かっぽれ!〜夏〜
green flowers
あうるすぽっと(東京都)
2013/09/06 (金) ~ 2013/09/08 (日)公演終了
満足度★★★★★
堪能
初グリフラだが、予想通りの楽しめる作品だった。
大劇場での再演で、演出もダイナミック。
俳優さんたちも、本当の噺家さんと見まごうような、いい味を出している。
稽古が足りなかったのか、順番にかんでいたのは残念。
凛として
東京ストーリーテラー
シアターKASSAI(東京都)
2014/04/23 (水) ~ 2014/04/29 (火)公演終了
満足度★★★★★
Bチーム観劇
やはり久間氏の作だけに、戦後物といっても、押しつけがましさのない、淡々とした温かさのある作品になっていた。
1人1人のキャラクターがきっちり書き分けられており、それを俳優たちが体現して、2時間15分の長さも、さほど感じなかった。
シーン間のメリハリ、演出もみごと。セットも意表を突くものだった.
その場しのぎの男たち
劇団東京ヴォードヴィルショー
本多劇場(東京都)
2013/10/18 (金) ~ 2013/10/31 (木)公演終了
満足度★★★★★
手だれの名優たちの味
パワフルだが肩の力が抜けている。
これがベテランの味だろう。
演出もオーソドックスにまとめて、俳優たちを自在に遊ばせているようだ。
伊東四朗の名人芸のような間には、この場で、この空気を共有できる幸せすら感じた。
煙のミロク
ひげ太夫
テアトルBONBON(東京都)
2017/03/22 (水) ~ 2017/03/26 (日)公演終了
満足度★★★★★
毎度おなじみのチラシに、毎度おなじみの痛快冒険活劇。
自分は2年ぶりの観劇になるが、このワクワク感は他の公演では感じられないものがある。
失礼かもしれないが、見世物小屋に入った時の感覚と似ている。
違うのは、出し物師たちが見せるプロの演技(組み体操)と、表現の見事さである。
他に類を見ないこの世界は、ここまで徹底してこそ楽しめるのだ。
今回も、ばかばかしさを笑いながら、心から楽しませてもらった。
つぎはぎ
劇団水中ランナー
ワーサルシアター(東京都)
2017/03/29 (水) ~ 2017/04/02 (日)公演終了
満足度★★★★★
観終って、まず「王道」という言葉が浮かんだ。
きちんと練られた構成で、観客を引き込み、感情を揺り動かし、席を立つときにはカタルシスの笑顔にさせてしまう。
ここの劇団は、もっと人気が出てもいいのではないか?
お披露目~浮気編~
日本コメディ協会
駅前劇場(東京都)
2014/09/06 (土) ~ 2014/09/08 (月)公演終了
満足度★★★★★
おみごと!
他の方も書いておられたが、当初、「人物相関図を固定した短編4本」と聞いて、似たような話が続くのではと思ったのだが、それは杞憂であった。
タイプの違う4本の作品を、大笑いで堪能した。
第2回公演を今から楽しみにしている。
最後に歩く道
TOKYOハンバーグ
サンモールスタジオ(東京都)
2015/11/01 (日) ~ 2015/11/08 (日)公演終了
満足度★★★★★
密度の濃い時間
当初、予定していなかったのだが、CoRichの評価の高さに、急遽観劇。
評価にたがわぬ、密度の濃い作品を堪能した。
俳優たちが片時も集中力を切らさずに演じる空間は、テーマとあいまって息が詰まりそうだった。
それだけに、ただ1人 、主演俳優が何度も何度も噛んだのには がっかりさせられた。
また、台詞の出し方など、演技スタイルが同じ色に統一されていたように感じたのだが、演出がそこまでを求めたのだろうか。
お披露目〜死体編〜
日本コメディ協会
小劇場B1(東京都)
2015/10/30 (金) ~ 2015/11/01 (日)公演終了
満足度★★★★★
今年も楽しんだ
昨年、非常に楽しんだ公演。
今年も充分に楽しませてもらった。
「お題」のあるシチュエーションコメディを4本、それぞれの味で、まったく飽きることなく楽しめるのは、やはり台本の力であろう。
それだけに、俳優の力量の差が惜しまれる。
昨年、
「作品を生かすも殺すも俳優次第であり、特にコメディの場合は、俳優の力量にゆだねられる部分が多いことをあらためて実感した。」
と書いたが、今年はかなり改善されたとはいえ、もうひと息、精度を上げられたのではと感じるシーンもあった。
しかし、この意気込みとお祭り的な楽しさは、これからもずっと続いてほしいと願って止まない。
続けることでクオリティも上がってくるに違いない。
パール食堂のマリア
青☆組
吉祥寺シアター(東京都)
2016/11/01 (火) ~ 2016/11/07 (月)公演終了
満足度★★★★★
これぞ青☆組
忙しかったために書きそびれてしまったが、やはりひと言でも書こうと思い、こちらに。
まさに「切なくも温かい」という物語なのである。
これ以上の言葉は見つからない。
あまりに切なく、あまりに温かい。そして懐かしい。
過剰な演技もなく、言葉が実に心地よく心に響いてくる。
こういう気持ちにさせてくれる作品を作る劇団を、自分はほかに知らない。
よく喋るマダム達は、パクチーより食えない
東京ストーリーテラー
シアターKASSAI(東京都)
2015/04/08 (水) ~ 2015/04/14 (火)公演終了
満足度★★★★★
破綻のない推理物
ドタバタだが、実に楽しい。
ここの作家は、どんなにコミカルな作品でも、きちんと説明のできない本は書かない。
そこがこの劇団の信頼される所以だろう。
今回も2時間越えの長尺ながら、納得のできる芝居作りで、さほど長くは感じなかった。
中川むっくの力演が、全体を引っ張り、たまに出てくるコメディリリーフとしてのオバちゃんが、場の熱量を上げる。
最後の最後に、すべてが説明されて、この劇団ならではの人情話風な部分もあり、よくできた作品と思う。
ゾロ目羅漢
ひげ太夫
d-倉庫(東京都)
2013/11/20 (水) ~ 2013/11/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
オリジナリティ
これまで、チラシのケバケバしさに観る気にならなかった劇団なのだが、評判の良さに観劇。
確かにこれは他にはない魅力だ。
最初に感じた違和感も、力技で引っ張って行かれるうちに何も感じなくなる。
まさに理屈抜きの楽しさ。観てよかったと思った。
カミサマの恋
ことのはbox
シアター風姿花伝(東京都)
2017/01/18 (水) ~ 2017/01/23 (月)公演終了
満足度★★★★★
いつも現代の名作を上演する劇団。
特に今回は、ずっと興味を持ちながらも観るチャンスのなかった渡辺源四郎商店の畑澤氏の作品とのことで、これは観ない訳にはいかないとTeam箱を観劇。
まず言えるのは、やはり、この戯曲の素晴らしさであろう。
派手な所のない作りで、それでも飽きさせない。
ちょっとした一言にその人物の生活が浮き上がる台詞の巧みさにはうならされた。
嘘かまことか、まことか嘘か。観終ってからも真相はわからない。
しかし、それのすべてを包み込むカミサマの存在の大きさが印象に残った。
夫婦
ハイバイ
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2016/01/24 (日) ~ 2016/02/04 (木)公演終了
満足度★★★★★
不思議なすがすがしさも
自分の年代では、リアルすぎて胸が苦しくなるようなシーンもあったのだが、不思議なことに、終わった後に嫌な気持ちは残らなかった。
すがすがしい気持ちにさえなったのは、作家の腕ゆえであろう。
ただしこのテーマを、他の劇団が軽々に真似してはいけない。
レプリカ
d-contents
笹塚ファクトリー(東京都)
2016/01/13 (水) ~ 2016/01/17 (日)公演終了
満足度★★★★★
良質の作品
きちんと作られている。
だからこその感動なのだろう。
客席はすすり泣きがあちこちで聞こえ、その声までもが、作品の空気に呑み込まれる。
そして、特筆すべきは俳優の巧さであろう。
ボクラ団義はかねてから気になっていた劇団だが、いい形で観ることができ、満足している。
3年G組
劇団だるま座
アトリエだるま座(東京都)
2015/09/08 (火) ~ 2015/09/16 (水)公演終了
満足度★★★★★
この世代の思い
このチラシの文章と、ふたくちつよし氏の作品と聞いただけで、間違いなく好みであろうと観劇。
まさに、そのとおりであった。
ベテラン俳優たちの落ち着いた演技と、まさに教室のような小さな空間に、言葉に尽くせぬ、いくつもの感情が広がっていった。
自分にはすでに過ぎ去った年齢であるが、この世代はやはり、ひとつのターニングポイントだろう。
弱い所を突かれたおじさんたちは、思わず涙腺が緩んでいたに違いない。
ブレッチリーの啼かない鵞鳥たち
電動夏子安置システム
駅前劇場(東京都)
2016/04/20 (水) ~ 2016/04/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
やはり面白い
他の方も書いておられたが、中盤で名前が錯綜してわからなくなったときがあった。
最終的にわかったが、やはりカタカナ名前は覚えにくい(特に年寄りには)。
しかし、それはともかく、やはり電夏は面白い。
俳優たちの集中力にこちらも思わず引き込まれる。
言葉の取り違え、すれ違い、勘違いに理由など何もなく大笑いさせてもらった。
かなり長く続けてこられたと思うが、成熟を感じる数少ない劇団と思う。
ナイスコンプレックス
ナイスコンプレックス
調布市せんがわ劇場(東京都)
2017/04/20 (木) ~ 2017/04/23 (日)公演終了
満足度★★★★★
思わず涙がこぼれた。
俳優さんもみな、きちんとした芝居で安定していた。
特に子供時代の健介を演じた男の子の達者さには目を見張った。
実際は中学生くらいなのだろうか。
あの重い役を、様々な世代で演じ分ける力量はさすがという他ない。
ストーリーは重層的で深く、時間を行き来しつつ、テーマに向かって進んでいく。
そこに、それぞれの人生がフラッシュバックしていく。
切なく、つらく、重いが、いい作品である。
飛鳥に咲く
劇団グスタフ
シアターグスタフ(東京都)
2017/06/22 (木) ~ 2017/06/25 (日)公演終了
満足度★★★★★
初見の劇団。
劇場が遠くてわかりにくいという弱点をカバーすべく、サイトでの詳しい写真付き案内に加えて、道にも案内の女性が立っていた。
暑い中、長い時間立ち続けるのはご苦労なことだが、こういうことで好感度も増すというものだ。
内容も骨太のきちんとしたもので、すべからく好感度が高い劇団という印象。
後半の殺陣の迫力を観て、ここは殺陣が売りの劇団なのだと感じた。
上下で繰り広げられる殺陣を観ながら、出演者に高所恐怖症の人はいないのだろうか、などと、下らぬことまで考えてしまった。
客席通路と2階をうまく使った演出も見事であった。
コチラハコブネ、オウトウセヨ
ポップンマッシュルームチキン野郎
王子小劇場(東京都)
2022/12/22 (木) ~ 2022/12/28 (水)公演終了
映像鑑賞
満足度★★★★★
久しぶりのPMC公演だが、チケットは取れず配信で鑑賞。
こういう形なのかと納得してからは、実に面白く拝見した。
今は亡き吹原氏への劇団員の皆さんの思いも感じながら、笑いつつ感動させて頂いた。
これはやはり実際に見たかった。
Dramatic Jam 4
feblaboプロデュース
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2023/01/13 (金) ~ 2023/01/19 (木)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
チームCを拝見。自分としては「名前のない名前を呼ぶ冒険」が非常に楽しめた。孫のような年齢の俳優さんたちだが、素直に彼らの世界に引き込まれた。実によくできた3篇であったと思う。