harumi姉さんの観てきた!クチコミ一覧

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じくりじくりと蝕まれていく

じくりじくりと蝕まれていく

Antikame?

シアター風姿花伝(東京都)

2018/10/24 (水) ~ 2018/10/28 (日)公演終了

満足度★★★

音響・照明、とても良い雰囲気を醸し出している。シンプルだが説得力のある台詞。なかなかいい舞台だったとは思うのだが・・・。先の音響・照明は眠気も呼んでしまう。観たい・聞きたい・理解したい・と思いつつ、欝々してしまったことが残念でならない。

秋の超収穫祭

秋の超収穫祭

feblaboプロデュース

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2018/10/01 (月) ~ 2018/10/02 (火)公演終了

満足度★★★

この感想はあくまで、個人の好み的な話。実は今まで短編集を観て、満足したことはめったにない。なんというか、短いものには粗さを感じてしまう。演技にも練り込みの足りなさを感じてしまう。今作も出演者の“やる気”はムンムンと感じるが、造りの甘さにジリジリしてしまった。短いからこそのえぐってくるような感覚が突き刺さってこない。それでも最後の作品の女子高生の存在は秀でていた。飾り気なく、その年頃の女の子の美しさがあったように思えた。

第30回池袋演劇祭参加作品『ギンノベースボール』

第30回池袋演劇祭参加作品『ギンノベースボール』

ラビット番長

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2018/09/20 (木) ~ 2018/09/24 (月)公演終了

満足度★★★★

ストーリーのわかっている作品は厄介だ。これからどうなっていくのかという"引き込まれ"がない。どうしても、セットやキャスト演技に目が行き、客観視して観てしまうのはつらい。と、淡々と観ていたが、最後の井保さんの台詞にじわっと来るものがあり"ああ、やっぱり井保ちゃんにやられちゃったなぁ"と感じ入るのであった。
ちなみに後ろのスコアボード、話の流れに対して、動きがあった方が、臨場感があるんじゃないかと思うのだが・・・。

明日ー1945年8月8日・長崎ー(2018年@シアターKASSAI )

明日ー1945年8月8日・長崎ー(2018年@シアターKASSAI )

演劇企画イロトリドリノハナ

シアターKASSAI(東京都)

2018/09/19 (水) ~ 2018/09/24 (月)公演終了

満足度★★★★★

 一番印象に残ったことは、質素でつつましやかな生活の中にある喜び。戦時中はそういうものだと、経験者の話に聞き、映画にドラマ、舞台にも描かれている。知らないわけではない。が、この舞台の中にあるそれはとても表情良くキラキラと輝くように感じられた。物のない生活がもたらす、美しさを感じた。
 二番目に感じたことは、母に娘たち、父とその弟、キャストが家族として成立しているという事。よく感想として、"カップルとして成立していない"と書いていることが多い私であるが、この家族は見事に成立している!そういうキャストを探しぬいたのか?それとも稽古するうちに、一種の同化があったのだろうか?
 ただ登場人物とキャストの年齢的な違和感、早すぎる煮小豆など、細かい部分には多少気になる部分はあったが、良く仕上がった作品だと思う。

おとながたり

おとながたり

ハグハグ共和国

劇場MOMO(東京都)

2018/09/20 (木) ~ 2018/09/24 (月)公演終了

満足度★★★

とても素敵な話です。みんな心根の優しい登場人物ばかりで、片寄遭いながら生きている話です。芝居もしっかりしている方が殆ど、安心して観ていられる作品だと思います。なのに
あんまり良い人ばかり、優しさばかりで、少し物足りないのです。
大人のファンタジー、それに関わらず、お伽噺には隠れた毒がないとと思うのです。特にこの場合、場所も場所ですから、もっと切実にその場に生きる者の辛さや悲しみがあってこそ
ファンタジー的な要素が引き立ってくるのではないかと、思ってしまうのです。綺麗綺麗の話に感動はないというか・・・・・やっぱりきつい現実や悲しみ、そういう毒が隠れていてこそ、救いが欲しくて、報いがあるわけで・・・・・。そこに流れる空気に、男女の場にある据えたような匂いも無く、娼婦の悲劇もなく、台詞では“らしき台詞”はありますが、それを実感させるまでには至らない気がします。芸能界も水商売も、その世界の匂いというか色というか、そういうものが染みつくもので(そういうものが女優陣に付くのは良いことではないのだけど)、この世界のそれが出せなければ、他の設定でも良かったじゃないかと思ったのでした。

戦国夢想曲 花連鬼生伝

戦国夢想曲 花連鬼生伝

夢劇

中目黒キンケロ・シアター(東京都)

2018/09/14 (金) ~ 2018/09/17 (月)公演終了

満足度★★★

ストーリー的には悪くないが、なんというか平坦な演出。“魅せる”“観客を引き込む”という点が弱い。二段になったセットの上下での芝居が上手く絡んでいない。売りの和楽器、もっと前に出すべきだし、殺陣はまだまだ未熟さを感じる。時々出演者が良い芝居を見せてくれるだけに、“もったいない感”は半端なかった。わたし的には秀頼はやはり男性キャストの方が説得力があったように思うが・・・。

恋するアンチヒーロー

恋するアンチヒーロー

羽仁プロデュース

劇場MOMO(東京都)

2018/09/06 (木) ~ 2018/09/17 (月)公演終了

満足度★★★★

嘘に嘘を重ねて、どんどん深みにはまっていく主人公。コメディーとしてはよくある手法ではあるが、観ている側の胃が痛くなるほど、切羽詰まる主人公とその先輩たち。確かにきついくらい笑える。わからないのは彼らの存在の境界線が見えない事。あくまで映像作品の登場人物なのか?それともリアルにそういう人物たちなのか?途中ヘルタイガーの行動でどうにも理解できなくなった。

かくりよの宿飯

かくりよの宿飯

株式会社ADKアーツ

シアターサンモール(東京都)

2018/09/05 (水) ~ 2018/09/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

演技力的にはムラがあるが、ストーリーが面白い!ついつい引き込まれた。まだ謎が多く残っているので、続編の上演希望。若手の頑張りを感じられる舞台だった。

白紙の目次

白紙の目次

劇団時間制作

テアトルBONBON(東京都)

2018/09/05 (水) ~ 2018/09/16 (日)公演終了

満足度★★★★

忘れていた記憶が蘇った。出来れば思い出したくない記憶。"私では駄目なのだ"と思い知らされるあの刹那。今までの努力も我慢も愛情も、すべて無駄だったと思い知らされた瞬間。胸が締め付けられた。リアルにわかる部分のある作品だった。
だが、どうも作り過ぎてしまって、その感覚が理解できない人物もいたわけで。いらない部分が少々多過ぎ、二人の姉妹はもう少し掘り下げてみたら、その対比が出て、依存という意味がもっと鋭く入って来たのではないかと思わないでもない。作品の造りとしては思うところがあるが、その感覚は痛いくらい心をえぐった。

OPTIMISM

OPTIMISM

アブラクサス

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2018/09/05 (水) ~ 2018/09/09 (日)公演終了

満足度★★★★

一番印象に残ったのは、ダンスパーティーに行って、誰かに誘って欲しかったヘレン。実に愛らしく、そこにいるのは障害など関係ない、ごく普通の女の子のトキメキと失望。この時の期待感にキラキラした彼女の表情がとても輝いて見えた。羽杏さんの演技力には毎回驚かされる。またサリバンとの初期のシーンも、作り物感のない出来栄え。道理も通じない、相手の気持ちもわからない、歩き始めた子供を相手にするようで・・・あの感覚、子育て経験のある方なら、サリバンの気持ちがわかるのではないだろうか?
あえて難点を言わせてもらうと、ヘレンの言葉を出来るだけ理解したいと思って集中してしまうので、観ていて必要以上に疲れてしまう事。(舞台脇に字幕は出ていた。後ろの席なら見やすいが、真ん中から前は真横向いたり振り向かないと見えない、そちらを見ると舞台から完全に目が離れてしまう)サリバンを介してではなく、大事なポイントに彼女の心の声という感じで、ストレートな言葉があると、もっと彼女の心を理解できるのではないかと思う。
前作では主人公の生身の女性としての部分が感じられず、物足りなさを感じたが、今回は
“偉人”と呼ばれた一人の女性の、女としての部分もしっかり描かれていた。

追加です。
セットですが、あんなに作り込まなくても良かったのでは?黒バックで良かったんではなかったのでは?と思いました。セットとしては、テーブルセットとくみ上げポンプだけで良かったんじゃないかと・・・。
ヘレンの生きている暗闇の世界に、初めての感情や新しい感覚が生まれた時に、照明でそれを浮き上がらせる方が、ヘレンの想いがより伝わったのではないかと素人は感じました。

1/2error〜きみの棲む街〜

1/2error〜きみの棲む街〜

Nuts Grooove!

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2018/08/31 (金) ~ 2018/09/03 (月)公演終了

満足度★★★★★

セットの配置には多少の違和感があるものの、その雰囲気はまさに懐かしいものを感じさせた(ちょっとばかり明るすぎる気もしたが、舞台だからだろうと納得する)。そして初見なのに、とても近くに感じる人たち。彼らの持つドラマをじんわりと感じさせる作品になっていたと思う。帰りに二丁目に行きたいなとふっと思った私だった。

「SHOW BY ROCK!!」 -狂騒のBloodyLabyrinth-

「SHOW BY ROCK!!」 -狂騒のBloodyLabyrinth-

SHOWBYROCK!!製作委員会

天王洲 銀河劇場(東京都)

2018/08/30 (木) ~ 2018/09/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

観に行く前に放送されて前作を観た。どうもピンと来ず“?”という感じだったが、やっぱり“生”は違う!各キャラの持つ面白さ、観客を惹きつける魅力のあるステージだった。客席の隅から隅までしっかりと掴み込んだノリの良い舞台だった。

恋も知らないで

恋も知らないで

HitoYasuMi

シアター711(東京都)

2018/08/29 (水) ~ 2018/09/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

実はそんなに期待していたわけではなかった。なんとなく明るく楽しそうぐらいで観に行ったのだが・・・。
キャストのキャラが良く出来ているし、笑いのツボが作り過ぎたものではなく、日常にありそうなネタを舞台の上に乗せるレベルに仕上げている、これがイイ腕ですねぇ!アキオのジリジリアセアセしている図なんぞ、まさにあのタイプの子のいじられ加減!それをいじりまくる女子たちがまたイイ!期待の女装もごちそうさまでした!機会があってたら、またぜひ拝見したいです!!!

白いキャンバス

白いキャンバス

Uzume

シアター風姿花伝(東京都)

2018/08/29 (水) ~ 2018/09/02 (日)公演終了

満足度★★★

若いキャストたちが一生懸命頑張っているのは分かるが・・・。まずストーリー、二つの話の関りが上手くはまっていない。脚本、もう少し客観視しても良かったんじゃないかと。また勢いで演じている感あり。一人くらいは場の締め役として年配の方を入れたほうが舞台が締まったのではないかと思う。若いゆえの演技の幼さは否めないが、その分、若さゆえのひたむきさも感じないでもない。懲りずに頑張って欲しい。
※前説、客席からの声を聴き落としていた。始まる前からかなり不快に感じてしまった方(彼女は二度声を出していた)がいたようなので、客席全体によく目を向けることをお忘れなく!

パイレーツ・オブ・トレビアン2

パイレーツ・オブ・トレビアン2

ノーコンタクツ

萬劇場(東京都)

2018/08/16 (木) ~ 2018/08/19 (日)公演終了

満足度★★★

あれこれ詰め込んでの楽しさは間違いないが、演技にも殺陣にも構成にも“雑さ”を感じてしまうのが残念。特に殺陣はシーンが多い割に、今時の小劇場レベルではかなり未熟。もっと鍛えてから舞台に乗せるべきでは?発想力はなかなか楽しいものがあったし、筋立ても楽しいので、もっと丁寧にしっかり詰めて作り直してみてはと思う。

俺の骨をあげる(8/17(金)19:00開演 当日券ございます!)

俺の骨をあげる(8/17(金)19:00開演 当日券ございます!)

劇団鹿殺し

サンシャイン劇場(東京都)

2018/08/15 (水) ~ 2018/08/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

皆さんおっしゃる通り、自然に笑いが飛び出てしまうような楽しい舞台でした。
半面、ずっと心の中にズキズキしたものが発生して、痛みを伴う舞台でもありました。
幸せになりたいと言いつつ、それに背を向ける事になってしまうタエの生き方に、痛々しさと、それでも決して一人ではなかったという事実。派手派手しい舞台ではありましたが、しっかり感じさせるところは感じさせる、鹿殺しならではの作品ではないかと思います。

ロンギヌスの槍

ロンギヌスの槍

風雷紡

d-倉庫(東京都)

2018/08/15 (水) ~ 2018/08/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

“少女はなぜ犯行に及んだのか?純粋過ぎるゆえの正義だったのか?鬱屈した想いの引き起こした衝動だったのか?それとも?少女の心の動きが知りたいところです。”観たいにこう書いた。
想像通り、それ以上に彼女の心の叫びが響いてくる。真っ直ぐで素直な心は大人の言葉を正面から受け止め、それを信じ、その本音と建前の前に振りまわされる。視界の狭い彼女にはその理由がわからない。そういう部分が丁寧に表現されていたと思います。
演出の横森さんの作品はトツゲキさんで何作か観せて頂いていますが、いつもとはガラッと変わった雰囲気に引き込まれました。出演者の演技にも感じさせるものがあり、見応えのある作品に仕上がったと思います。

悪い芝居vol.20.5『アイスとけるとヤバイ』

悪い芝居vol.20.5『アイスとけるとヤバイ』

オフィス上の空

ブディストホール(東京都)

2018/08/08 (水) ~ 2018/08/12 (日)公演終了

満足度★★★

確かにのっけから面白かった。個々のキャラも立っているし、テンポもイイ!タイトルの意味を“あぁそうか!”と納得させるものもあった。しかし、残念乍ら、良いに付け、悪いに付け、残るものがない。カラフルポップにまとまって・・・それだけで心に入り込んでくるものを感じられなかった。

新撰組後日譚~SAMURAI達の挽歌

新撰組後日譚~SAMURAI達の挽歌

劇団め組

吉祥寺シアター(東京都)

2018/08/02 (木) ~ 2018/08/05 (日)公演終了

満足度★★★★

骨太のしっかりした舞台でありました。最近ダンスのように流れる、またアクロバチックな殺陣が多い中、こちらの芯のある正統派の殺陣(前者が悪いわけではないのですが)、久方ぶりにこういう凛としたものを見ると清々しい気がします。ただ気になったのは同ポジションで動きの少ない会話のシーンが多かったのが、少々難点。話の中心となる二つの役が少しばかり物足りなかったのがもうひとつの難点。とはいえ、レベル高しの良く出来た舞台だったと思います。

hang on 魂

hang on 魂

MousePiece-ree

シアターKASSAI(東京都)

2018/08/03 (金) ~ 2018/08/05 (日)公演終了

満足度★★★★★

説明文以上のジジイたちのハチャメチャぶりをたっぷり楽しみました!美人姉妹の変貌ぶりもなかなかの見応え!そして何よりストーリーに“良い裏切り”あったことが魅力!途中までは誰もが想像できたと思うけど、最後の最後にどんでん返し!こういう気持ちのイイ裏切り方、大好きです!ここまでやったのならラスト、見せ方にもう一捻り欲しい気もするけど・・・内容的には十分楽しませて頂いたので☆5!!。

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