まさだの観てきた!クチコミ一覧

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さくらの会-太宰 治『女生徒』より-

さくらの会-太宰 治『女生徒』より-

学習院女子大学 pafe.GWC実行委員会

学習院女子大学 やわらぎホール(東京都)

2013/11/16 (土) ~ 2013/11/17 (日)公演終了

難解
夢の話なので明快なストーリーが無い。また、哲学的な話をセリフだけで処理しているため、観客の大半は内容を理解出来ていないと思う。
そういう訳で「演劇」としては疑問符がつく。だが、漠然と「美しい公演だったなー」とは感じるので、それが狙いであったのなら問題は無いのかもしれない。

さめザわ

さめザわ

張ち切れパンダ

サンモールスタジオ(東京都)

2013/11/13 (水) ~ 2013/11/20 (水)公演終了

手を広げすぎた印象
出てきた話題はたくさんあるのだが、消化しきれず中途半端に終わってしまった。
詳細はネタバレにて。

ネタバレBOX

まず、主人公が何のために死んだフリをしたのか分からない。おそらくは仲間の気持ちを引くためだったとは思うが、なぜこのタイミングで、という疑問は残る。何か他の話題と関連してくるのかと思ったが肩すかしをくった印象。
これ以外にも、店長の不倫、従業員同士の恋愛、万引き(従業員と客の両方)など消化不良が多かったのが残念だった。
ろくでなしコーラス

ろくでなしコーラス

気晴らしBOYZ

笹塚ファクトリー(東京都)

2013/11/12 (火) ~ 2013/11/17 (日)公演終了

ギャグ重視のコメディ
全体的なクオリティは高い。
脚本の組み立てもしっかりしているが、やや下ネタが多すぎたかもしれない。コメディであるし「オカマバー」という設定でもあるので多少の下ネタは構わないと思うが、使い過ぎは「安易」とも感じる。この劇団であれば下ネタに頼らずともクオリティは維持出来ると思う。ならばこそ正攻法で勝負して欲しかった。
演技は皆さん上手い。特に店のママさんは「もしかして本物か?」と思った。ボーカルの先生の演技も印象に残る。

みんな、天気の話をする。

みんな、天気の話をする。

篭庭ベルベット

中野スタジオあくとれ(東京都)

2013/11/13 (水) ~ 2013/11/17 (日)公演終了

全体的に未熟さを感じる
登場人物にもう少し前向きさが欲しい。台詞で時々良いことも言っているのだが、行動が伴っていないので口先だけの人間に見える。
人生で直面する悩みを描きたいのは分かるが、必死さを感じない人間が悩んでいるのを見ても「自業自得だなー」としか思わない。
少なくとも主人公などは魅力ある人物として設定する方が良いと思う。

煙が目にしみる

煙が目にしみる

ファルスシアター

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2013/11/08 (金) ~ 2013/11/11 (月)公演終了

斎場での奇跡
トータルすると良い公演だったが、「感動の押し売り」を感じさせるシーンもあった。こういう感動は劇場から出るとすぐに消えてしまう。こういうシーンはあえて見せずに観客の想像にゆだねる方が余韻が残るのかもしれない。
役者さんは皆さん好演だったが、未熟さを感じさせるメンバーも2〜3名いた。今後の一層の努力が望まれる。

Parallel /パラレル

Parallel /パラレル

劇団フルタ丸

「劇」小劇場(東京都)

2013/11/07 (木) ~ 2013/11/11 (月)公演終了

運命は人間の手中にある
表題はドイツの哲学者シラー(だったと思う)の言葉だが、まさにそういうのを狙ったストーリー。
役者さんは皆さん安定した演技だった。
脚本は骨組みは文句なしの仕上がりだが、細かい部分に配慮の欠落があったのが惜しまれる(詳細はネタバレにて)。
「面白いのに動員が伸びない」という劇団と何千何万を動員する劇団との違いはこういう細かいところなのだと思う。
ちなみに、これから観に行かれるなら座席は後ろの方が見やすいと思います。

ネタバレBOX

例えば、青(だったと思う。上手側)の武藤が左遷されてきた理由が分からない。普通に考えれば左遷されるような社員ではないと思うが…。逆に、赤の武藤は赴任直後の上司との得意先への挨拶回りに嫌悪感を示した。挨拶回りが必要かどうかは業界によって異なると思うが、この場合は行くのが普通(行かなかったらトラブルの原因になりかねない)と思う。設定上は「有能」のはずだが、正直なところ「口先だけの無能社員」に感じた。
Butterflies in my stomach

Butterflies in my stomach

ENBUゼミナール

新宿ゴールデン街劇場(東京都)

2013/11/06 (水) ~ 2013/11/07 (木)公演終了

シナリオが良かった
俳優養成所の生徒さんの中間発表会。
技術はまだまだ拙く「一生懸命演技しています」というのが丸見えになることもあるが、27歳・37歳のシーンなどは良かった。

場外乱闘!

場外乱闘!

lovepunk

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2013/11/06 (水) ~ 2013/11/10 (日)公演終了

登場人物が目的を持っている
登場人物(役者本人ではなくキャラクター)が自分なりの目的を持って行動している点が良い。これは当たり前のことだと思うのだが、これがきちんと出来ている劇団は意外と少ない。この作品はそれが出来ている数少ない公演だと思う。シナリオの展開はやや単調だったかもしれない。
女子プロレスというマイナー(少なくとも私にとっては)なテーマだったので感情移入はしにくかった。
演技については台詞を噛んだりするシーンも散見されたが、全体的には良かったと思う。ミルキー役の網師野さんは「無駄に(←良い意味で)可愛くみせる演技」をしていて「キャラ勝負の女優」かと思いきや、視線の使い方なども意外と上手くて驚いた。

らぶ・まん的キャンディ「あめちゃん」

らぶ・まん的キャンディ「あめちゃん」

らぶ・まん

Livetheater間~まほろ~(東京都)

2013/11/01 (金) ~ 2013/11/05 (火)公演終了

一生懸命さは伝わる
好みは分かれる。
ストーリーを求める人には向かない。
不条理劇が好きな人には面白いかもしれない。

オーディション

オーディション

劇団SwanLake

池袋GEKIBA(東京都)

2013/10/31 (木) ~ 2013/11/03 (日)公演終了

バレエと社会問題
バレエ教室を舞台に社会問題を描いた作品。
社会問題がテーマなので物語の展開はシリアス(ダーク)な部分が多い。このダークさを許容出来るかどうかで評価は大きく割れるだろう。
展開面ではラストシーンがハッピーエンドになっていたが、「あんな事実が発覚して、バレエ教室の人間関係が修復出来るのか?」という気はする。どうせなら最後まで悲劇で押し通しても良かったかもしれない。

ネタバレBOX

髪の毛を切ろうとしたり囚人同士を殴らせるくだりは物語の設定上のルールに反している気がしました。
ちなみに、この「看守と囚人の実験」の話は私も聞いたことがあります。たしか、この物語と同じように実験が暴走状態になって危険な状態になったため途中で実験を中止した、という結末だったと思います(自信はない)。そういう意味では、このストーリーは非常にリアルではあります。
止むに止まれず!

止むに止まれず!

ソラリネ。

上野ストアハウス(東京都)

2013/10/30 (水) ~ 2013/11/04 (月)公演終了

本格派コメディ
はっきり言って「素晴らしい」の一言。
ギャグに頼らず演劇的な笑いを呼ぶ本格派。
誤解が誤解を誘発していくシナリオ構成は見事。キャラクター設定も明確で、役者さんの演技もテンポが良い。特に鈴原あきら役の大坂のどかさんが良い。単に上手いだけでなく観客の目を引きつける女優さん。
チケットは4200円と少々高いがその価値はある。

約束

約束

演劇ユニットレッドカンパニー

Geki地下Liberty(東京都)

2013/10/30 (水) ~ 2013/11/03 (日)公演終了

良い話だった
個人経営の小料理屋が舞台でテーマは家族愛。涙腺の緩い人なら感動して涙を流すかも知れない。
ただ、シナリオにやや不自然なシーンが散見されたのは減点材料。特に出版社の先輩役(名前忘れた)の行動は無理がある。あの行動は一歩間違えれば営業妨害やわいせつ行為で警察沙汰になっても不思議ではない。コメディであればあの程度は何の問題もないが、この作品のテイストにはそぐわなかった。せっかくの良いストーリーなので、こういう部分にも気を配って欲しかった。
役者陣はアイドル系(?)と思われる人もいたが意外と安定した演技だった。とくに良かったのは、本庄千輝役の菊池郁恵さん、神谷葉月役の清水奈都美さん、若い板前役(名前忘れた)の3人。3人とも華のあるタイプではないが、確実な演技でうまく場の空気を作っていたと思う。

【本日千秋楽は15時から!!!】『そこで、ガムを噛めィ!! 〜The Baseball comedy! 2013〜』 (※当日券は全ステージ出します!!!)

【本日千秋楽は15時から!!!】『そこで、ガムを噛めィ!! 〜The Baseball comedy! 2013〜』 (※当日券は全ステージ出します!!!)

8割世界【19日20日、愛媛公演!!】

テアトルBONBON(東京都)

2013/10/30 (水) ~ 2013/11/04 (月)公演終了

面白かった
冒頭部分はテンポが悪く「ハズレかも…」と思ったが、いつの間にかリズムに乗って、終わってみれば面白い公演だった。
ただ、ラストの筋書きがありふれたパターンだったのは残念。
役者さんは少し演技過剰な気もするが、コメディなのでこれぐらいが良いのかもしれない。個人的には看板女優の日高ゆいさんとキャッチャー役の北川竜二さんが良かった。
アフターイベントはグダグダだったが私は好きです。

Hello Wedding

Hello Wedding

幸野ソロ

ワーサルシアター(東京都)

2013/10/30 (水) ~ 2013/11/04 (月)公演終了

コント含みのコメディ
ネタバレとの線引きが難しいので全部ネタバレに書きます。

ネタバレBOX

ストーリーは、「新人脚本家が映画の脚本を書く」という現実世界と、「その脚本(新人脚本家が書いているという設定の脚本)の公演(分かりにくい表現だが…)」という仮想世界の二元構成。
私は最初この二元構成に気付かず、「登場人物にリアリティがなさ過ぎだなー」と思ってました。二元構成を明示しなかったのは演出上の意図だったのかもしれませんが、観ている側からすると戸惑いがありました。
脚本そのものに関しては、母の事故から美香が脚本を書き上げるまでの展開がありふれたパターンだったのが残念。
面白かったのはゲスト登場のシーン。まさに劇場ならではの展開でした。
女王蜂

女王蜂

立教大学演劇研究会

立教大学 池袋キャンパス・ウィリアムズホール(東京都)

2013/10/29 (火) ~ 2013/11/04 (月)公演終了

登場人物20人
20人というのはかなり多いので、よほど集中していないと人間関係などが分からなくなる(20人に自己紹介されて、すぐに顔と名前を覚えられる人は少ないと思う)。パンフレットに登場人物の一覧は掲載されていたが、少し詳しめのあらすじも掲載しておくと良かったと思う。
そういうわけで私は途中で話が分からなくなったのだが、話が分からないなりに意外と楽しめた。
これから見る人は開演前にパンフレットを熟読しておくことをお勧めします。

足跡、終わりなく、呼吸まで

足跡、終わりなく、呼吸まで

ポムカンパニー

OFF OFFシアター(東京都)

2013/10/23 (水) ~ 2013/10/27 (日)公演終了

脚本に検討の余地がある
主人公をはじめ登場人物がやたらに悩んだりしているのだが、冒頭からいきなり悩んでいる姿を見せられてもあまり共感出来ない。もう少し脚本の構成をしっかり考える必要があると思う。
役者さんは何人か魅力的な人がいた。私が良いと思ったのは探偵助手役の松浦綾さんと北村由紀(夏目恭子)役の土肥真夕菜さん。松浦さんは細かい仕草がしっかりしていて面白い。もっと見たい役者さんだったのに出番があまり多くなかったのが残念。土肥さんは演技自体は若干物足りないが、佇まいが美しい。他の登場人物に対する反応が少し弱いので、そこは今後の課題だと思う。

みみなりももなりの中目黒TV

みみなりももなりの中目黒TV

みみなりももなり

ウッディシアター中目黒(東京都)

2013/10/22 (火) ~ 2013/10/27 (日)公演終了

コント20連発
コント集なのだが、ネタが少し狙いすぎな部分があって私はあまり笑えなかった。
役者さんも一生懸命さは伝わるのだが、それが空回りすることが多い(ネタと演出の問題でもある)。ただ、真野よう子さん、榊原美紅さん、渡辺ありささん、永峰絵里加さんなどはなかなか良かった(ネタにもよるが)。
この公演の最大の問題はテンポが悪いことだと思う。ツッコミを入れるタイミングが遅かったり、ネタを必要以上に引っ張ったりする部分が目立った。実際の公演時間は110分だったが、これを90分におさめるぐらいのテンポでやればかなり笑える気がする。

マルスフィクション

マルスフィクション

.comet <ドットコメット>

サンモールスタジオ(東京都)

2013/10/17 (木) ~ 2013/10/21 (月)公演終了

素晴らしい公演
私が最近観た公演(20〜30本)の中ではおそらくNo1だと思う。
特に脚本が良い。登場人物すべてが何らかの意思を持って行動し、台詞も含蓄があったりする(ストーリー自体はコメディです)。
役者さんも皆さん好演だった。特に印象に残ったのは、上手さでは律子役のエリーさん、個性では広夢役の原野さん、香役の岩井さん、など。
私は基本的には辛口なのだが、この公演に関しては目立った問題点は感じなかった(もちろん、私が気付かなかった欠点はあると思うし、今以上に長所を伸ばす余地もいくらでもあるとも思う)。
感動のあまり泣いてしまうような話ではないが、素直に「面白かったなー」と思える話です。そういう話が好きな人はぜひ観に行ってください。

ブリキの茶袱台

ブリキの茶袱台

office HOMME / team Genius bibi

Geki地下Liberty(東京都)

2013/10/15 (火) ~ 2013/10/20 (日)公演終了

コントに近いコメディ
ストーリー自体は良い。
ただ、意図が見えすぎる嫌いはある。コントのようなシーンから感動的なシーンへの移行が強引すぎる事などがその原因だと思う。演じている側はストーリー展開が分かっているので感情の移行が出来るのだろうが、観ている側は違和感を感じる人が多いと思う。
役者さんは2〜3名技術不足が感じられるメンバーがいた。他の皆さんは総じて技術はあると思うのだが、感情をストレートに表現しすぎている気がする(これは演出の指示なのかもしれない)。大人が感情をそのまま表現してしまうと薄っぺらい人間に見える可能性があることを意識する方が良いと思う。

賞味期限の切れた毒薬

賞味期限の切れた毒薬

マグネシウムリボン

d-倉庫(東京都)

2013/10/16 (水) ~ 2013/10/20 (日)公演終了

後半は良かった
前半は状況説明などのシーンばかりで少々退屈したが、後半になってストーリーが展開し始めると面白くなった。
ただ、どうも「行き当たりばったり」の印象がある。話の内容は面白いので、ストーリーの組み立て方が改善されるともっと良い作品になったと思う。
演技に関しては上手い役者さんが多いが、全体的に役作りが守りに入っていた。もっと柔軟な役作りが出来れば、もっと印象に残る演技になったはず。また、「記号的な演技」(パターン化された演技、「老人は腰を曲げて杖をついている」みたいな演技)も少なからずあった。役者さんの技量の問題なのか演出の指示なのかは不明だが、この作品にこの役作りは判断ミスだと思う。

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