jokermanの観てきた!クチコミ一覧

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スネーク・オイル

スネーク・オイル

不条理コントユニットMELT

王子小劇場(東京都)

2024/03/06 (水) ~ 2024/03/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2024/03/10 (日) 17:00

初見のユニット。大笑いと言うより苦笑の連続。117分。
 魂の存在が科学的に確認され、刻まれている前世を調べることが可能になった近未来が舞台。とある王様ゲームから始まって…、という展開。とても面白い発想で、仏教系の輪廻転生を前提とした世界観がとにかく興味深い。コントユニットということだが、笑いを含みつつ哲学的な題材も扱って、爆笑でなく苦笑という印象が強い。

音楽劇 『母さん』

音楽劇 『母さん』

俳優座劇場

俳優座劇場(東京都)

2024/03/08 (金) ~ 2024/03/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2024/03/08 (金) 18:30

サトウハチローの生涯を、母との関わりを軸に、ハチローの詩を交えて音楽劇にした、とてもステキな作品。観るべし!(1分押し)61分(18分休み)82分。
 俳優座劇場では2019年に初演、2021年に再演され、来年閉館するというので今回が同劇場では最後となる公演で、初演を観ている。世代的に見事にフィットする晩年の「悲しくてやりきれない」から始まり、時代を前後させつつもハチローの生涯を描く。素晴らしく美しい詩を書くハチローだが、人物的には問題もあったということを全部含めて描くが、母の存在を意識させる作りと、同じ役者が何通りもの役を演じるあたりの複雑さが、逆に味わいになっている。初演・再演と同じ達者な役者陣が見事な演技と歌唱を展開して、とてもステキな舞台だった。後2ステージで売り切れているようだが、観て欲しい…。

稽古初日と哲学対話

稽古初日と哲学対話

O企画

アレイホール(東京都)

2024/03/01 (金) ~ 2024/03/04 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2024/03/03 (日) 19:00

『予約席』を観た。何回か観た面白い試みの上演と、興味深い試み。(5分押し)50分,60分。
 「稽古初日」は、役者に台本だけ渡して事前の打ち合わせないままに上演するという試み。何回か観ているのだが、今回も役者の瞬発力に感心させられる。後半は、「哲学対話」で、役者も観客も円形になり、主宰が投げ掛けた題材に関して話し合う。今回は「謎」というテーマだった。手法は聞いたことがあって興味を持って参加したが、面白い。

ひなた、日本語をうたう vol.1

ひなた、日本語をうたう vol.1

​ひなた旅行舎

こまばアゴラ劇場(東京都)

2024/02/28 (水) ~ 2024/03/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2024/03/03 (日) 14:00

日本語に焦点を当てた、ということを気にせず鑑賞した。ほんわかした。(5分押し)107分(+アンコール7分,後説5分)。
 音楽性を気にする劇団員、役者の日高,作・演出の永山,役者の多田、の3人がベース奏者の坂元陽太を迎えての、演劇のリーディングと歌。演劇は尾形亀之助の『話』,チェルフィッチュの岡田が現代語に翻訳した狂言『木六駄』,川上弘美『花野』を永山が構成したものの3作品。『花野』はKAKUTAの『神様の夜』でも聞いたことがあったのを思い出す。その他、小坂忠「ありがとう」,中島みゆき「ミルク32」,「家路」のほか、三好達治の詩に曲を付けた「ひなうた」と完全オリジナルの「たどるたび」、とバラエディ豊かな歌を見せる。役者の歌う歌なので、表情がしっかりあるのがいい。多田の歌の巧さは見事だが、リコーダーはもっと頬を膨らませればいいのに、とか余計な事を思う。とにかくほんわかと過ごすことができた2時間弱だった。

夜会行

夜会行

鵺的(ぬえてき)

サンモールスタジオ(東京都)

2021/07/01 (木) ~ 2021/07/07 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2021/07/01 (木) 19:00

スゴイものを観た気がする。観るべし(前売券完売だが当日券で是非)!
 レズビアンの新田(笠島智)が恋人の笑里(福永マリカ)と住む部屋が舞台。笑里の誕生日を祝うためレズビアン仲間が集まる。遼子(奥野亮子)と廣川(ハマカワフミエ)が来るが、話題の中心は廣川の新しい恋人の理子(青山祥子)。集まった5人は取り留めのない話を続けるが、30分ほど経って新参者の理子の問題が話題になると…、という展開。スケールの大きな作劇が続いた鵺的だが、今回は小劇場ならではの会話劇を展開し、70分強の舞台は基本的にリアルタイムで進む。5人のキャラクターが際立っているし、力量ある魅力的な女優陣が演じることでそれはよりハッキリする。誰が言うことももっともで、誰が正しいと言うわけでもなく、それぞれの生き方は認められるべきだと思える。レズビアンの話と思っていると、もっと普遍的な人間の生き方の話になっているあたりが見事である。珠玉の台詞が並ぶ。
 こういう芝居が観たい。☆15くらい付けたい気になる。

MY NAME IS I LOVE YOU

MY NAME IS I LOVE YOU

ザジ・ズー

王子スタジオ1(東京都)

2024/02/21 (水) ~ 2024/03/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★

鑑賞日2024/02/29 (木) 20:00

初見のユニット。Bチームを観劇。(5分押し)50分。
 快快(小指値)の同名作を自分達なりに解釈して上演ということだが、快快バージョンは観てない。前衛的な手法でアングラっぽいものを見せられたのだが…。

ファンタスティックベイビーズ

ファンタスティックベイビーズ

guizillen

王子小劇場(東京都)

2024/02/21 (水) ~ 2024/02/26 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2024/02/25 (日) 18:00

かなり公演もやっているが実は初見のユニットの、4年ぶりの本公演。面白いのは確かだが。(3分押し)150分。
 いくつもの物語が交錯し、展開を呑み込みにくいが、展開される一つ一つは面白い。何らかの意味で虐待されていたり痛みを感じる人々(多くは子ども)が、どう救われていくのかを描いて、そこが「ファンタスティック」な「ベイビー」ということらしい。エンディングで、「役者」を演じる役者の「物語を捨てた」と言うセリフがあるのだが、それに近いものは感じた。長さは気にならないと言う人が多いが、長さが必要かと言うと、そうではない気もする。冒頭の、大人数で歌とダンスを見せる場面で、猛烈な勢いで手拍子をしていた客がいたのだが、かえって醒めてしまう気がした。

川にはとうぜんはしがある

川にはとうぜんはしがある

ばぶれるりぐる

こまばアゴラ劇場(東京都)

2024/02/22 (木) ~ 2024/02/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2024/02/25 (日) 13:00

観るのが2回目の、全編土佐弁で上演するユニット。面白い。110分。
 古い民家、母屋と離れを結ぶ土間が舞台。家に残った次女の陽子と入り婿の博樹・娘のみまが住んでいるが、諸事情で神戸に出た長女の早希が離れに住むことになる。その引っ越しの日に、空き家バンクの募集を見て借りようとして来た生田目を加えた5人の会話劇。一定した生活を送っていた陽子の一家が、出戻りの長女と「異物」の生田目を得て、変化する様を丁寧に描く。どうするんだろう、と思わせる展開もあるけど、希望を持って終わるあたりがいい。母屋と離れの微妙な距離が、近づけるけれども一歩では行けない「家族」の有り様を示しているのだと思う。

天才バカボンのパパなのだ

天才バカボンのパパなのだ

吉本興業

本多劇場(東京都)

2024/02/21 (水) ~ 2024/03/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2024/02/23 (金) 19:00

チョー有名なマンガを別役実が戯曲に、って、どんな風になるんだ、と思って観に行ったのだが、すごく面白かった。75分。
 吉本興業主催ということで、コント系かと思う芸人と何人かの演劇人による公演だが、バカボンの世界観をある意味で忠実になぞった「不条理」のかたまり。笑うタイミングも人によって違うあたりも面白い。古くから知ってる浅野千鶴が]フツーに異常なこと言ってるのを観るのも、また楽しい。「脳が溶ける」印象。

不思議な国のエロス

不思議な国のエロス

MIXZONE

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2024/02/16 (金) ~ 2024/02/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2024/02/23 (金) 14:00

アリストパネスの「女の平和」をベースに寺山が書いた音楽劇。面白い。(7分押し)131分。
 ギリシャの女たちが戦争を終わらせるためにセックスストライキを行なう、という物語を寺山修司が音楽劇として書き直した(が上演はされなかった)作品を上演。元の戯曲も含めて初見。曲かなり生々しいセリフもあるのだが、寺山らしい独特の言葉のセンスが光る。古川麦の書き下ろしの曲も寺山らしいテイストがあり、エコーなる存在を置くことによるいわゆる異化効果もあり、興味深く観た。

柏原照観展

柏原照観展

牡丹茶房

スタジオ空洞(東京都)

2024/02/21 (水) ~ 2024/02/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2024/02/22 (木) 19:00

架空の画家・柏原照観が作った(?)彫刻に関する短編集。かなり恐ろしいホラー系。40分,40分,22分。
 1954年、1989年、2024年という35年おきの3場に分かれた、とある画家が作った彫刻に関する物語。ある家族の歴史と画家の夫婦の怨念が混じり、徐々に怖くなってくる。ありえねぇ、って思っても、かなりなものになる。役者陣もタイトに熱演しているが、1場の赤猫座ちこと3場の池島はる香が印象に残る。最後のセリフが強烈。

枯れた心臓になる前に-再起-

枯れた心臓になる前に-再起-

とりのこいろ

アルネ543(東京都)

2024/02/21 (水) ~ 2024/02/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2024/02/21 (水) 19:00

7回目の公演だそうだが個人的には初見のユニット。SFディストピア・ファンタジー。93分。
 2054年の未来が舞台。ヒューマノイドの研究をする組織を抜け出したヒューマノイドが…、という物語。徐々に明らかになるディストピア状態や、ヒューマノイドの能力のさまざま、という、独特の世界観は面白い。エンディングがよく分からなかったが、同じ世界観での連作なのだろうか、という感触を持った。叫ぶシーンが多いのはちょっと気になる。暗転が少ないところはいい。タイトルも活きてる。押しの #まひたん がフィーチャーされてたのも気持いい。

掟

TRASHMASTERS

駅前劇場(東京都)

2024/02/15 (木) ~ 2024/02/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2024/02/19 (月) 19:00

実話がベースの政治ファンタジー。笑ってる客が多いが全く笑えない話だと思った。88分(10分休み)70分。
 広島・安芸高田市での「改革」を焦る市長と旧弊に捕われた市議会に新聞も交えた対立の物語をベースに描かれた作品。ほぼ実話と同じ展開のようだが、何となく納得できないものが残った。社会的な題材を扱っても、登場人物のプライベートな生活を描いて、そこから見た社会的な題材を描く、というのが中津留の特徴なのだけれど、本作ではそれがないのが要因だろうか。だから、ファンタジーに見えてしまう。前半で見せる市議会の様子や、ネットニュースのキャスターの発言など、ありえねぇ、っていうレベルだが、それはそれで面白く観たが、全体にいつものトラッシュじゃない感じが残る。エンディングも後味が悪い。笑ってる客が多いのだが、これが現実だとしたら全く笑っていられない話だとも思う。前作『チョークで描いた夢』で鮮烈な印象を残し、自身のユニット「ぽいぽいスコップ」では見事な劇作力を見せた小崎実希子は、本作でもネットニュースのキャスターを熱く演じ、印象に残った。

ケレン・ヘラー

ケレン・ヘラー

くによし組

王子小劇場(東京都)

2018/05/30 (水) ~ 2018/06/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2018/05/30 (水) 19:00

 國吉咲貴の作る芝居は、ロアルド・ダールの小説のような「奇妙な味」がする。今回は、不謹慎と笑いの境目に注目し、お笑い芸人の女子(三澤さき)に起こるさまざまな事件と、その周辺の人々のエピソード群で展開される。もう一つ、國吉の芝居には「語り手」がいることが多いのだが、今回は主人公が女性であるのに男性が主人公に成り変わって語り手をやっていて、それが終盤効いてくるように思う。「奇妙な味」を楽しんだ95分だった。

蝶のやうな私の郷愁

蝶のやうな私の郷愁

藤家と南風盛と中條

アトリエ春風舎(東京都)

2024/02/16 (金) ~ 2024/02/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2024/02/16 (金) 19:00

稽古の続きのようにして作った舞台だと言う。興味深く観た。67分。
 松田正隆の有名な作品で、ひなた旅行舎の上演を観たことがあるが、印象が随分違う。台風の中帰宅した夫と家にいた妻の、とりとめのない会話が展開される。夫の会話と妻の会話のズレに、興味を持って観させる力がある。時に大声でやり取りするのだが、お互いを思ってはいるという印象を見せる。藤家の発話に独特の癖があり、穏やかに話す時に語尾が揺れて聞き苦しいことがあるのが気になる。

もしも僕が○○人だったら

もしも僕が○○人だったら

tea for two

アトリエ第Q藝術B1F セラールーム(東京都)

2024/02/14 (水) ~ 2024/02/15 (木)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2024/02/15 (木) 19:30

お気に入り劇団の6年振りの公演。とても考えさせられる。(2分押し)75分。
 本来は2~3人の会話劇を得意とする劇団だが、一人芝居シリーズ tea for ONE の一つとして2004年にに初演され、何回も再演された作品を、大きくブラッシャアップしての上演。元々はイラク戦争をきっかけに書かれた戯曲で、私も何回か観ているのだが、本作は大きく変わっていた。冒頭、作・演出の大根が、なぜ本作を書いたかという話を始めるが、語り口から芝居が始まっているのが分かる。さらに終盤で今回新たにガザ,ウクライナ戦争を扱うが、観ていて、どうすればいいんだろう、と考える自分がいた。とても考えさせられる作品だった。小森の技量が上がったことは確かだが、大根の演技者としての力量も感じられたあたりが楽しい。
 開演時間に遅れて観劇した客が、途中でイビキをかいて寝るというアクシデントで、耐えられなくなって起こそうとしたら、制作担当者も同じ行動。

サド侯爵夫人

サド侯爵夫人

サラダボール

こまばアゴラ劇場(東京都)

2024/02/10 (土) ~ 2024/02/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2024/02/11 (日) 14:00

初見のユニット。三島由紀夫の名作を丁寧に上演して優れた舞台に。55分,58分(16分休み)58分。
 四国をベースに活動するベテラン劇団らしいのだが、個人的には初めて観る。戯曲は有名で、2012年の世田谷パブリックシアターでの上演を観たことがある。女優6人で紡ぐ濃密な物語だが、1幕と2幕が連続性を感じさせるのに対し、2幕から12年後の3幕に行く間に休憩を置き、舞台美術を変えて時間の経過を感じる演技に転じるあたりの巧さは見事だと思う。母・娘の年代差が見掛けで今一つ感じられないのは惜しい。でも、とてもいい芝居でした。ただし長いので劇場内が寒かったのがちょっと…。

小栗判官と照手姫

小栗判官と照手姫

Project Nyx

ザ・スズナリ(東京都)

2024/02/08 (木) ~ 2024/02/14 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2024/02/09 (金) 14:00

Nyx得意の女歌舞伎第3弾。見応えある楽しい舞台。(2分押し)81分(10分休み)54分。
 説教節や歌舞伎で知られる「をぐり判官と照手姫」の物語を白石征が小劇場に向けて戯曲化したものを、さらに若干の潤色で上演する。駒田早代の津軽三味線と歌で始まり、百鬼ゆめひな の人形を入れたり、歌や踊りも入れ楽しい舞台になっていた。物語は実はオドロオドロしいものなのだが、本来は復讐劇のあるはずの部分を切った白石の脚本も見事だし、スズナリらしいケレンもあって見応えある作品だった。寺田結美がカッコイイ、森岡朋奈美しい、が印象だが、語り手を演じた河西茉祐が記憶に残る。

時代絵巻AsH 華ノ壱『葵姫〜あふひ〜』

時代絵巻AsH 華ノ壱『葵姫〜あふひ〜』

時代絵巻 AsH

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2024/02/08 (木) ~ 2024/02/11 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2024/02/08 (木) 18:30

初見のユニット。時代劇で、壮大な物語に圧倒された。(6分押し)147分。
 長くやってる劇団らしいけど観るのは初めて。時代劇は好みではないのだが、風雷紡の吉水恭子・雪乃母娘が母娘役で出るというので観に行った。大正2年、一人の女性ジャーナリストが大奥最後の年寄である瀧山の話を聞きに、瀧山の姪の元に通う。根負けして年老いた姪が話す、大奥最後の数年間の回想。壮大な物語を27人の女優だけで展開し、息を呑む流れに圧倒される。見応えある舞台だった。衣装が見事だが、セリフも 練られていた。「はしぢか」なんていう言葉を久々に(人生で2度目か?)聞いた。

泡沫の空に光を飛ばした

泡沫の空に光を飛ばした

SUPER NOVA

王子小劇場(東京都)

2024/02/07 (水) ~ 2024/02/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2024/02/08 (木) 19:00

泡チーム観劇。観るのは2度目のユニット。悪くないけど何か残念な芝居だった。(2分押し)前説1分+112分。
 児童養護施設で虐待と性的暴行を繰り返すハヤシ先生をサトルが殺してしまう。原因となってしまったユイが、小説家の端くれとなって、その顛末を出版しようとするイントロから、一緒にいたチカ,ミズキ,ユズルらと彼らを取り巻く人々のいろいろの回想。既視感の否めない展開だが、役者陣の力量と熱量がしっかりあって、最後まで観ていられる。ただし、6列の客席の段差が小さく、指定で最後列に座ると、前に背が高い人が座ると(実際座ったのだが)視野が半分になり、重要ないくつかの場面が全く見えなくなるのはいかがなものか(いわゆる「メタ農現象」)。タイトルも活きていない。終盤の演出は、必然性があるのだと思いたいけど、やはり親切ではない。暗転が多いのも気になる。

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