キリエのもらったコメント

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絵里 絵里 キリエさま、ご観劇ありがとうございます。また、励みになるクチコミをいただきまして、感謝いたします。 一人の役者が何役も兼ねるという形式は、シェイクスピア劇では普通のことなのですが、『るつぼ』は一場面が長く大人数が舞台上に滞在し続けるため、役者が複数役を兼任するのが難しい脚本でした。でも、三幕から登場するチーヴァー役のユウキさんが、一幕の少女役も兼任すると申し出てくれ、スザンナ役もお願いすることになりました。女の子の扮装が似合っていて、序盤では男性だと気づかない人も多かったようです。 チーヴァーは悪役として描かれることが一般的ですが、ユウキさんは人間味溢れる一人の生きた人物像を見事に創出して演じていました。この役に限らず、善玉・悪玉の区別のない、どちらにも転びうる人間の姿を、どの役に於いても表現したいということが演出の一つの意図でした。その内面性を感じ取っていただいて、大変嬉しく思います。 ご指摘の主役ジョン・プロクターを演じた平澤智之は、シェイクスピア作品以外の役は今回が初めての挑戦でした。“素朴な一人の農民の男”を演じ、多くの方に評価していただきました。 他のすべての役者が原作通りの役柄、またはそれ以上の役を見事に演じきり、素晴らしい功績を残してくれました。演技経験が少ない役者や、障がいを持つ役者、フルタイムで仕事をしながらの役者、様々な人達が出演しています。皆それぞれの立場で全力以上の力を注ぎ、この難しい作品を生きた舞台にしてくれたと思っています。その彼らを称賛するお言葉をいただきましたことに、心より感謝を申し上げます。 機会がありましたらまた劇場に足をお運びください。
2024/10/04 11:40

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