y_aritamaの観てきた!クチコミ一覧

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WonderHoney

WonderHoney

teamFrogMan

d-倉庫(東京都)

2015/04/02 (木) ~ 2015/04/06 (月)公演終了

満足度★★★★★

小雨の中の不思議な世界
コミケにおいては会場内で走ることは危険行為であって、
イベントでは禁止事項である。
しかし、一般参加者として分類される同志の中では時折その禁忌を破る者があり、それは絶えることのない悪行として運営を悩ませる頭痛の種でもあるのだ。
常時会場内では歴戦のボランティアスタッフがユーモアを交えて蛮行を制する場面が散見される。

…行けるかどうか分からない状況の時の話。
前もって行けそうならば演者さんのノルマの事も念頭に置いた上で予約を申し込む。もちろん贔屓の演者さんの扱いフォームを用いてだ。
白票である当日入場客がいた場合、誰の客かで騒然となるであろうと予測される(※誇張)。
本番を控えた演者さんに余計な心配は掛けたくないところ。

今回。
ギリギリまで予定が見えなかった為、目当ての役者さんが居たのに関わらず扱い不在の当日券で入り、後々になって先に「○○さんを観に来ました」と言えば良かったなと過剰に不安を抱いてしまったけれど、それはさて置きで。

ミュージカルは以前1度観た程度の当方若葉マーク。
どのようなものだろうかボンヤリするだけで、考えるだけ意味は無しと思考は投げ捨て。
※ちなみに観たのはteam Honey回

開演直前から凝った仕掛けがポーンと入り、意表を突かれる!
なんと!これはこれで好きだ!
そうして本編が始まり、不思議な旅に誘われるのですが…!
素敵なのに熱いところもあり、
出演されている青木清四郎さんのあるシーンには
拳を突き上げて雄叫びを上げたくなる程!!

うぉおおおおお清四郎兄貴ぃいいいいいい!!!!!!

涙腺からしょっぱいのが出るわ出るわ。
耳を澄まさずとも聴こえてくるわすする音が。
他出演者さんも美しい歌声に可憐なダンスで素敵繚乱、満開でございました。

年齢を問わず幅広い人に愛される舞台であったと思いつつ、
会場のd-倉庫のトイレには剥き出しの鉄骨がいい具合にカッコよかった事もポイント高かったですね…!

アフタートークも楽しくて、当方ご満悦。
思い出土産として物販でパンフレット(700円)をチョイス。
全ページフルカラーで、出演者さんはじめ関係者各位も交えたプロフィール&写真&一問一答が掲載されている内容で
振り返りがてら魅力的なキャスト勢の追加情報を得られる形としてグッドでありました…!

煙が目にしみる

煙が目にしみる

ファルスシアター

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2013/11/08 (金) ~ 2013/11/11 (月)公演終了

満足度★★★★

僕の初めて。
やっと観る事ができました…。
人生初めての「煙が目にしみる」の公演。

今思い返してみた途端にウッ、と込み上げてくる泣きの感情。

まだまだ数える位の観劇数ではありますが、
涙しながら笑う事を初めて経験した作品です。

笑い泣き、では無くて…。
悲しみの泣きの途中に、ゆっくり混ざってくる柔らかくて温かい楽しい笑い。
こんな不思議な感覚ができるとは思ってもみませんでした。

会場の最前列真ん中あたりで拝見してましたが、
見上げる形となりますが、やはり間近で観る事ができるのは嬉しいです。

(些細な事ですがひとつ。最前列は子供用のパイプ椅子程の大きさですので
タオルなど持参して座布団や背もたれに使用されることをおススメします)

以下に少々…。

ネタバレBOX

野々村浩介:
”ブ厚い”存在感、インパクト、おおお強そう…!と思わず怯んでしまいそうになる屈強なフォルムでございますが、冒頭の北見氏とのコミカルな応酬でスグにそのレッテルは剥がれ落ちました。
父として子達を見守り、そして奥さんに対しての感謝の言葉を述べるシーンについては感想を書いている今でさえ目が潤んできやがります。
素敵な父上だなあと、観ているこっちもまた暖かくなりました!

礼子:
先の夏に上演されたファルスチャレンジシアター「ナツヤスミ語辞典」のムロマチ役で「うぉおおお!かっこいいぜコノ人!」と興奮を覚えた小鉢さん。
今回は万能何でも屋のような働きが評判の礼子さん、そして浩介の妻としての礼子さんでもありました。
滲み出る器量のよさ人の良さ、この方もまた浩介と同じくたくさんの人達に慕われているんだろうなと思います。
桂さんによる想いの生中継、家族を残して行った浩介に対する悲しみを
子達と共にぶつけるシーンは涙が留めなく流れて続けた次第!

亮太:
真っ直ぐに生きてる感じがとても強くて、根が素直な感じのする兄。
登場時の焦りよう、弁当食ってる時の姿…眼がギラギラ光っててエネルギーが弾けんばかり!
早紀とのじゃれ合いのシーンで大変微笑ましい兄妹で思わず笑みが零れますw

早紀:
子供じゃないといわんばかりに背伸びした女子校生、年頃の娘さん。
ツンとした雰囲気を醸し出しつつも、中盤以降の兄登場によって
明るく茶目っ気の出る具合に変化を遂げる流れがまた良いですね!

桂:
登場時の戸惑いは後半には綺麗サッパリと消え、この婆様の愛らしさが
時間経過と共に浸透しておりました。
ちょっと目の離せないところのある暴走気味のおばあちゃん、
結構色恋沙汰の話も好きなようで、なかなかに乙女気質…!

原田 泉:
今回もまたエンジン全開で爆走されており安心しましたw
正和との組み合わせもまたバランス良く、この二人のキャラの濃さだけで番外編が出来るんじゃないかと思うほどにムードメーカー!
個人的にこのクドさは好きです!


正和:
慌しい姿や頼りの無い感じがとても滲み出ており、
泉に罵られつつ、尻に敷かれている具合がなんとも好感が持てました!
親戚に必ずや一人は居る感じのする安定感がたまりません…!


北見 栄治:
ド頭からのダメっぷり、そして話の中で明らかとなる壮絶な私生活。
飄々と揺らめく北見の感じから自由の二文字が浮かんできました…!
口八丁手八丁であずさと出会っても真面目に交際を重ねた実直さ、しかし娘にはあまり言えなかったのは不安事を与えたく無い気持ちからだったのかなと思ったり。


乾 幸恵:
最初のピリピリした感じが観ていて張り詰めてましたが、
次第に話が進むにつれて、態度が軟化していく姿を観てる内に安心してしまいましたねw


瀬能 あずさ:
北見と出会えた事を感謝をする姿勢、真面目な方だなあと思いつつも北見の死因とも考えられる立ち位置に居るという事も考えるとまた複雑なポジションで、実直な雰囲気の方だからこそその部分を意識する事が無かったのかなと思います!

牧 慎一郎:
早紀を見る目が妙に生々しく、なにかしらの関係性を想起させてしまう感もありましたが一介のビデオ店店長で良かったですw
あのニヤニヤした表情が強烈でこちらもニヤニヤしてしまいましたw

江沢 務:
淡々と、颯爽と現れては場を締めていくイメージですね…!
登場の度に空気を入れ換えるぞーみたいな感じがあって、
いわば空気調整の様な役割があったように思います!


寒くなった帰り道、
今日観た公演を思い返しながら、
温かい気持ちを抱えて帰路につきました。

皆様お疲れ様でした!
【ご来場ありがとうございました!】退カヌコビヌカエリミヌヌ

【ご来場ありがとうございました!】退カヌコビヌカエリミヌヌ

ロ字ック

サンモールスタジオ(東京都)

2013/11/02 (土) ~ 2013/11/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

いらっしゃいませを言ったら怒られた思い出
客演参加の横山将士さんにご案内いただけて良い劇団さんとの出会いができました。
感謝感謝でございます…!!
またひとつ面白い方々を知ることができて嬉しい限り!

感想を語り合う相手がおらぬのでこちらに全てを吐き散らかしいたします。
全てはネタバレBOXへ。

ネタバレBOX

およそ90分。
スーパーのバックヤード(従業員休憩所)で働く人達の日常に
ドロドロの現実風景のスープに辛味のある香辛料をブッ込み
非常に濃厚な味付けに仕上がった人間模様。
登場人物はどこを観ても色のくっきりした曲者揃いで、
誰を観ても印象が付く作りこみ様。

スーパーあるいは販売系のお仕事経験者ならば思わず頷く事が多々あるハズ。
細部に至るまで漂う職場臭の強さに、僕も過去に働いたバイト先を思い出す始末で、諸所かつて働いた店のパートさんや先輩やらの顔を浮かべた次第。

職場恋愛の話に留まるかと思いきや、
唐突に流れ込むシュートな展開に戸惑いの渦に飲み込まれ、
おいおいおいどうなんだコレという具合に息を飲み見守っている所に
「おやまだ」vs夜勤隊メンバーの事件勃発!
恋愛感情は舞台の上で悲しく駆け回る頃、切なさというのかなんなのか、
ユキの気持ちが何度も零れ落ちるシーン、悲しさで涙がせり上がる…!

以下だらーっと各役感想です。

吉田:どこか諦めた感じといい、他人と接していても防衛線を引いてる感じといい、かつての傷を負ったまま今に至る雰囲気が滲み出ていて良かったです…!その為、たまに出る笑顔がどことなく淡い悲しみを帯びていてそこまた良いなと思ったり。後半のカップラーメンを食べるシーンにどことなくエロさを感じました!

小山田:はじめユキとの絡みで優しい性格の人かーと思わせておいての自分を悪者のように演出する振る舞いを吉田にしときながら、中島に告白できなかったシーン!根っから良い人なんだなと再認識しました。カミングアウト後、吉田のクチビルを奪おうとする場面ではドキドキしましたが異性に興味は無いと一言置きセリフを残すあたり死に体に近い吉田の刺激になったのかなと思っています。

大森・三村・外岡:まとめてしまうのは申し訳ないと思う部分と、このパートタイマー三連星のハマりっぷりの強さがあるという部分が共にあるのですが今作では3人一組な動きでしたのでまとめさせていただきます。
話の流れで欠かす事の出来ない屈強オバサマパートタイマーなわけで、
会場でもこの面々が出たらハズさない重要な拠点となっておりました。
大森が激しいテンションでパスを出し、三村が巧みにセットを施し、豪快に外岡がボールをネットに叩き込む!この華麗な連係プレイは圧巻です。
特に外岡役の孫さんの空気感というか存在感というか笑いを生む空気を作れるってこういう人のことなんだなと、非常に勉強になりました!

松永:あーーー居る!!居るよこんな人!という印象が強く、別れ際の理由もまたありそうだわあるはこういうパターンというか、不倫のきっかけはどっちから始まったんだというところでこの方の見方も変わると思う今日この頃。終演後の普段モードの山田さんを観てはじめてこの役柄はホント芝居だったのだと実感しました。

中島:全員中島みたいな性格の人間の集まりならばこのスーパーは平和だったに違いないと思わせつつの大胆な行動がありましたよ、っていう男らしさは逆に好感を持ちました。そんな綺麗どころだけの人間なんかいるかよ!っていう部分好きです。事件以降小山田に対して少なからず見る目は変わってしまったのではないかなーと思わざるを得ないですが…。

柿崎:終演後、その堂に入ったベテラン店員独特の風貌といい、店長に対する揺さぶりや不敬な感じがすこぶる良かったので「こ、怖くて…良かったです」と小学生ばりの感想と握手を求めてしまった位に、手の焼かせっぷりハンパ無い腫れ物夜勤帯リーダーとして日夜店長をいびっている感じが良かったです!でも割と謝る時はスンナリするので、根っこまでは腐っていないのかと思うと更正して時期店長となる道もあるのかなと思ったり。

サッコ:見事にオツム弱いガールを演じられており、小山田に絡む姿に不快感を与えるくらいにやりきる姿は素晴らしいの一言に尽きます!衣裳的に、なのか胸元がちょいと刺激強い瞬間があってうろたえるときも多々ありましたが役的なものかと思えば問題ないですよねきっと!サッコは環境にすごく左右される純なコなのかなと思うと気の毒でなりません!

ユキ:好き故に小山田に執拗に絡み、実らぬ恋と分かりつつも諦めない尖った恋愛感情を惜しまない姿勢が可愛いくてたまりません…!後半で小山田と夜勤帯の争いに発展した後の好きの連呼、不憫すぎて嗚咽が出掛かりました…。多分あきらめないんだろうなぁ。

イサオ:夜勤帯メンバーとして、話の上で彼らを憎まれ者に仕上げるのに不可欠の存在。彼が煽りに煽り、徹底的に小山田に執拗な嫌がらせを与える事が後半のキーになっていると思うとイサオの勢いでどれだけ観客に不快感を与えるかが重要なのかなと思いますし、実際イサオを軸に夜勤帯メンバーが小山田をいじめる姿には芝居とはいえ本気に腹が立つくらい迫真のチームワークだったと思います!悪役たれ!

タマミ:すっごい元気な新人さん、というところでしたがインパクトが凄い。不思議ちゃんにしてはそれだけに留まらないし、愛されるタイプの変わった娘という立ち位置として強烈に存在していると感じました。やっぱり元気な娘さんっていいものですね!

鈴木:渋味といい朽ちた感じといい、くたびれた雰囲気といい、ワケありな部分といい、缶詰誤発注しちゃうおっちょこちょいで使えない人扱いされそうなオーラといいなんて吸引力のある人なのかと板の上にいるシーンは視線が行ってしまう強味が凄い!もうなんというか、見てるだけで応援したくなる儚さを身に纏っている感じが素敵です!

西本:誰か支えてあげて…と本気で心配してしまうナイーブ店長様。居る、居そう、居るだろうよこんな店長。本社と現場の板挟みに胃を痛め、先が不安な印象を与える悲しきマネージャー。実に居そうで、セリフの部分部分、ホントの店長も言うであろう文言と雰囲気が見事に融合されて、正に店長の姿であると思います…!

好井:ラゲさん、とても良い位置に登場されているなーと思いつつ、ラスト前に客席後ろだったものでスグ前に来るかなーと思ったりすると、結構後ろにいらっしゃいましたねwこの人はどこぞの作業場の事務仕事で毎晩遅くまで残業してる人なのかなーと勝手に想像しておりました。


この日初日という事で、初日乾杯という貴重な経験をさせていただきましたw
ごちそうさまでございます!

受付の皆様も好感持てる素敵な方ばかりでありました!
後ほど今日いただいた限定配布DVDを拝見したいと思いますw


また次回作も観に行きます!
皆様初日お疲れ様でした!
オレンジの迷信行動

オレンジの迷信行動

ナイスコンプレックス

サンモールスタジオ(東京都)

2013/08/09 (金) ~ 2013/08/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

おせんべおせんべは焼けたのか
前公演の印象から
「どっから球が飛んできても驚かない様に」
と、期待値を上げて挑んだ。

漫画「ろくでなしBLUES」で
主人公の前田氏が修行の為バッティングセンターに赴き、
ピッチングマシーンの前に立っては
放たれる剛速球を避けるあの場面に似た気持ちで。

場内に入り、見回し、一呼吸。
「心削がれる様な」鋭利な話を今回もまた楽しみに、
厚みのあるチラシの束をめくる度、せり上がる高揚感。

芝居が始まり、イメージしていた小さな球をどう受け止めるか。
ここで私は見誤っていた事に気が付く。

飛んできたのは、クレーン球だったからだ。

クレーン球クラスの破壊力もさることながら

背中の肉をナイフで削ぎ上げるかのような切れ味。
今回もごちそうさまです。

感想を上手く書けず、小学校の課題で
しばしば先生から意味を求められる作文力を持つ私。

この程度の表現でしか感想を述べることが出来ず、
観劇前の参考知識としてこのページを見ている方に
本作の魅力を伝え切れない事を心より悔やみながらも感想を終えます。

皆様お疲れ様でした!!

ネタバレBOX

【長いですよ】
『ネタバレ部分感想』
(箇条書きにて印象強かったとこのみで失礼します)

・冒頭の学校で金魚が死んだ件のテンポのよさ!
 あの軍隊的なリズム気持ちいいですね。

・1回目の「キィィィィイイイン」が本気で頭割れそうになって
 「頭割れる頭割れる頭割れる頭割れる」と上演中涙目。

・早野さん  「消え行くルールブック」であり「独占欲の強い女のような現役ル ールブック」だと思いながら観てたのですが、
 後半での死刑にするか否かの場面が印象に残ってます。
 あの特殊装備がものすごく暑そうなのに終演後汗ひとつかかないのはスゴイ…!

・藤田さん良い声だなあと暗転中のボイスで実感。あと髪の毛のインパクト。すごい。そして柱としての存在感。安堵感。観てて安心します。

・森田さんの淡々と話畳み掛けるシーンとか、まるでサイレンサーのような威力。結構好きです。今回も、魔界転生についての指摘する場面、
すごいカッコよかったです。

・神田さんフル稼働な感じで、最近のPOPな印象を覆してました。
 冒頭の原始人で今回も賑やかな感じかなあと思っていただけに裏切られました…!

・福田さん 厳しさを貫く立場で揺れる人間らしさ。
 偉い立場だけども人だものなあ。と、しんみり感じを抱きつつ観ておりました。

・紅林さんのブチ切れっぷり、そして駆け巡る様がスゴイ好きですw
 今回一番注目して観てました!待ってました!!
 赤の女王→マスコミ人の早メイク変えは手品かと。
 赤の女王は是非とも悪い大人のトラウマとして植えつけたい高クオリティ。
 
・大久保さん 自分の先入観で大人しいお嬢さんキャラのイメージがあった  のですが、強いスタイルも観れて払拭です!

・赤眞さん いやーもう渋い、渋い強い渋い、映えてます!藤田さんとの掛け 合いがまたたまらなく沁みます!もう少し赤眞さんの見せ場が欲しいと思ったり。

・キムラさん 久しぶりにコミカルなキムラさんの姿が観れてすごく懐かしさを
 感じるとともに楽しさでこっちもニヤっとしてしまいますね!

客演の方々も良かったです!


・原さんのお母さん  涙腺爆破起爆剤とも言えるかと思うのですが、心に刺 さる追加釘のような大事な要素だったと感じます。

・池田 がむしゃらに、というか駒田の忠実な後輩としてしゃかりきにがんばる 姿勢に胸を打たれました!普段はきっと駒田にさんざんからかわれてそう  な感じが…。

・峰岸 違ったらごめんなさい、原の職場の上司の役でしたでしょうか…、
 原に「社会人として 社会に発言しろ 働かないヤツには発言すら認められない!」的なニュアンスの台詞に、職探し真っ只中である自分のハートに深く刺さりました…いいパンチでした…。 時同じくしてそのシーンで本作観劇1発めの涙が出ました!

・奥田 もし違ったらすみません。
 事件があった後、原に銀行通帳を見せた両腕まくりの刑事さんでしたでしょうか。そのシーンでの原に奥さんの手紙について言い放つ時、グッとみぞおちを押し上げたような感じを受けたとき、泣きました…!

・少女 元気に満ち溢れていて観てて気持ち良かったです。
 私はこの子が新しい「ルールブック」なのかなと思って話を観てました。
 
・結花 娘さんだなあと。藤田さんの娘さんがいらっしゃるんじゃないかって思うほどにマッチしてましたね…。

・吉岡 本作で、数田と共にカナリ魅入ったキャラクターです。
 熱意と信念が溢れんばかりに満ちてる姿、そして法廷での火花ところか
 花火が上がるくらいの激しい闘志に拳握ってました。
 原との打ち合わせの中で目から光るものを見たとき、こっちも垂れてました。

・数田 ぐいぐいと引き込まれました。
 吉岡との法廷バトルで流れるような疾走感。
 吸引力というのでしょうか、気が付けば時を忘れてしまいました。
 吉岡あっての数田のコンビ技というのでしょうか、ロッキーvsイワン・ドラゴの ような骨のあるライバルという印象でした。

・里中 話の流れが彼に向いてからというもの気持ちが入り込んでしまいまし た。観ているうちに彼が実際のあの人のように重なってくる感じで、
 序盤の影の薄さを忘れてしまうほど。
 完全にやられましたね…!

斜い人 (はすいひと)

斜い人 (はすいひと)

ナイスコンプレックス

サンモールスタジオ(東京都)

2013/05/02 (木) ~ 2013/05/08 (水)公演終了

満足度★★★

新たな流れ
これまでのナイスコンプレックスの演目すべてを観てきたぞ!
とは言えず、旗揚げから今に至るまでは
見逃した公演アリで、ちょこちょこと観て来た自分。

漠然と。
どんな雰囲気かな、こんな感じかなと少ない情報から混ぜ込んで
上演前に美味しく観る為の下仕込のような高揚感を味わうのが一連の流れ。

だが今回、揺さぶる。強い風が吹き荒れる。
とにかく飛ばされる。いや何度も離れまいと大木にしがみついたものの
掴む枝ごとひっぺがす。

巨大な竜巻の中で絵本を読んでいるような、
渦の外の緊張感と内側の穏やかな静けさとでもいうのだろうか

頭の中を整理せずに感想を書くと自分でもよくわからない事を書くので
後々にそれを見返すとまた面白い

数点の場面が記憶に残る。
観終わったあとにあーだこーだと語る楽しみもあるのかなと。


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