ばななまんの観てきた!クチコミ一覧

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俺たち、忠臣蔵部

俺たち、忠臣蔵部

マーク義理乃姉妹

王子小劇場(東京都)

2008/12/19 (金) ~ 2008/12/23 (火)公演終了

満足度★★★★★

一言で言うと・・・
「“男子”っていつまで経っても子供よね~」
そんなノリで笑える舞台でした。三部は特に。
でも、味わってみると“漢”でもあり、忠臣蔵でもある。
年の瀬に良い笑い収め、観劇収めが出来ました。オススメ。

もっと見る (公演終了・御来場御礼)

もっと見る (公演終了・御来場御礼)

殿様ランチ

サンモールスタジオ(東京都)

2008/12/05 (金) ~ 2008/12/14 (日)公演終了

あっけらかんと・・・
重たくないけれど胸に残る印象。
“セミドキュメンタリー”とは正にと言った感じで、大袈裟な起伏の無さが現実的。物語としての感動は薄かった。
一日反芻したけれど、未だに何を語りたかった作品なのだか掴めない。読解力不足で申し訳無い。

現実にありそうな、笑って良いんだかそしたらKYか、みたいなラインの笑いが塩梅良かった。こうゆうの好き。
でも、常連らしき観客のグループが爆笑していてちょっと興醒め。

ネタバレBOX

最期のシーン、恭一郎は声のトーンもボリュームも落として欲しかった。
喋り方が元気過ぎて今際の際の人間に思えない。小さな箱なんだから通るギリギリの声で良かったと思う。
笑われガスター

笑われガスター

インパラプレパラート

ザ・ポケット(東京都)

2008/12/03 (水) ~ 2008/12/07 (日)公演終了

満足度★★★★

可笑しく聞こえる真面目な話。
笑いました。これでもかってくらい。
力押し気味だけれど、確実に可笑しいのだから文句ナシ!

でも、実は可笑しいだけじゃない、寧ろ可笑しくない物語。
沁みるものも胸に残してくれる、幾つもの“笑”をくれた舞台でした。

ネタバレBOX

冒頭のダンスが印象的。
薄らクリーム色の白地に淡いピンクで統一された衣装、板を重ねた断層の見た目を活かした舞台、役者さんの仕草など、視覚的にとても好みでした。

チョコラ、王子、魔女じゃない人(笑)が特に好演。
客演陣の方がキャラの魅力を出せていた様に見えた。好みの問題もあるけれど、ちょっと微妙な点。

脚本に関しては、笑いドコロが余りに多過ぎて、隣国の侵略辺りからの終盤のシリアス展開で気持ちを切り替え切れなかった。結果、そこが物足りない印象に。
自らの病に苦悩するガスターの描写をもっと挟んで物語を締めていたらバランスが取れたのでは。


意味は違えど“自分の話を笑わずに聞いてくれる人”って大事なものだよね。
ガスターが迫り来る敵国軍を前にムヒへの思いを述懐する台詞には胸を打たれました。
夕暮れ放課後ひみつきち

夕暮れ放課後ひみつきち

ペテカン

赤坂RED/THEATER(東京都)

2008/11/15 (土) ~ 2008/11/24 (月)公演終了

満足度★★

“苦くて痛い”ばっかだったなぁ・・・
う~ん。前回公演(青春荘2)で腹の底から笑っただけに、同列のものを期待し過ぎていた様です。

笑い所は多かったのだけれど、シビアな心境で観過ぎてあんまり笑えなかった。救いの無さ加減が淡々としていて。もっとシニカルだったら笑えたかな。現実ってそんなもんだよねぇ、とか思ってしまった。

人物造形は良かった。主役二人が、キャラは薄めだけれど存在感はちゃんとあって、視点を預け易かった。

ちょっとした違和感として気になったのは、団員さんの結束力が強い、と言うか、呼吸がピッタリ過ぎて、客演陣と空気の層が出来ている感じがしました。団員だけのシーンとそうでないシーンとで。

機械と音楽

機械と音楽

風琴工房

王子小劇場(東京都)

2008/11/06 (木) ~ 2008/11/17 (月)公演終了

満足度★★★★

風琴工房という様式美。
なんて趣味の良い構築なんだろう。
荘厳さを身に受ける観劇体験でした。
作り手の真摯さを感じます。

舞台よりは映画を観ている感覚で、感情移入はし難かった。
瀟洒な建造物を仰ぎ見て嘆息を溢す様な。内観は見えない。
そこに好き嫌いはある気がします。

美術系の友人に教えたい劇団さんだなぁ。

ネタバレBOX

座る席は、入り口側、梯子とスクリーンを正面に捉える位置が良いかと思います。

生の音響にも注目。気持ち良い響きです。
氷

メタリック農家

OFF OFFシアター(東京都)

2008/10/23 (木) ~ 2008/10/27 (月)公演終了

満足度★★★

芯の温まる冷蔵庫。
OFFOFFの小箱で見事な別世界。童話の本の中に入り込んだ心地でした。
優しい、でも凛とした張りも感じる物語で、微笑んで会場を後にできたことが嬉しい。
趣味を言えば、もっと繊細な演技で泣かせて欲しかったかなぁ。

プラスチックレモン

プラスチックレモン

アマヤドリ

吉祥寺シアター(東京都)

2008/10/31 (金) ~ 2008/11/05 (水)公演終了

満足度★★★

見栄えのするつくりもの。
全体にスタイル良く纏まっていて綺麗な舞台だった。
衣装、舞台美術、脚本のどれも。

二時間強はやや長く感じたが、描きたいことが削れなかったのだろうと見取れたので不満ではなかったかな。

人物の心情にもっと踏み込んで、かつそれを表して欲しかったと思う。
特に、羽化。

観ていて、説明的な部分に理解力を持っていかれ過ぎたので、もう一回観たら、きっともっと純粋に物語や主題を理解できるのだと思った。
残念ながらそれは出来なかったのだけれど。

次回も観ようと思います。

ネタバレBOX

回転寿司~のトコは微笑ましくて良かった。
清々しいバカバカしさとも言う感じで。

挨拶の「その時を待つみたいになったら嫌じゃん」の台詞は胸に迫るものがありました。
砂時計は壊れている

砂時計は壊れている

はらぺこペンギン!

ザ・ポケット(東京都)

2008/10/08 (水) ~ 2008/10/12 (日)公演終了

満足度★★

もう一つ・・・
心に残る何かが欲しかった。

漫画的な物語展開は嫌いでないのだけれど、シリアスとコメディのメリハリがもっと明確だとなお良いと思う。
カナリアさんが絡む所は笑いがしっかりするだけに、それ以外の笑いの場面が弱く見え、そう感じたのだろう。

愛情の温かさを軽快に観せてくれるお話は良かった。
ウェハースの様に軽くて優しい甘さの印象。

おっさん、明美さん、山さんの大人組の芝居が好みでした。

東海道四谷怪談

東海道四谷怪談

JAM SESSION

赤坂RED/THEATER(東京都)

2008/10/08 (水) ~ 2008/10/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

圧倒的な迫力。
演劇の真髄を堪能させてくれる舞台でした。
最前列での観劇で分かり辛かったのですが、立ち回りが見事だったと思います。上段から引きで観たかった・・・。

古語、七五調の台詞には、集中力と理解を求められ頭が疲れるものの、飽きずに二時間観ていられました。迫力があり、見応えも抜群。
皆さんハマり役ですね。
斉藤範子さんの演技には戦慄すら覚えました。

個人的に、邦楽を多用する舞台は興を削がれて好みではないですが、選曲は合っていたと思います。

ネタバレBOX

お岩(斉藤範子)が薬を押し頂き飲む一連のシーン。
梳かした髪が抜けていく事に嘆く表情・仕草。
これを見るだけでも行った価値があったと思うほど感動致しました。口開けっ放しで見入ってしまった。
ペダルをめっちゃ漕ぐ

ペダルをめっちゃ漕ぐ

Theatre劇団子

赤坂RED/THEATER(東京都)

2008/08/20 (水) ~ 2008/08/25 (月)公演終了

満足度★★★★★

めっちゃ漕いでましたね~。
期待以上の楽しい舞台を魅せてくれました。
2時間20分とやや長めながらも、テンポの良い場面転換と絶妙の笑い濃度でそれを感じさせません。
何も考えないで夢中で観れました。

舞台セットは地味ながら、そこで繰り広げられる濃密な人間ドラマ。
もう感服です。

ネタバレBOX

“ちゅる団子”貰った一人です(笑)


さて、気になっていた自転車。
ローラー台を使うであろう事は予想の範囲内だったけれど、あんなに確り使うとは思っていなかった。

どうしてかって、アレを回し続けるのって結構キツいのですよ。自転車乗りなんでローラー台は経験あるんですが。
風を受けないから体温は上昇しっぱなしだし、ペダリングが乱れればすぐにバランス崩れるし・・・。

まして、その状態で喋って演技するだなんて!
役者さん方凄いな~。てかガテンだな~、なんて思っちゃいましたよ。


自転車の使い所としてはまた、姫子と母の掛け合いのシーンが素敵だな、と。
レース絡み一辺でなくあのシーンがあったことで、自転車の存在感が活きていたと思います。


みんなキャラも立っていて面白かったですが、大賞は田中さんのちえりに捧げたい。存在が面白すぎて・・・。

演技的には大原さんと土橋さんの演技が特にグッとくるものがありましたね。
迫力と人間味が。

ただ、全体にですが、台詞の小さなとちりが目立ったのは些か残念。


しかしレースシーンは凄かった。緊張感が半端でなかった。
場面的に佳境である事での緊張感と、ローラー台から滑り落ちやしないかとの変な緊張感が相成って。

伊奈さんのチェーンが脱落した時はどうなるかと思いましたが、丁度停まるタイミングだったのですね。あそこは「おぉ」と漏れました。


何だかんだ言いましたが、兎に角楽しい舞台でした。難しい考えなしに、ひたすらに楽しめる舞台だと思います。
最低もう一回観に行こうっと♪
料理人〜RIO/喰らう/kurau〜

料理人〜RIO/喰らう/kurau〜

世の中と演劇するオフィスプロジェクトM

こまばアゴラ劇場(東京都)

2008/07/04 (金) ~ 2008/07/06 (日)公演終了

満足度★★★★

美しいなぁ、と。
場面場面が印象的で、それらの折り重なりが重厚な美しさを醸し出していました。
演技・身体表現・音楽・照明、それぞれが確実に雰囲気を演出している。
演劇らしい演劇を観た気分。感心で感動。
でも、やや冗長に感じたのは何故だろう・・・。


ネタバレBOX

終盤の、夫婦が桃を齧り、啜り、生き生きとした愛を取り戻すシーンには、肌が粟立つ心地だった。
滴る桃の汁のきらめきと、嬉々と輝く夫婦の表情は、美しいの一言でしか表せない。
素晴らしいものを見せて頂いた。感謝。
青春荘の人々2

青春荘の人々2

ペテカン

新宿シアタートップス(東京都)

2008/06/07 (土) ~ 2008/06/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

梅雨の鬱蒼を吹き飛ばしてくれた。
いやあ、笑わせて頂きました。
ひたすらに爽快で軽快。梅雨の中休みどころか、梅雨も明けるんちゃうか?って勢いのある舞台でした。

演技も安定しててテンポも良い。がっちり引き込んでくれる。

青春荘に住んでみたいなぁ・・・。


ネタバレBOX

中盤のミュージカル演出には驚いた&大いに笑った。
のんちゃんのドレスの下がジャージだとか、長老の牧師姿が学ランだとか、小ネタもいちいち笑わせてくるもんだから参ってしまう。リポDも。

雨漏りが本当に水垂れてるのもビックリ。い~い臨場感だ~。
proof

proof

ハイリンド

小劇場 楽園(東京都)

2008/05/27 (火) ~ 2008/06/01 (日)公演終了

満足度★★★★

肌理細かな空気を感じました。
初の劇団員のみでの公演、今まで気付かなかった魅力に気付かされました。
はざまみゆきさんの迫力に脱帽。枝元萌さんの艶やかさに感嘆。
確かな見応えのある舞台でした。

トレジャーのある街'08

トレジャーのある街'08

Theatre劇団子

pit北/区域(東京都)

2008/04/26 (土) ~ 2008/04/27 (日)公演終了

満足度★★★★

ごくシンプルに楽しい舞台でした。
清々しい内容で、ホクホクした気分になれました。

秘密基地の様な会場。只でさえ近い舞台の最前列で観たので、臨場感が凄かった。
笑える場面、真剣な場面の空気の重量バランスが絶妙に良く、単純に話を楽しめました。
テンポの速い場面では所々間の詰まっている様に感じる所もありましたが、“新人公演”らしからぬ完成度であったと思います。

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