遊泳(~うーむ良い表現が思いつかんですスマネ)風にされてて印象に残ったのとオチの表現に合っていましたデス
たいこどんどん

たいこどんどん

劇団前進座

三越劇場(東京都)

2016/10/15 (土) ~ 2016/10/27 (木)公演終了

満足度★★★★★

長いです(^^;)
25分の休息入れての約2時間半の作品

時代物道中記というと超有名な
東海道中膝栗毛を思い浮かべますが・・

近作はホノボノ感薄く
危機また危機という感じだったでしょうか

いろいろシーンが変更となるので
舞台監督さんは大変だったろうなぁと思えたっす

志ん輔のマイ・ド・セレクション

志ん輔のマイ・ド・セレクション

華のん企画

国立演芸場(東京都)

2013/06/13 (木) ~ 2013/06/13 (木)公演終了

満足度★★★★★

第1回目だそうで
気合入りまくりでした!前半が2時間ですものっ!!
連れが生の落語聞くのが初めてということでしたが、
こんな素敵な落語を共に聞けて大満足でありました(^^)

片葉の芦

片葉の芦

あっちぇる

赤坂RED/THEATER(東京都)

2016/11/30 (水) ~ 2016/11/30 (水)公演終了

満足度★★★★★

来年は区切りの10周年だそうです
選択したストーリーも朗読も
合わせたキーボードの生演奏に
抑えた照明や背景等
なかなかに雰囲気出てて聞き入った95分

割と高齢の女性層が多いかなぁと思えた客層でしたわね

声色が上手で
これまた聞き入りましたと付記♪

ぼくの好きな先生(再演)

ぼくの好きな先生(再演)

enji

OFF OFFシアター(東京都)

2016/04/01 (金) ~ 2016/04/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

6年前かぁ・・・・・
見事にブラシュUP出来てたなぁと感心した1時間50分

[る]Ver.を観劇です

「いじめ」についての話ですが
今ではネットの利用もあり
より巧妙に隠れてたりとか
サイバーな感じが強く出そうですが
今作ではそのようなトコは出さず
根源的な人と人のコミュニケーションの話に言及してて
琴線に触れたなぁと

ネタバレBOX

舞台セットは主人公の本棚に囲まれた部屋であります

34歳の中学教師である河合優は校内のいじめ対策に力を入れてる熱血教師
付き合ってる女性との間に子供が出来て近日には共に住む予定の部屋に引っ越すつもりなのだが・・・勝手に部屋に出入りする不登校児=馬場翔太が引っ越し先までについてゆくなどと言いだして困っております

いつも通りに二人で言い争ってる部屋に汽車の音が響くと壁に貼ってあるポスター通りのヤヌシュ・コルチャック先生が本棚スライドさせて出てきます・・・”世界教育者会議”の開催がこの部屋だというので来たと。 そして次々と現れる主人公の尊敬する”先生”達。 馬場君も交えて”いじめ”の話を聞きいったん現代のいじめ問題を探りに行く先生方・・。 

物語が進むと手話しかできなかったアニー・サリバン先生は日本語で会話できるようになったりして馬場君の正体も判明し20年前に起きた悲劇が話されて、いじめについて向き合って担いで生きてゆくことを示唆して主人公が「引っ越し」を決意し馬場君も好きだった主人公のもとを去ります。

印象の強い金八先生は前説(紙芝居が受けましたわ(^^)とチョット出&オチの「おしまい」ボード提示役でした

コルチャック先生の言う「子供の集団はライオンと同じ、ジャレて遊ぶ時が一番危険だ。」が印象強く残ったです

馬場翔太=主人公の同級生。20年前にいじめが原因で鉄道自殺し、以後主人公のそばに幽霊(?)として存在・・成長しなくてずっと中学生のまま=持ってる=読める漫画も変化無し・・・
河合優(かわいまさる)=主人公。舞台となる部屋の主。教職に憧れ教師となりいじめの根絶に向け日々健闘している。中学の同級生だった玲子との間に赤ちゃんが出来て引っ越しをする予定。
田中光一=通称「おつかれちゃん」口癖がそのまま仇名に・・。
金田玲子=馬場君も好きだった同級生の女の子、二人で映画に行くような仲であったが。いまでは主人公の彼女。実は彼女にも馬場君が見えているが、彼女の馬場君は主人公の見ている詰襟制服の彼ではなく赤いのチェックのシャツに黒のスラックス姿で剽軽な性格です。
馬場昌平=翔太君の父親。20年前の息子の郵便が届き、主人公に見せに来る。内容は明るい翔太君のボイスメッセージ(カセットテープ)で本人と親友であった主人公の似顔絵が入っていた。息子の自殺について「恨んではいないが、赦すことはできない。」と主人公たちに伝える。
トラベルモード

トラベルモード

*pnish*

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2014/03/03 (月) ~ 2014/03/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

your theatre 0号公演
~三銃士とダルタニャンにちなむ知られざる秘話~

以前も観て先の話がわかっているのに楽しめる作品です[=^_^=]

観客席は、やはり女性が多いなぁと思った約90分。

フランスオペラの世界

フランスオペラの世界

東京室内歌劇場

北とぴあ つつじホール(東京都)

2012/12/13 (木) ~ 2012/12/13 (木)公演終了

満足度★★★★★

聴き応えありました!
第1部 仏蘭西オペラの名アリアを集めて
~15分休憩~
第2部 マスネ作品よりも名場面集
なんと18:34~21:00までの長時間でありました(全席自由)

よくある電光板での歌詞日本語訳は無く、
作品解説もしてくださった、和田ひできさんの日本語訳集冊子が付きました。

フランスというだけに情熱的な感じを強く受けたかなぁ(^^)

うちに来るって本気ですか?

うちに来るって本気ですか?

テアトル・エコー

恵比寿・エコー劇場(東京都)

2013/07/31 (水) ~ 2013/08/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

スットラィック~♪
こーゆー細かい伏線全て回収するコメディは大好物です!

大変楽しめましたー

(自分、こーゆーレトロで細かいトコまで完全に隙の無い作りの、
作品大好きなんだなぁ・・・と改めて気づかせて下さりましたねぇ(^^)

舞台セットに小道具と、これまた隙無く用意してたり(^^)
楽しい90分でありました。

新宿狂言2016 ~Starting Over in 申(さる)~

新宿狂言2016 ~Starting Over in 申(さる)~

全労済ホール/スペース・ゼロ

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2016/03/04 (金) ~ 2016/03/05 (土)公演終了

満足度★★★★★

前半は普通だったんだが・・・・
『附子(ぶす)』は何回観たことか・・・・でも以前のトコでも書いたのだが、やはり最初に観た人間国宝さんの演技で子猿のごとき中学生たちが静まったのが迫力であったなぁと思い出されます・・・。 今回も扇いでから戻るトコなどのコミカルな動きなど楽しめました。
 
で『猿聟(さるむこ)』 2001version・・・・凄かった!
必見でしたわ(^-^)
桜の舞台が時期的にはチョット早めだが
おおむね合ってて楽しかったわいのぅ♪

ネタバレBOX

『猿聟(さるむこ)』 2001version!
婿殿は太陽系の外にいるようで・・・・(^。^)
宇宙船で地球の吉野山にやってくるんですよ~
まぁCG動画なんですが・・・・
舞台では後方に模型が着陸・離陸するんですよ(^^)
音楽は”ツァラトゥストラはかく語りき”やら”スターウォーズ”を使ってて
合っていましたわ~♪
エンディングのスタッフロールもSW風♪
未就学児でも楽しめそうな(字幕はつくけどね(左右に))狂言で
舞台のセットを開く時にパネルの隙間に光が走る演出も綺麗でした

「きゃーきゃーきゃー」とサルの鳴き声が台詞に付くのが耳に残ったです(^^)

ちなみにトリカブトの毒=附子の作り方がヤンジャンNo.13での連載作品「ゴールデンカムイ」(アイヌの狩猟法など面白く読めるトレジャーものですよ♪)でタイムリーにあったなぁと・・・・
ミュージカル「魔法大工の弟子」

ミュージカル「魔法大工の弟子」

みなとミュージカルカンパニー

赤坂区民センター 区民ホール(東京都)

2013/10/19 (土) ~ 2013/10/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

子供向け(毎度やね)だよなぁ・・・・・
と甘く見ていたら、まぁ驚きのクオリティ(^。^)

何となくの某教育的な公共放送っぽさはあるものの、
やさしく背中を押してくれるようなメッセージ性のある舞台に感動できました。

15分の休憩入れての約2時間、2幕であります。

ネタバレBOX

ちょーっと開演時間に遅れてしまった後ろめたさが星の数に影響は・・・・
多少はある?かしら・・・(^_^;)?

基本悪人の出てこないCLAMPの漫画のような世界観は子供に優しいです

世代の交代、善意が継続することを願う未来への襷とかが琴線に触れました。
い~なーこーゆー話は(^^)
南の島に雪が降る

南の島に雪が降る

劇団前進座

三越劇場(東京都)

2015/08/07 (金) ~ 2015/08/17 (月)公演終了

満足度★★★★★

話は史実を脚色した笑いの強い感じでした
でも、その分背景にある戦争という強い負の現実がより強く明確に感じさせる話となっておりました。戦闘よりも飢餓や病死での死亡者が多かったという過酷な現状の中、演劇という文化がどれほど人の心に希望や明るさをもたらすのかが見事に表現されていました。

25分の休憩を入れた3時間の長作で、ほぼ間髪入れずにアフタートーク=今回は舞台照明と若手2名の参加トークイベント約25分+でありました。

ネタバレBOX

熱帯のジャングルで生き延びてる兵士の娯楽たる演劇分隊の設立から解散までを描いた話であり、今は昔と当時の戦場を思い出しての回想が主体のしーんであり。その分ナレーションで日時等を言ってくれて時間経過や状況が良くわかりました。

役者等を集めるのにも各部隊に召集をかけて、手弁当持参でジャングルの中を3~4日かけて徒歩で移動してくる兵士たち・・・。とか100人中70名近くが浪曲でサビを覚えたとボヤく参謀殿=話のわかる実に人間らしい上司として描かれており、戦争モノによくある横暴・無能なというステレオタイプに表現されてなかったとこが実にホントの話なんだなぁと感心できました。

分隊の屋台骨であった班長が陸軍司令長官の移動で共を命ぜられ本土に帰国できるところを、島の7000名の同胞の心の支えになっている演劇の為に個を殺して皆の為に残ったという話の件は、最後の雪の話と同等に心を打つエピソードでありました。

このページのQRコードです。

拡大