OJINの観てきた!クチコミ一覧

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時代絵巻AsH 其ノ拾四『紺情〜こんじょう〜』

時代絵巻AsH 其ノ拾四『紺情〜こんじょう〜』

時代絵巻 AsH

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2019/06/12 (水) ~ 2019/06/17 (月)公演終了

満足度★★★★★

AsHさんの舞台は今回で3回目でしたが、毎回本当に素晴らしい。男たちの生き様がぐっときます。パンフもいいし、スタッフの対応も良いし、キャストも演技も音楽も照明も全て良いです。舞台上は男だらけですが、主宰の灰衣堂さんの細やかな心づかいが至る所に感じられて、とても清々しい舞台でした。

見上げる魚と目が合うか?

見上げる魚と目が合うか?

劇団葡萄座

スペース・オルタ(神奈川県)

2019/06/15 (土) ~ 2019/06/16 (日)公演終了

満足度★★★★

全くタイプの違う2人のアラサー女性の80分超のマシンガントーク。その凄さに圧倒されっ放し。
延々続く女性のたわいのない会話に流石に途中ちょっと中だるみ感は否めませんでしたが、お二人の個性が光る見応えのある二人舞台でした。

ONとOFFのセレナーデ

ONとOFFのセレナーデ

ことのはbox

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2019/06/05 (水) ~ 2019/06/09 (日)公演終了

満足度★★★

見終わってとても不思議な感覚が残る舞台でした。適切なことばが見つかりませんが、特に笑いの要素があるわけでもなく、感動するポイントがあるわけでもなく、謎がひっかかったまま話が展開していきましたが、最後までなぜかひきつけられたままでした。
ラストは切ないようなでも良かったような、であってこれで終わり?って感じでしたが、いろんな想いや要素を秘めた舞台でした。個人的には、もっとストレートな表現で、感動ポイントがある展開が好みなのでやや消化不良というか要求不満な感じが否めませんが、素敵なキャストにも出会えて、良かったと思えた舞台でした。

妄想コピー  /   父の声が聞こえない

妄想コピー / 父の声が聞こえない

演劇プロデュース『螺旋階段』

スタジオ「HIKARI」(神奈川県)

2019/06/07 (金) ~ 2019/06/09 (日)公演終了

満足度★★★

「妄想コピー」と「父の声が聞こえない」の、ちょっと癖のある短編2本立て。
個人的には「妄想コピー」が好みでした。二人の作家とその筋の男の計3人がなぜか一つの部屋で、1週間という短い間に新作の小説を書かなくてはいけないという、とんでもないシチュエーションのなんだか妙な話ではありましたが、ラストは予想をしていない展開に…。とにかくどういうこと?ってラストでした。シリアスな話かと思いきや何度も途中で爆笑が起きるような、要素てんこ盛りのなかなか見ごたえのある話でした。途中出てくる虹色のコスチュームの宇宙人があまりに強烈すぎて、頭から離れません。

らぶゆ

らぶゆ

KAKUTA

本多劇場(東京都)

2019/06/02 (日) ~ 2019/06/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

重厚な演劇を久しぶりに見た、堪能したというのが、第一印象でした。途中休憩をはさんでの3時間弱という長めの舞台ではありましたが、特に後半いろいろなことを感じ考えさせられる展開に、あっという間に時間が過ぎたという感覚でした。
出演者もよくテレビで拝見する松金よね子さんを筆頭に、演技力で笑わせ考えさせる素晴らしい演技、演出でした。
普段は若手中心の小劇場演劇をメインに見ていますが、大きめの劇場でしっかりとしたキャスト・スタッフでの舞台というのは、やはり圧巻としかいいようがありません。
家族とは、夫婦とは、人と人とのつながりとは何かといった、人間としての在り方を問う本当に深い内容の舞台でした。ラストは決してハッピーエンドではありませんでしたが、これはこれで最善の終わり方だったのかとしみじみ考えさせらた舞台でした。

10分間2019~タイムリープが止まらない~【ご来場ありがとうございました】

10分間2019~タイムリープが止まらない~【ご来場ありがとうございました】

中野劇団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2019/05/24 (金) ~ 2019/05/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

関西特有の空気感がとても新鮮で、とにかく笑いっぱなしの2時間でした。今年1番笑ったかも知れません。10分の繰り返しということで単調になるかと思いきや、どんどん膨らんでいく話に新しい登場人物の登場で、飽きるどころかどんどん引き込まれていきました。フライヤーとあらすじを見て興味を持った初見の劇団さんでしたが、脚本がとにかく秀逸でキャストも演技派。いい意味で期待を大きく裏切られた舞台でした。次回東京公演があれば是非見てみたいです。

あの日見た星空はきれいだった

あの日見た星空はきれいだった

アンティークス

シアター711(東京都)

2019/05/22 (水) ~ 2019/05/26 (日)公演終了

満足度★★★★

話の展開は一言でいえば「銀河鉄道の夜」。生まれて初めて銀河鉄道の夜を読んだ時のような、なんだかふわふわとも違う、生と死のはざまを漂うような不思議な感覚。死というものに直面した人たちの後悔や残してきた人へのいろいろな思いが、次々と場面を変えながら展開。ハッピーエンドとはちがいますが、それぞれの想いが結実して、最後はなんとも言えない平和というか温かい気持ちが漂う舞台でした。音楽や効果音も不思議な空間をよく表していたと思います。
登場人物も多く、親子だったり、夫婦だったり、兄弟だったり、友人だったり、想像していなかった関係性が明らかになり、最後はまさに混沌の様相。
初めて拝見した劇団さんでしたが、初見ながらお気に入りのキャストさんも見つかり、劇団さんのコンセプトも込みで正直個人的には「めっけもん」の舞台でした。

フランケンシュタイン

フランケンシュタイン

富山のはるか

スタジオ「HIKARI」(神奈川県)

2019/05/16 (木) ~ 2019/05/19 (日)公演終了

満足度★★

「フランケンシュタイン」と題していますが、ほぼ別物。「フランケンシュタインが創造した異形の化け物」が出てくるのはほんの一部だけで、ほとんどは脚本・演出の方の斬新な解釈に基づく、全く新しい話。よく言えば「若い斬新な感性」、別な言い方をすれば「超難解」。特に開始からしばらくのシーンは一体何を表現しているのか、「フランケンシュタイン」の話を想定していた私には、正直全く理解できませんでした。
舞台上の白い布に映し出される何かを象徴するかのような映像も、キャストが身に着けている透明なネットに赤い糸の細工が施してある衣装も、舞台両脇で終始稼働している「ミシン」も、何を象徴しているのか、なんとなく感じ取れましたが、個人的にはもう少し直接的な説明が欲しかったというのが、正直な印象です。
この内容であれば、あえて「フランケンシュタイン」と題する必要もなかったのでは。その方が舞台の内容をもう少し正しく表せたのではと思います。
少なくとも、フランケンシュタインにインスピレーションを受けて現代風に大胆にアレンジした舞台であることをきちんとサイトやフライヤーに明示をすべきであったと思います。
「フランケンシュタイン」の舞台化に興味を持って見に行った方には、ちょっと期待外れという印象だったのではないでしょうか。

ハッピー・new・メリークリスマス

ハッピー・new・メリークリスマス

劇団マリーシア兄弟

Geki地下Liberty(東京都)

2019/05/09 (木) ~ 2019/05/12 (日)公演終了

満足度★★★★

舞台上は個性の違う少人数の男性ばかりで華やかさはないのですが、その男臭い掛け合いの中にホロリと来る要素が散りばめられていて、とにかくクセになる劇団さんです。
それにしても下北沢の駅近の劇場でそしてこれだけの内容で料金が1800円って...。チケットもなし、フライヤーも極小、セットも必要最小限でキャストも少人数、劇団の努力の賜物でしょうね。気軽に舞台でホロリとしたい方には最高です。

フェアウェル、ミスター・チャーリー

フェアウェル、ミスター・チャーリー

theater 045 syndicate×劇団820製作所

スタジオ「HIKARI」(神奈川県)

2019/05/02 (木) ~ 2019/05/05 (日)公演終了

満足度★★★

終始夢か現かはっきりしない、なんとなくふわふわした不思議な印象の2時間強の舞台でした。個人的には、そこまで古い横浜に思い入れがないため、最後までどことなく違和感のようなものを感じずにはいられませんでした。
特に大笑いするとか、涙がながれそうになるとか、熱くなるといったシーンもなく、個人的には今一つ不完全燃焼感の残る、想像・期待していたものと少し違った舞台でした。
古い映画や横浜のノスタルジーに浸りたい方にはとても印象深い作品に違いないと思いますが、そうでない方(私も)には、一体どのように捉えたらよいのか、ちょっと難しくてわかりにくい作品だと感じました。しかし、音響・照明・衣装などは、印象的で独特な世界感をうまく醸し出していて素晴らしかったです。

静かにとけた桃色【ご来場ありがとうございました!】

静かにとけた桃色【ご来場ありがとうございました!】

劇団えのぐ

ひつじ座(東京都)

2019/04/24 (水) ~ 2019/04/28 (日)公演終了

満足度★★★★

4年前の舞台の再演。大半のキャストが初演の時とは変わり、同じストーリーではありましたが楽しめました。普段は本公演を交互に担当している2人の脚本演出家が、同じタイトル、同じテーマを元に物語を作った初めての試みの舞台の再演。
前半の松下作品はちょっとサイコな展開でしたが、後半へとつながる内容でハッピーエンドへ。後半の佐伯作品は誰にでもあったであろう淡い初恋の話、切なくもあり、しかしやさしさにあふれた心がじんわりと温かくなる物語。
開演前の写真撮り放題の松下さんの前説?もえのぐの舞台の楽しみの一つ。早めに劇場にいくことをお勧めします。

みなとみらい

みなとみらい

虹の素

STスポット(神奈川県)

2019/04/17 (水) ~ 2019/04/24 (水)公演終了

満足度★★★★

平成のいろんなヒット曲を軸に、高校生時代と30代の今の自分が交錯していく展開はテンポも良く、清々しい位に青春時代と今を感じさせてくれる舞台でした。舞台で使われていたオリジナル曲もとても素敵で、なぜ出口でCDを買わなかったのかとちょっぴり後悔。
違う未来を選択する事も出来たであろうに...とちょっぴりラストはセンチメンタルな気分。
平成最後に、みなとみらいの思い出に浸るには、ぴったりの舞台でした。

今、何時?

今、何時?

スナック来夢来人

北池袋 新生館シアター(東京都)

2019/04/10 (水) ~ 2019/04/14 (日)公演終了

満足度★★★★

想像していたのと少し違い、正統派のまっすぐなストーリーにラストは感動。個人的にはストライクど真ん中な作品。誰も傷つけない、そして憎めない役ばかりの展開は見終わった後、とても清々しい気分になります。
9人の役者が3つの異なる時間軸の3人を演じるという設定も、いろんなキャストを楽しめてGood。1点、なぜ女性が男性を演じるのかは?せっかくの女性キャストなのでそれを生かすストーリーの方がよかったかも。でも、きっと好きなキャストと役柄が見つかるはず。途中出てきたコント赤信号ばりの3人もハッチャケていていい空気感を出していました。合間のダンスも小気味よく、いいスパイス。旗揚げ(初出勤)との事なので、Toy‘s Boxの活動も含め、マドカママと皆さんの今後に期待。

オシャレ紳士の時間泥棒

オシャレ紳士の時間泥棒

神保町花月

神保町花月(東京都)

2019/03/27 (水) ~ 2019/04/07 (日)公演終了

満足度★★★★

舞台というよりダンスパフォーマンス。上半身裸にネクタイの10人の男性が90分踊りまくるというちょっとアブノーマルな舞台。と言いつつも下品なわけではないのでご安心を。よしもとの芸人さんも参加ということで、観客を楽しませようとする姿勢と仕掛けは流石。随所で若い女性の笑い声が響いていました。音楽の選曲も抜群。ダンスや台詞とうまくシンクロ。キャストもダンディで魅力的でしたが、2700のツネさんがやはり目立っていて、ツネさんファンにはたまらない舞台なのでは。
ダンスに終始して終わるのかと思いきやラスト10分は設定はふざけながらも真剣な舞台を展開。舞台をガッツリ楽しみたい方にはむかないかもしれませんが、ダンスパフォーマンス、お笑いが好きな方には楽しめる90分だと思います。珍しく舞台中も写真取り放題なので、好きなシーンは写真におさめて、後で楽しむことができるのは、ちょっとお得感があります。写真を撮りたい方は早めに行って最前列を確保すると良いでしょう。(動画はNGだそうです。ご注意を)

R.U.R.

R.U.R.

ハツビロコウ

小劇場 楽園(東京都)

2019/03/26 (火) ~ 2019/03/31 (日)公演終了

満足度★★★★

100年も前の外国の戯曲の翻訳にもかかわらず、最初から最後まで違和感なく世界観に浸ることができました。最近AIやシンギュラリティ、遺伝子編集といった言葉を目にすることが多くなったということがあるのでしょうが、人間とは何かという普遍のテーマが、この戯曲が時代が変わっても色褪せない一番の理由でしょう。
机一つしかないほの暗いシンプルな舞台でしたが、十分その世界観を表していました。
少し残念だったのは、座席が2方向に配置されていたのですが、片方からはやや見にくいアングルだったということ。キャストの後ろ姿を見ている時間が長かった様に感じました。

クロウラー

クロウラー

とりにく

萬劇場(東京都)

2019/03/28 (木) ~ 2019/03/31 (日)公演終了

満足度★★★★

話の展開はとにかく「ハチャメチャ」で、アクションあり、ダンスあり、お笑いありのエンターテインメントでしたが、単に面白さだけでなく、いろんなことへの気づきや、何かへの強い思いだったりが描かれていて、ラストにはジンと来てしまいました。
登場人物の数も多く、若い女性からちょっと疲れた(?)おじさんまでバラエティーにとんでいて、とにかく見ていて飽きない2時間でした。
理屈抜きで楽しめて、ちょっぴり感動できる、そんな舞台でした。「クロウラー」というタイトルにも最後に納得。

桜夜奇譚

桜夜奇譚

桜プロジェクト

千本桜ホール(東京都)

2019/03/29 (金) ~ 2019/03/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

パンフに大切な者を恋い慕う、「想い」を見守る物語・・・とありましたが、まさにその通り。見終わった後に何だか優しくなれるそんな舞台でした。話は人間と「あやし」、「浮遊霊」、「妖狐」などとの100年にもわたる話でしたが、本当にピュアで大切な人や好きな人と是非見てほしい話でした。
びっくりしたのは、この脚本・演出がシンガーソングライターのCHICK@TTACKのてちさんだったということ、歌は何度か聞いたことがありましたがこんな才能もあったとは。俳優さんも素敵で、本当にみてよかったと思えた舞台でした。劇中の音楽も素晴らしかったです。

新・ワーグナー家の女

新・ワーグナー家の女

劇団 新人会

上野ストアハウス(東京都)

2019/03/20 (水) ~ 2019/03/24 (日)公演終了

満足度★★★★

ナチスへの協力を悪かったとしない母とナチスを良しとしない娘の対話がメインで、笑いなど一切求めないたった8人のだけの真剣勝負の舞台。
圧巻は何と言っても踊りのシーン。収容所で死んでいったユダヤ人たちを上半身裸姿で見せる踊りや、朝鮮装束の男の悲しさを表した一人の踊りは、セリフ以上にの戦争の悲劇を語っていたように思いますが、個人的にはやや長かった印象。
高校生などにも見て欲しいという想いからか格安の高校生以下割引なども準備してありましたが、時代背景など複雑でかなり難解だったのでは。小学生と見受けられるお子さんもちらほらと見受けられましたが、果たして楽しめたかのかはちょっと疑問(ただし、地名や人名、舞台の背景などを説明する解説書が当日パンフとして配布されていたのはとても親切でした)
他の劇団ではあまり見たことのない、ちょっと異色の見ごたえのある2時間弱の舞台でした。

見よ、飛行機の高く飛べるを

見よ、飛行機の高く飛べるを

ことのはbox

中目黒キンケロ・シアター(東京都)

2019/03/13 (水) ~ 2019/03/17 (日)公演終了

満足度★★★★

時代や言葉遣いの違いはあれど、そこに描かれていたのは理想と現実、友情と愛情の狭間で悩む等身大の青春真っ只中の若者で、全く違和感なく本当に楽しめました。舞台セットや衣装、音楽の使い方も素晴らしく、2時間30分という長めの舞台ながら、最初から最後まで没入できました。
とにかく女学生役の女性キャストが全員魅力的でした。
残念だと感じたのは、他の方も書かれていましたが「夜の談話室のシーン」。暗い蝋燭しか舞台上にないため、いったい舞台のどこに誰がいるのか、どんな表情をしているのか全くわからず仕舞い。私などの凡人にはわからない考えられた演出だったのでしょうが、何はともあれ見えないことには・・・。
それと、校長先生と体育教師の思想や人格が私には今一つ掴めませんでした。嫌味に感じられるくらい少し大袈裟でもいいので、立ち位置をはっきりした方がしっくりきたのではと感じました。
初めて拝見する劇団さんでしたが、とにかく良質の舞台だったというのが印象。これから劇団員を増やして活動を本格的にしていくとのことなので、今年の今後の舞台(あと3公演を予定されているそうです)にも期待です。

アクティブイマジネーション朗読劇『ギルガメッシュ叙事詩』

アクティブイマジネーション朗読劇『ギルガメッシュ叙事詩』

カプセル兵団

ワーサルシアター(東京都)

2019/03/05 (火) ~ 2019/03/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

朗読劇は初めてだったのですが、とにかくパワフル。舞台上のキャストの方々の熱量が半端ない終始ハイテンション状態。印象としては、朗読劇というより、芸人さんのトークライブといったほうがぴったりくる感じ。
どこまでが脚本にあって、どこからがアドリブなのか、まったく観ている側からは想像ができない混とんとした世界観でした。
あまりアニメや声優さんに詳しくない身としては、ところどころ話題についていけない部分もありましたが客席は終始大盛り上がりで、2時間という長丁場ながら笑い声の絶えない面白い舞台でした。
テーマがあまりに古すぎて、初めて聞くような名称や名前が連発で、結局どういうストーリーだったのか頭に入ってきませんでしたが、まあそんなの関係がない、楽しい空間と時間でした。

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