まことの観てきた!クチコミ一覧

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25528+

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はちみつシアター

テアトルBONBON(東京都)

2015/07/08 (水) ~ 2015/07/12 (日)公演終了

満足度★★★

ショー・パブお芝居入り
そんな感じでしょうかね。
決して悪い意味ではなく…。

宝物の正体がちょっと安易でもうひとつインパクトに欠けるという気はしましたが、そんな小難しい事を述べてはいけない演目ですね。

演者の一生懸命さと稽古を積んだ感が感じられ、好感を持てました。

お芝居版モモクロとでもいうのでしょうか…???

美形の女子が2,3名いらっしゃるのも良いですね!


ただ、ファンとおぼしき男性が肥っているという共通点が見え、彼等と折りたたみ椅子で隣同士になるのは以後勘弁してほしいと強く思いました。
触れ合いたくないくらいキモイです。

せめて、きちんとした座席があることが必須だし、ファン席を設定するのもひとつのアイディアだと思います。(前方席はその人たち向け)

もっとファンが増えると思うし、そのための仕切りとして色々努力して欲しいです。制作さん、よろしく!

味がしなくなったガムみたいな

味がしなくなったガムみたいな

マニンゲンプロジェクト

「劇」小劇場(東京都)

2016/09/07 (水) ~ 2016/09/11 (日)公演終了

満足度★★★

反対なら
題名通り、味がしなくなったガムみたいな=惰性での展開の方がよかった気がします。
劇団運営に対する不満の吐露と本題は全く無関係ですね。

惰性として意識していないものの本当の価値
そんな方向で語って欲しかったです。

Yellow Fever

Yellow Fever

劇団俳小

d-倉庫(東京都)

2018/03/21 (水) ~ 2018/03/25 (日)公演終了

満足度★★★

役者の声の調子に注文です。
よくトレーニングされていますが、会場の規模と合っていません。
友人の弁護士役と日系警官のお二方。
声の張りをもっとコントロールすべきです。
他にも全体的にがなり立てるトーンが多く、鬱陶しい印象が募りました。
これは、演出の責任でしょう。
もっと台詞に含まれる感情を《伝える》という意識を持って演じるべきです。若い、稚拙な印象が先に立つのは、本作には適しません。
サスペンスであり、社会風刺である作品は特に《伝える》事を優先すべきでしょう。

蛇足ですが、至近距離で357口径で撃たれたら、少なくても腕は吹っ飛びますよ。
そんな事も勉強してください。

来たり人たち

来たり人たち

Toshizoプロデュース

武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)

2015/07/17 (金) ~ 2015/07/20 (月)公演終了

満足度★★★

淡々と、ドキュメンタリーのような。
こんなジャンルがあったのか!?
というのが率直な感想。
「自転車泥棒」「鉄道員」のような往年の伊の映画作品のような佇まいでした。

パントマイム?要らないなと思いました。指先の動きに目が行き過ぎ、芝居を邪魔してる以外に何の効果があるのでしょうか?無いものを在るがごとく演じるのは役者の基本であり、システム演技の基本であり、何もそこだけ誇張する必要はないです。

代々のそこに住む人たちのコミュニティに外から〝来た人=来たり人″が抱えるジレンマがテーマなのでしょうか…?
それよりは、後妻親子が先妻の子たちとどう向き合うか?といった風情です。

連れ子が跡取り候補に加えられないのは何故??
わが子の怪我は一緒にいた先妻の子のせい?
この辺りのやりとりは少々無理強いの感がありました。

日常生活の中での差異とか、もっとそちらを淡々と描き切って欲しかったなと思いました。
冒頭に、後妻であるという説明もないし…。

芝居の流れとしては、冒頭に書いた通り、ひとつの方法論としては期待が持てる要素は充分にあります。
惜しいなと思います。

ティーチャーズ・ルーム【ご来場ありがとうございました!!】

ティーチャーズ・ルーム【ご来場ありがとうございました!!】

劇団マリーシア兄弟

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2016/01/27 (水) ~ 2016/01/31 (日)公演終了

満足度★★★

教育とは?という切り口
「教育とは…?」の問いがそのままこの芝居のテーマになっているようでした。

本は少し構成しなおす必要があるのかなと思いました。

リアリティという点で他の方々は評価していらっしゃるようですが、教育現場のリアリティとは言い難いかなと思います。
勿論、フィクションなのでリアリティを演出するという意味ですが。

ネタバレBOX

「爆破予告」をもっと中心に持ってきておいた方が良かったかと思います。

その上で、枝葉をつけていかないと、結果煩雑な印象になってしまっていました。

教え子との交際とか、生徒同士のホテルでの補導とか、題材提起はいいのだけれど、茶化して終わりというのが勿体ないです。
そこをきちんと踏み込んでおけば…。

少々残念なお芝居でした。
ストアハウスカンパニー『Remains』

ストアハウスカンパニー『Remains』

ストアハウス

上野ストアハウス(東京都)

2016/02/24 (水) ~ 2016/02/28 (日)公演終了

満足度★★★

感じることが試されるか…
パフォーマンスというものなのか…???
左脳を眠らせ、右脳で感じるべき作品なのだと思う。

ストアハウス版
細胞?内面活動?脳の再現?なかなか興味深かった。
洋服たちを絡めてからが長すぎるような気もした。
1時間くらいで再構成したら良いのになと思った。

B-floor
なんだか退屈だった。

SMOKIN’ LOVERS(20名様限定公演)

SMOKIN’ LOVERS(20名様限定公演)

惑星☆クリプトン

BAR BASE(東京都)

2015/09/04 (金) ~ 2015/09/13 (日)公演終了

満足度★★★

【煙】良い試み、お薦め
バーの席で繰り広げられるショートな会話劇。

演劇の舞台で、セットの客席側が何故壁がないのか?
「観えないからだろ?」…正解!
演劇の基本は<のぞき見>なのです。

すぐ傍で行われる劇。この試みは楽しいです。

作品云々より、この劇空間を楽しむことをお薦めします!

しかも、美女を間近で観られる!!
下世話な事に聞こえるかも知れませんが、これも重要な事です!!

この試みを続けて、内容も進化させていってほしいです。

たのしく劇空間に浸れました。

ただ、店内が暑すぎ!!
集中が持続できません。改善されていれば良いですが、暑さ対策(タオル
扇子等)の持参をお勧めします。

ネタバレBOX

店内に入ると、チラシの美女(=緒川さん)がカウンターにいらっしゃいました。
手首にチケット(=リストバンド)を付けていないので、すぐにここが芝居の場所だと解ります。
しかし、ものすごく綺麗でセクシーな女性なので、開演までの時間、彼女を眺めているだけでも特別な出来事に思えます。

本当は、もっとお客に溶け込んで、いつ始まったのか解らない内に始まっているという趣向を試して欲しいです。
開演中の諸注意は、飲み物係りの方がカウンターから話せばそれで済みますから。

中川さんのピュアな外見と演技はとても良かったです。近いということがこれほどワクワクするとは思いませんでした。

男優陣の巧さはこの空間にフィットしていました。
特に、篤彦さんの知ったかぶりはデフォルメされていますが、よく居るタイプで本当におかしかったです。儲け役ですね。

国崎さんはPARLIAMETの女性の役で、台詞の切れは良いのですが、大阪弁での早い台詞のかぶせは”あり”かとも思いますが、もっと怖い女性の本質を表現する洞察力が欲しいです。特に間近なこの場所では、そちらの解釈で芝居された方がずっと深いと思います。
緒川さんはどう演技するのでしょうか?
この作品が一番やりがいのある人物像ではないのでしょうか?
中川さんのバージョンがあったら良いのでは…???

座る場所ですが、入ってすぐのカウンターのL字のところがお勧めです。
但し、暑いです。
BIRTH ~ペルー日本大使公邸人質事件~【アンケート即日公開】

BIRTH ~ペルー日本大使公邸人質事件~【アンケート即日公開】

劇団バッコスの祭

萬劇場(東京都)

2015/09/02 (水) ~ 2015/09/07 (月)公演終了

満足度★★★

ペルーの事件…
当時は、政治的な背景だとか、フジモリ政権の中身など、あまり考えずに報道を観ていた記憶があります。
何故今この題材なのかという疑問がありますが、若者たちが「理想の国」を立ち上げる為に蜂起するという出来事が今に対する動機づけなのでしょうか?

或る意味、青春物のような内容です。
政治的、思想的な解釈は希薄でした。

最後の主人公の叫びがテーマであるなら、違う描き方があったかと思います。

あの事件の裏側をみせるという狙いなのなら、ひと断面としては良く描かれているのかも知れません。

やはり、青春ドラマとして観てしまう自分はひねくれているのかな?

ネタバレBOX

パーティー場面が陳腐過ぎです。
もっと刈り込んで良かったのでは?
「仲間の解放」を訴えての事件だったのでしょうが、教育、貧富の格差を表現する導入部が欲しかったです。

人質になった人々の葛藤をひとりずつ的確に表現して欲しかった気がしますし、緊張を強いられた空間での、人間たちの心の変化がもっと丁寧な描写で書いて欲しかったです。
麻雀とセックスという表面的な事象で片づけていますが、唐突な気がしました。

本当にわからなかったのは、何を言いたくて作ったのかという事で、これが前面に出ていないとこの2時間は観る側に緊張を与えてくれません。

半分くらいで立ち去りたくなってしまいます。
償い

償い

teamキーチェーン

d-倉庫(東京都)

2016/12/01 (木) ~ 2016/12/04 (日)公演終了

満足度★★★

いじめ
昔からあった問題ですが、昨今はどんなネタなのでしょう?

金品の強要、人間性否定etc.昨今は程度を知らない”村八分”状況が多いようです。

劇中で触れられた原因はあまり自殺やら不登校やらに発展しそうもなかったですが…。

むしろ「復讐する」「私刑」の是非がテーマのような気もしたのですが如何でしょう?

ゲームをしながらの運転での死傷事故など、もっと「復讐」「私刑」の対象になりそうですが。

本作では「いじめ」の事実に対する記述が不足していたように思います。
また、終わり方も、作者の頭の中では完結したのでしょうが、観る側には釈然としない処理のされ方でした。

何を観客に訴えたいのかで方法論は多種多様に違いないのでしょうが、肝心の”何を訴えたい”の部分が微妙にぶれていたように思います。

おしいな…  と思いました。

千年マチコ~喫茶去編~

千年マチコ~喫茶去編~

アリー・エンターテイメント

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2015/08/26 (水) ~ 2015/08/30 (日)公演終了

満足度★★★

芝居というよりエンタメLIVEかな?
勿論、この作法は有りなのだと思います。
悪くないですし、主役の個性が一際強調されますし。
主役の演者もすごくよくやっています。魅力的なキャラです。

小説とライトノベルの違いの様に(最近は垣根が無くなりつつありますが)、文字とコミックの違いのように、
芝居であって、芝居じゃないという印象を受けます。

これはこれでずっと続けて欲しいなと思います。
事務所として、どうしたいのかは解りませんが…。NACSも今やチケット入手困難なようですし。彼等よりは落ち着いた演目で、こちらの方が好みです。

共演者にももう少し手練れを配して欲しいかな…。無名でも構わないけど、うまくないとな~。この作風では特にそこが肝じゃないでしょうか?

カッター

カッター

シアターノーチラス

RAFT(東京都)

2018/05/10 (木) ~ 2018/05/13 (日)公演終了

満足度★★★

日常が非日常を内包しているという観念的な作品でした。
登場人物達は内面の想いを台詞として会話しているような感じを受けました。
カッターを使う事自体の精神的な動機には全く触れていませんが、ラストシーンがそれを表現している積もりなのでしょう。
事件はあくまで材料であって、人の内面を描くことに従事した作品です。
無理矢理な感じも受けてしまいますが、それは今後の脚本の進歩に期待したいと思います。

ライン(国境)の向こう【ご来場ありがとうございました!次回は秋!!】

ライン(国境)の向こう【ご来場ありがとうございました!次回は秋!!】

劇団チョコレートケーキ

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2015/12/17 (木) ~ 2015/12/27 (日)公演終了

満足度★★★

良い題材なんだけど
”らしさ”がない作品だというのが観終わっての印象。
勿論、多彩なゲストが演じる豪華さはあったのだろうが…。

この劇団らしい”キレ””スピード感”が欠如しているように思えた。

演目の設定はとても面白いと思ったが、土着感が足りない。
”演じています”という雰囲気が多く、登場人物にリアリティを感じられなかった。

再度、劇団内のキャスティングで観てみたい。

ネタバレBOX

最後に兵士たちが豹変するのは、争いの不条理さを表現しているという意味は解るのだが、違和感を感じた。
きっと、フィクション感満載の今回の演目に、この展開は合っていないのではないだろうか?
兵士ふたりが”わざと”こうした行動を見せたというオチがつくのかなと思ったほど。

政治に背を向け土地に生きる人々が翻弄されるのが見どころならば、動機付が脆弱かなとも思った。
近藤さんも戸田さんも良い役者に間違いはないのだろうが、この作品には合っていない。
出演者たちから推測して、もっと官僚や政治家が対立する設定なのかと思っていた。むしろ彼等にはそんな役の方が合っているように思う。

う~ん、いまいちだな~と漏らさずにはいられない作品だった。残念。
たわけ者の血潮

たわけ者の血潮

TRASHMASTERS

座・高円寺1(東京都)

2017/02/02 (木) ~ 2017/02/12 (日)公演終了

満足度★★★

基本的に、問題提起の作品は好きだし、それこそが演劇の本質だと思います。
そういう意味では本作品も<まあ、いい作品かも…>という事になるのですが、
最近のトラッシュの作風が演劇かどうかという疑問はまたもや増幅された。

<言語>から<自由の本質>、<ヘイトスピーチ><デモンストレーション><憲法>
<立法府><9条と平和の定義>果ては…

これは討論相手のいない「朝まで生テレビ」ではないのか?
居酒屋で口角泡飛ばして熱弁を振るう”左翼青年”の怒鳴り声を反論なしに素面で聴く会?

これもひとつの『形態』であるとするならそれも在りかなとは思うが、どうも琴線に触れない。結局は鬱陶しさを感じ、ともすると嫌悪の感情が生まれる。
「正論だ!聴けよ!!」といった押し付けがましさが<問題提起>を超えて訴えられる、観る者の自己・自我を大事にしない2時間半に耐えられなくなる。

扱うネタも回を追う毎に多くなる傾向にあり、煩雑さを感じる。
作品として<消化不良>ではないのか。

好きな劇団であり、演劇の高みを貫いている劇団だと思っているが、ここ数作は敢えて言えば演劇ではない。アジテートだ。これは寂しい。


ネタバレBOX

祖母、母、義母である人の生き様がきちんと表出されていない。
(行間を表現できる凄い女優で、ファンが多く、大麻愛好家)
その人が大麻を必要としていたという事実に振り回されているだけだという印象。

医療用大麻が自由の象徴であるというのか?これは唐突に過ぎる。
以前のトラッシュなら、この大麻の解禁を巡って、権力側と医療との間の問題、製薬ビジネスの介在や末期医療の現実等々をきめ細かく配した演劇を創作していたと思うし、その手法が好きだった。

大麻の自由化が平和や人権主義や自由の尊厳にどう関係するのか?意味不明。

劇作家が中津留氏そのものの風体で作られているのも楽屋落ち感を増長させる。
洒落にして欲しいものだ。

川﨑さんのパンフコメントに「メッセージの押し売り感が嫌いで…」云々とあったが
今最も押し売り感、いや、押し付け感が酷い劇団になってしまったなあと思います。

溜息
「Walk oN!」~さあ、新しいキミに会いに行こう~

「Walk oN!」~さあ、新しいキミに会いに行こう~

Doris & Orega Collection

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2015/05/09 (土) ~ 2015/05/19 (火)公演終了

満足度★★★

大人の為の絵本ってとこでしょうか
 このプロデュース公演の特徴は、カラーが毎回違うというところでしょうか。
そこが長所でもあり、短所でもあり…、要は”西村雅彦を観る”という事に尽きるのではないかなと思います。

 さて今回は常に楽天的に進み続ける(爆走ですか)とある経済学者であるサラリーマンが主人公で、彼の家族と出会う人々が織りなす物語です。

 ”物語”…そう…まさに物語です。

 ですから、経済学者としての視点や現状の経済に対する警告が皆無であっても目を瞑りましょう。
 登場人物の内面が浅いとかご都合主義的に描かれているという”マジな”感想ももってはいけません。

 幼児の頃に読み聞かされた「お伽噺」の現代大人版なのです。

 「元気をもらえました!!!」という感想の為に催されている作品なのです。

 『岡本でございます』の岡本さんのようなキャラですが、現代の議員を柔らかいながらもきちんと風刺してみせたあの鋭さは内包されてなどいなくても
不満を持ってはいけません!

Master Plan ~B~

Master Plan ~B~

劇団スクランブル

シアター711(東京都)

2014/09/23 (火) ~ 2014/09/28 (日)公演終了

満足度★★★

もっと面白くなる筈
特に社会問題や人間の性(さが)とか俗にいう<演劇的なもの>という題材を扱った作品ではありません。
強いて言えば”シチュエーション・コメディ”を目指しているのでしょうか???

男性役者の気持ち悪さは別として、まだまだ磨ける作品ではないのかなと思います。

三人の女性の感情を独白風に織り込んだり、余裕と焦りが瞬時に入れ替わったりとかいう手法を取り入れたら、より明快に笑えると思います。
(人間の不安定さは滑稽の素なのです)

会話劇にしてしまったのが勿体ないですね。

再現コーナー風な展開もこの手法のために弾けないです。

よりスピーディーに、より心理の幅を拡げて書けていればな~と思いました。

「女女女ニョニョニョ」&「Tポーズお願いします。」

「女女女ニョニョニョ」&「Tポーズお願いします。」

グワィニャオン

萬劇場(東京都)

2014/11/12 (水) ~ 2014/11/16 (日)公演終了

満足度★★★

楽しめます
70分の作品が2本というのは、観る側にとっても心地よい企画です。

演者は身体訓練されていて好感がもてますね。
特に、2本目に出ているやや突っ張ったイメージの彼女は良いですね!
ファンも増えるのでは…?

軽快な展開で進む両作品ですが、奥深いテーマが根底に流れています。
敢えてそれを押さないのが今流なのかな?と思いました。

しかし、この劇場は前列に関しては、全く観る側に配慮がない劇場です。
前に座る人によっては全くと言っていいほど見えません!!
このエリアでお金を取ってはいけないと痛感しました。事実ほとんど見えませんでした。視界確保のために首と腰が異様に疲れます。
本公演は指定席なので、絶対にE列以降の常設席を買うべきです!!!!

ネタバレBOX

 両作品を通じて女性漫画家がキーパーソンのような形で登場しますが、
彼女の存在は便宜的なのか?
実際に、作品的には何かの意味があるとは思えなっかた。
 逆に言えば、それがとても勿体ない。

 「女女女」のカットバック多様の構成は、小説で伊坂幸太郎がよく使う手法だが、テクニック的には共感できる。
 しかし、カットバックを経ることによる主題への絞り込みの過程が甘い。

 「Tポーズ…」は一種青春物のドラマのような簡潔性を持っていて、バーチャルという仮想世界の中の現実を見せてくれていて好感が持てた。
 個人的には、バーチャルの為に汗を流す人々の存在を通じて、実際の人の繋がりを拒絶している感のあるバーチャルという異空間に没頭する現代人がどうなのか?という視線を持って欲しかった。
 が、この劇団のカラーとしてそちらには進まないのかも知れない。故に、底が浅いなと感じてしまう。
ゲキ★BAR

ゲキ★BAR

世の中と演劇するオフィスプロジェクトM

タイニイアリス(東京都)

2014/09/18 (木) ~ 2014/09/24 (水)公演終了

満足度★★★

在るべき活動だと思います…が…
"kaigi"から始まるのが辛かったです。
不条理劇のつもりなのでしょうが、行きつく先が無い言葉遊びの域を出ていないと思います。

"お見舞い”は良い作品だと思いました。是非、昆明という都市が舞台であることと、漢詩が内包する意図をもっと(冊子や開演前のマスターのスピーチで)触れて欲しかったと思います。
昔のヒッチコック劇場のような解説ありきの上演形態ができたらいいかなと思います。

"立ち入り禁止区…”は日本人なら皆理解できる内容ですね。
虚無感が生む心理をよく描いた作品だと思います。

2本で良かったかなと思います。是非ご一考を。

YMCA~八巻モーターチアリーディングアクターズ~

YMCA~八巻モーターチアリーディングアクターズ~

空間製作社

萬劇場(東京都)

2014/08/27 (水) ~ 2014/08/31 (日)公演終了

満足度★★★

楽しめます!
昨日観てきました。
休憩はさんで2時間40分あまりの長めの作品です。
スポ根ものでストレートな作風です。
出演者の個性がよく表れていて、素直で嫌味が無い舞台です。
プロローグとエピローグがあるのですが、何故必要かは?でした。
個人的には、劇場空間や設備(椅子)を考慮したうえでもう少し刈り込む必要があったかと思いました。
よりスピーディーな流れのほうが要所が活きたと思います。
その辺りは、制作者の英断に委ねられるのだと思いますが…。
なぜあの時代を設定したのかは不明。
「日本が元気だった頃」というのならそれをもっと反映させて欲しいかな?個人的な印象ですが。
パフォーマンス路線を行くのなら、やはりスピードが必要だし、その辺りをしっかり決めて掛った方がより良くなると思います。

誘拐

誘拐

劇団だるま座

アトリエだるま座(東京都)

2015/01/19 (月) ~ 2015/01/25 (日)公演終了

満足度★★★

優れた戯曲
正統的な喜劇戯曲。
はじめて触れましたが、矢代静一氏、素晴らしいと思いました。

何が「善いこと」で何が「悪いこと」かの価値観の矛盾が面白いし、共感できます。

今の「コメディ」と違った王道の「喜劇」ですね!

作品に触れたい方にはお勧めです。
…あくまで、戯曲に触れたい方です。

ネタバレBOX

以前、どこぞの劇団にも苦言を呈しましたが、役者を自認する者が最低限しなくてはいけない事、それは澱みなく台詞を伝える事です。
それが出来ていないのは何故なのでしょうか?

特に「喜劇」を上演する場合、噛み・言い違い・忘れ(言語道断!)は一気に客席をしらけさせ、戯曲の魅力を台無しにしてしまいます。
そんな当たり前のことは当然この劇団の方々もご存じの筈。
反省して今日以降は奮闘して欲しいです。

あと、進行のリズムに緩急が無さすぎるなと思いました。これも特にこの戯曲では重要な事でしょう。

個人的な好みを云えば、もっと自然な、日常的な会話を意識して作り上げて欲しかったです。
「誘拐」という非日常から端を発するあり得ないエピソードに真実味を持たせた方が面白いに決まっていますし、台詞の中に用意周到に散りばめられた「矛盾」がスパイスとして効いてくるはず。
そんな観点から云えば力み過ぎの演技が過ぎているようで、折角の面白さを消してしまっていて残念でした。(誰とは言いませんが…)

弁護士、父親、真面目にやってください。故意にふざけているという意味ではなく、前者は芝居が全くなっていない、後者は冒頭に書いた事で。

折角良い題材を上演するセンスがある劇団なのですから、もっとご自分たちを磨いていって欲しいと思います。
頑張ってください。
umami

umami

サスペンデッズ

【閉館】SPACE 梟門(東京都)

2017/03/18 (土) ~ 2017/03/26 (日)公演終了

満足度★★★

どこかで読んだストーリーですね~。
演出も数年前に流行ったパターンです。
もっと独創的内容と展開を期待していたのですが、残念でした。
次回に期待。

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