アイーオウ!吉川の観てきた!クチコミ一覧

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路地裏の優しい猫

路地裏の優しい猫

“STRAYDOG”

赤坂RED/THEATER(東京都)

2008/02/01 (金) ~ 2008/02/11 (月)公演終了

満足度★★★

演技が大きいので、吉川さんはダメかも。
と事前情報を頂いていたのだけれど、
ひぇ~。とドン引きする程の大熱演でも無く、
最後まで無事観劇。

ネタバレBOX

オープニングのキレイどころの女優陣による、
“へなちょこ版キャッツ”にヤヤウケ。
これは四季ファンが観たら怒るのだろうか?

大内厚雄(キャラメルボックス)は、
演技が安定していて良い俳優だなぁ。と感心する。

古山憲太郎(モダンスイマーズ)も
強面&面白キャラをこなして好演。

黒川芽以は、もうちょっと頑張らないと厳しい。

長澤奈央は、アイドル芝居なのだけれど、
存在感というか透明感があって悪くないなぁと。

今回予想以上(失礼!)の収穫だったのが村井美樹。
シリアスな後妻の役から、下品な大阪のオバハン役まで
きっちりやり切れるのに感心。
カワイイルックスからは想像出来ない位、
異常なまでに笑いに貪欲なコトも発見。
革命日記

革命日記

青年団

アトリエ春風舎(東京都)

2008/01/30 (水) ~ 2008/02/12 (火)公演終了

満足度★★★★

2回目の観劇!
初日はテンぱっていたのか、
俳優陣が皆突っ走り気味で、
ちょっとドタバタ感が強かったのだけれど、
芝居が安定し、感情のセーブが効いてきて、
微妙なニュアンスの表現がとても面白くなっている。

ネタバレBOX

大久保亜美、木引優子の2人が、
特に良くなっていて
宇田川千珠子、中村真生のナイスアシストで、
観客の大笑いを誘発!

鄭亜美はまだかなり声が大きく、ウザイ。
原因は彼女の声質の問題かもとも、
系統的にはドラえもん(大山のぶよver)声を、
濁りと柔らかさとを少なくして、
金属っぽく固いキンキンさせた感じに変え、
それをさらに早口でまくし立てるので、
もう、お腹いっぱいに。
それをやり込めるべく近藤強、桜町元が
大声で台詞をかぶせるのでヤリ過ぎ感が強くなり、
ちょっと残念な感じ。
ま、彼らはその後すぐトーン押さえるので良いのだけれど。





NINPU妊×××婦SANJŌ

NINPU妊×××婦SANJŌ

クロカミショウネン18 (2012年に解散致しました。応援して下さった方々、本当にありがとうございました。)

駅前劇場(東京都)

2008/01/30 (水) ~ 2008/02/04 (月)公演終了

満足度★★★★

とても良く出来た正統派の
ウェルメイドコメディー。

ラストまで破綻せずには、
ココまでのクオリティーを保ったモノは、
なかなかお目にかかれないです。

“演劇的トリックアート”というキャッチコピーが
上手く言い表しているなぁ~。と。

ネタバレBOX

惜しかったのは、
俳優陣のテンポや間がよくない部分があったので、
大爆笑の連続!って風にならなかったコト。

今年の秋に、駅前劇場とOFFOFFシアターで、
同日程で出演者が双方の劇場に出演するという
“完全に気の狂った演劇”を上演!ということで、
コレは期待せずにはいられないです!
ベゴニアと鈴らん〜夜のストレンジャー〜

ベゴニアと鈴らん〜夜のストレンジャー〜

経済とH

OFF OFFシアター(東京都)

2008/02/01 (金) ~ 2008/02/04 (月)公演終了

満足度

全自動麻雀卓の麻雀パイに、
ぬる~いエピソードと配役を書き込んで、
自動的に配牌されたようなクオリティーの脚本。

ペランペランの底の浅い、ありがちな展開にウンザリ。
これって台詞なくして無言劇にしても、
内容が解るんじゃない?っていうぐらいのベタ。

ネタバレBOX

何の必然性も感じられない、
岡田静の無駄に上手い歌のシーンは、
あんまり過ぎて意識を失いそうになる。

俳優陣は悪くないので観てはいられるのだけど、
物語を追っていくと、何だかな~と思ってしまう。
大した意味の無い役を与えられた俳優陣も不憫。

石上慧は脱ぎ得。
羽柴真希は脱ぎ損。

星1コは俳優陣の検討に対して。
不満足度っていうのも作って欲しいいなぁ。
そうすれば、マイナス星5つなのに。
ナルシグナル

ナルシグナル

東京ネジ

王子小劇場(東京都)

2008/01/31 (木) ~ 2008/02/03 (日)公演終了

満足度

リアル感を出すというコトと、
作りが雑になるというコトは、
イコールではないでしょう。と強く思う。

脚本、演出そして殆どの出演者が女性で、
そんな女の子感覚が売りになっているようですが。

ネタバレBOX

リビングに9人の女性がドヤドヤ集まり、
ヤンキー、大食い、不思議ちゃんetcと
深夜アニメの様なキャラクター祭りで、
恋話や食い物や浮気や幽霊やUFOや飛行機事故まで、
あれやこれやドタバタと進んで行くのだけど、

キャラクターの造形は、
物真似芸人の真似のような感じだし、
情報の出し入れもグッと引き込まれる構造ではないかなと。

リアルに観せるという為には、
現実の様子から拾い出した幾つかのモノを、
よりクローズアップするとか、
敢えて切り捨てるとか、
観せる為の編集という作業が必要だと強く思う。

その作業が行われないと、
それはただ単にダラダラとしたモノでしかなく、
(ま、そういうのが好き!という人もいるでしょうが)
かなり苦痛を強いられる結果に。

例えるなら、
子供の運動会や、結婚式のビデオの
無編集のモノを早送りするコトも許されず、
ダラダラ見せられる苦痛と同様かなと。
女道 渋谷編

女道 渋谷編

女道xxx

ギャラリーLE DECO(東京都)

2008/01/30 (水) ~ 2008/02/03 (日)公演終了

満足度★★★★

さすが鬼才!西村和宏(青年団演出部)!!
オムニバスの3編を全く違った演出で仕立てて来る。

三条会や東京デスロックに通じる、
定番の演出方法を破壊して、再構築していくタイプの演劇。

ネタバレBOX

脚本自体は、個人的にはあまり好みではない
ぽや~んとしたファンタジーなので、
そのまんまベタな演出だと苦痛を伴いそうなのだけど、
西村演出にかかると、物語を追うことを忘れる位、
そこにいる俳優の存在自体がメチャメチャ面白くなってる。

ま、ストレートプレイ専門の人には、
訳分かんなくて、不愉快極まりない演劇!
でしょうけれど。(笑)
Sheep fucker's exit

Sheep fucker's exit

tsumazuki no ishi

ザ・スズナリ(東京都)

2008/01/31 (木) ~ 2008/02/06 (水)公演終了

満足度★★

グズグズでラリッた
ポピュラリティーゼロの演劇。

初演は、流山児★事務所×演出:天野天街(少年王者舘)とのことで、
あ~、ナルホドと納得。
一部熱狂的なファンと作り手側のみが楽しめるタイプ。

ネタバレBOX

ま、初演を観ていないのでなんともですが、
これはもっとブッ飛んだ演出でないと、
面白みが薄れるのではないか?と。
「何だか良くわかんなかったけど、
不思議で不気味で不愉快な舞台!」
という感想に至る位の狂った演出がベストでしょ?
多分。

冒頭と間に挿入される
ミュージカル風シーン位ではなくて、
全編通じてイッちゃってる感じでね。
あーさんと動物の話

あーさんと動物の話

飛ぶ劇場

こまばアゴラ劇場(東京都)

2008/01/31 (木) ~ 2008/02/03 (日)公演終了

座って10分で、
全く体に合わないタイプだと判明。
文部科学省特別選定って感じ。

サバンナ チャンス

サバンナ チャンス

大人の麦茶

本多劇場(東京都)

2008/01/30 (水) ~ 2008/02/05 (火)公演終了

満足度★★

本多劇場の広さを制圧できず、
散漫な印象で残念な仕上がりに。

ネタバレBOX

抽象的なセットで、
複数の物語がパラレルに進み、
奇妙な共同生活をしている男たちとか、
その共同生活を監視するために
隣の部屋に押し入る女とか、
ディテールはオカシイのだけど、
お行儀良く収めようとした分パワー不足に。
もっとぶっ飛んだ感じにした方が好みかなと。
革命日記

革命日記

青年団

アトリエ春風舎(東京都)

2008/01/30 (水) ~ 2008/02/12 (火)公演終了

満足度★★★★

キチガイとKYが交錯する瞬間が面白い!
世界同時革命の為に
自己を犠牲にして暴走する過激派集団と、
自己願望実現の為に
他人を巻き込んで暴走する一般人の
コントラストの妙が可笑しい。

ネタバレBOX

理想を掲げながらも色恋には翻弄されるし、
気の狂った論理思考の会話に大笑い。
殆どマトモな人間が登場せず、
ヘドが出そうになる程のリアル感を持った
どうしようもナイ残念な人たちのオンパレード。

あ、このどうしようもナイ感って、
ポツドールの芝居に近いかも。

若手公演ということもあり、
役者の技術レベルにバラツキはあるものの、
全体的にはハイレベルで驚く。

ただ、色恋沙汰が取り沙汰され大騒ぎで熱演する女性が、
同情の余地が全くない程ウザくて、
そういう演出なのかなと思って観ていたのだけれど、
後で聞くと彼女の役は、観客からは愛される設定と聞いて、
疑問符が頭の上を飛び交うも、
つか劇団にいたらしいと聞き、納得。

もっと精度が上がっていく思うので、
あと2回位観ても良いかなと。
TRASHMASTERSIZM'08

TRASHMASTERSIZM'08

TRASHMASTERS

赤坂RED/THEATER(東京都)

2008/01/23 (水) ~ 2008/01/29 (火)公演終了

いやぁ~、まいった。
座って10分で全く体に合わないタイプだと判明。
しかも上演時間2時間40分!
もう荒行の世界でした。(笑)
前作を観た時は、そこまでではなかったのだけれど...。

ネタバレBOX

オールドスタイルがどうとか、
もうそれドコロのお話ではなく、
深夜の低予算ドラマの役者陣が、
初めて舞台をやりました!という感じで、
殆どの役者陣の技術力が痛い。
そういう狙いの演出ではないと思うし、
というかこれをOKとする演出はナシでしょ。

物語の設定自体はおっと思わせるモノはあるが、
その面白さを超えるようなエピソードにもならず、
ベタな感動物語風で終わってしまうのも、
いかがなものかと。
投げられやす~い石

投げられやす~い石

ジェットラグ

新宿ゴールデン街劇場(東京都)

2008/01/24 (木) ~ 2008/01/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

初日のあまりの衝撃に新たに2人引き連れて観劇!
初日と比較して、悲劇的な面が強調された印象。

滑稽さと痛さとがごちゃ混ぜになって、
舞台から客席に次々となだれ込んできて、
もう笑ってていいのやら、何が何やら状態。(笑)

ネタバレBOX

物語の構造がシンプルな分、
登場人物の複雑な感情のユレを追うのが面白い。

また、ベタな演劇になるのを回避する為に
リアルさを剥ぎ取った舞台美術や衣装やアノ髪型も
卑怯な位に効果抜群だったかなと。

ふと思ったのは、
この脚本を学生時代のキラキラとした青春エピソードや
恋愛ゴトを書き足して、完全な泣けるモノにしたら、
キャラメルボックスのテイストになるなぁと。(笑)
もっとも、舞台美術や衣装や髪型は、
マジメに作らないとダメでしょうけどね。(笑)
繭

reset-N

シアタートラム(東京都)

2008/01/23 (水) ~ 2008/01/27 (日)公演終了

満足度★★★★

どうしてもリアルさに欠ける、
皇族とテロという素材を扱うのに、
俳優の台詞と身体を物語から切り離した演出は、
独特の緊張感を生み、とても面白い!

アート思考の強い舞台美術、照明、音楽も
さらに緊張感を増幅させていて良いなと。

ネタバレBOX

しかし、残念なコトに俳優の存在感が弱い。
上手の端に座ったせいかもしれないけれど、
Aと名づけられた女帝役と下手側の俳優がなんとも。

上手側は、平原テツ、久保田芳之、原田紀行、
奥瀬繁、山前麻緒と手練の俳優陣が良かったが、
下手側の俳優陣の演技は届いてこず。

しかも衣装を没個性狙いなのか、
モノトーンで統一されていたのにも、
俳優の存在感が弱く感じた要因があるのかとも。

途中で上手と下手の俳優をそっくり入れ替える、
という演出でも良かったのではとも。

A役については、神々しさの絶対的欠如につきる。

賛否両論がはっきり分かれる作品だったのだけれども、
いっそ台詞を俳優の身体と感情から断ち切って、
より強く届く演出に特化した方が、
より面白くなったのではないかとも。

隣にいても一人

隣にいても一人

青年団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2008/01/17 (木) ~ 2008/01/27 (日)公演終了

満足度★★★★

【熊本編】青森編に匹敵する面白さ!
やっぱりコレぐらい色が出る方言の方が、
グッと来る!なと。

何気ない問いかけや、返事が既に面白い。

個人的には鹿児島編、名古屋編なども
観てみたいなと。

隣にいても一人

隣にいても一人

青年団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2008/01/17 (木) ~ 2008/01/27 (日)公演終了

満足度★★

【三重編】言葉は、ほぼ関西弁なのだけれど、
関西編程の爆発力も無く、う~ん。

ネタバレBOX

これはミスキャスティングではないかと。
山本裕子(青年団)×申そげ(青年団)が姉妹に見えないし、
坪井祐之も芸人風の風情でリアルさに欠けるなと。
隣にいても一人

隣にいても一人

青年団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2008/01/17 (木) ~ 2008/01/27 (日)公演終了

満足度★★★★

【盛岡編】程よい方言のミックス加減。
コレ位からがおかしみが効いて来るのかなと。

ネタバレBOX

角舘玲奈の淡々とした感じが良いなぁ。
くらもちひろゆき×高橋縁の夫婦は出オチ級の面白さ。
この作品は配役のバランスが大事だと実感。
天井

天井

三田村組

ザ・ポケット(東京都)

2008/01/15 (火) ~ 2008/01/27 (日)公演終了

満足度★★★

作品の出来としては、
前作の「猿股のゆくえ」の方が上。

一番の理由はミスキャスティングかなと。

ネタバレBOX

三田村周三×麻丘めぐみ(TDC)では、
2種類の触媒が混在しているだけなので、
化学反応は起こらないでしょう。

他キャストの演技の大きさも気になる。
全体的にもっと抑制した方が好み。

和田ひろこ(ONEOR8)は、
そつなく与えられた責任は果たした印象。

三田村周三を中心に添えるなら、
コレ位の可哀相な人ってのは、
いかがなものかなと。

もっとゾッとする位の後味の悪い人間か、
痛々しくて観ていられない位の絶対的な弱者か、
それ位振り切った役柄に追い込まないと、
あまりに普通過ぎて、物語を引っ張っていくには、
ちょっと難しいかなと。
15 minutes made vol.3

15 minutes made vol.3

Mrs.fictions

ザムザ阿佐谷(東京都)

2008/01/24 (木) ~ 2008/01/27 (日)公演終了

満足度★★★★

面白い劇団と、どうしようもない劇団との
相変わらずの混在ぶり。
勝手にランキングも

ネタバレBOX

記述は上演順。

【第7位】ファンカスキャンパーズ009「ネガメ」
冒頭のダンスから、設定、キャラ造形、
演技スタイル、演出の全てがオールドスタイル。
何故今コレを?不思議で仕方がない。

【第4位】世田谷シルク「あかいくつ?」
全体の世界観に対する美意識が、
まだクリアになっていないので、
もったいないなぁという仕上がり。
本公演ではバッチリ決めて頂きたいモノです。

【第6位】圧力団体イクチヲステガ「タブラササ」
オムニバスになっていたのだけど、
宴会芸の域を出ていない印象。
一番最後のロボット?ネタは興味深い。
もっと作り込めば、さらに面白くなるとは思うけれど、
これを1時間半観続けられるかと言うと、それは無理。

【第1位】FUKAIPRODUCE羽衣「丸いじゅうたんの喫茶」
出た!羽衣ワールド炸裂!

独特の手書きドローイングの舞台美術に
立ち上がる異世界に登場する、
フリークスのような男優陣と
何だかエロイ女優陣。
壊れた散文詩のような会話に
呪いの呪文のような歌。

ダーク&エロファンタジー感満載の
まさに唯一無二のミョージカル!(奇妙なミュージカルの造語)

オカマのシャム双生児が、
同性愛者で近親相姦で
コーラスガールって!一体ナニ?
怪老人 藤一平の異常な存在感が良い。
女優陣が押さえ気味なのがもったいなかったが、
まぁ、コレぐらいに押さえておくのもアリかもと。

【第5位】小沢哲人(oOLOm)「一方ネットの持つこうしたカスケード性、を」
生で撮影している役者の姿を
スクリーンに投影したり、
TVモニターに写るビデオの女性との
やり取りが合ったり、
顔だけを白塗りにした女性の舞踏風の動き等が
同時多発的に演じられ、実験作っぽいつくり。
強力な引力を感じさせず、散漫な印象。

【第2位】劇団競泳水着「記念日 15分版」
男と女のエピソードの展開のさせ方が、
さすが!競泳水着!とうなる上手さがあるが、
キモになる誕生日の掘り下げが薄口だった分、
ラストのセリフでガッツポーズにはならず。
本公演ではその辺をもっと練りこんで行って頂きたいなと。


【第3位】Mrs.fictions「戦わない、デイズ」
ゾンビものなのだけれど、
変なゆるさと緊張感のバランスが面白い。
夏見隆太と石井舞が良い感じ。
投げられやす~い石

投げられやす~い石

ジェットラグ

新宿ゴールデン街劇場(東京都)

2008/01/24 (木) ~ 2008/01/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

【大絶賛!】驚愕の物語。突き刺さるリアル。
やはり、男岩井秀人(ハイバイ)ただ者ではない!

ネタバレBOX

ただただ絶望に向かって進んでいく
演劇であることを大前提にした“乾いたウソ”と
セリフや動作の中に潜む“粘着質なリアル”が
緻密に練り上げられた衝撃作!

これを観ると、ぬる~い中途半端な物語の演劇など
この世から無くなってしまえば良いのに!
思う程の絶対的な強度。

ただかなり強烈な作品故、
気持ち悪いと生理的に思ってしまう人や
ウソっぽいと物語に入り込めない人も多分いるとは思う。

今までハイバイの作品を色々観てきた中で、
その全ての作品の主役に通じる、
痛々しい程のナイーブさの原型が全て
岩井秀人の中にあったことを確認できた貴重な作品。

それ程に岩井秀人の演技が秀逸。
山中隆次郎(スロウライダー)のチャラさも情けなくて滲みる。
中川智明もツインピークスの巨人の様な
この世の者で無いモノ凄い圧力を感じさせる存在感が恐怖!
内田慈はいつもにも増して、女の部分がぬめっとしていて、
色気を通り越して妖気の様なものを感じる。
彼女は、いつか気が狂った男にバラバラにされて
殺されるんじゃないか?と心配になる程。
隣にいても一人

隣にいても一人

青年団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2008/01/17 (木) ~ 2008/01/27 (日)公演終了

満足度★★★

【英語編】青年団の飛び道具新人“
齊藤晴香”の暴走に大ウケ!

ただ、常々思っていることなのだけれど、
英語ネイティヴでない役者が、英語で芝居をするって
(英語以外でもネイティヴでない言語での芝居も同様)
いかがなものかなと。

ネタバレBOX

クエンも英語ネイティヴではないのですが、
今回の4人の会話力の差を感じてしまい、
これを例えるなら、
ボビー・オロゴンとリア・ディゾンと
デイブ・スペクターとアグネス・チャンの4人が
日本語で芝居をするのを観ているのに近いのではないかと。

もちろん4人の日本語はリアルなんだけれど、
4人で交わされる会話が持つリアルさという点では、
みょ~な違和感があると思うのだけれど。

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