実演鑑賞
満足度★★★★★
16日を拝見。さすがの名曲である。大満足。ヴィオレッタの谷原めぐみは初めて見たが、スター歌手の派手さはないが、きっちりした歌唱で繊細な心情を切々と聞かせた。
今回、1幕は非常にコンパクトに感じた。乾杯の歌の宴会があり、ヴィオレッタの愛の目覚めと享楽生活への傾斜の二部構成のアリアでおわる。このアリアだが、後半の軽やかな疾走感が際立っていい曲だが、この部分は享楽の喜びをうたっており、作品の主題である愛の献身とは反する。主題と反するところで、こんなにいい曲を書いていることを発見し、意外な感がした(吉田秀和の文に示唆を受けた)。この後半ではヴィオレッタの愛の主題は、アルフレードの舞台袖からの歌で対比される構造になっている。
2幕のヴィオレッタと父ジェルモンの二重唱の切々たる心理劇は絶品。「プロヴァンスの海と陸」は有名だが、息子とやり取りする後半に会ったのをうっかりしていた。すっかり前半と思っていたが。後半より、前半の二重唱の方がいい。
3幕が意外と盛り上がらない。結果がわかっているからではあるが、1幕の愛と享楽、2幕1場の愛人と父の衝突という葛藤構造からすると、予定調和の救済が単調だからだろう。これに対し、プッチーニ「ラ・ボエーム」のミミの死の場面は、二人の出会いと愛を振り返る(曲もその時の旋律が回帰する)ことで、物語の総括になっている。
実演鑑賞
満足度★★★★★
15日を鑑賞。
二期会なので日本人歌手による公演であるが、なかなかの高水準。主役の歌手二人の名前(種谷典子、山本耕平)はあまり知らなかったが、細やかで柔らかい歌い方がこの甘く切ないオペラの情感に合っていた。オペラ歌手としての演技力も高い。第2幕など涙なしでは聴けない。舞台演出もすばらしい。あの独特の白い花びらみたいな物体(呼びようがない)を配置して高低をつけた立体的な舞台空間が興味深いし、第3幕以降では巨大な円形鏡が舞台上に吊され、バレエなどが真上の視点からも楽しめた。ちなみに、このバレエには「これ、アイーダのシーン?」と思わされた。歌唱、演出、バレエどれをとっても良い。
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7月後半の予定 7/14 ドン・ジョバンニ@兵庫芸文 7/15 京響定期公演サロメ@京都CH 7/17 日本センチュリー交響楽団@びわ湖ホール 7/21 林康子声楽研修聴講@びわ湖ホール 7/22 東京二期会椿姫@びわ湖ホール 7… https://t.co/cADvmZSSsM
1年以上前
いよいよ明日は東京二期会「椿姫」初日!初日を皆様と一緒に盛り上げていきましょう!!! 体調だけは特に気をつけて頑張ります。 500mlの鼻うがいボトル。 利根川のような水量で鼻うがいをして歌ってまいります笑 https://t.co/VmQhA1VFof
1年以上前
東京二期会「椿姫🌹」劇場入りしました😀美女Kちゃんが、今日は楽屋見舞いにやってきてくれました🙌みんな元気に千穐楽を迎えられますように🙏🎋🌌✨ https://t.co/tn9l7HPlSx
1年以上前
ようやく音楽を聴ける気持ちになってきたので大好きな声で癒されて😌✨️ それいけ!クラシックでも話題の 東京二期会【椿姫🌺】 アルフレードでご出演 さんのリサイタル✨ ノーカットで拝聴できる太っ腹動画🫢 お気に入りです♡ https://t.co/JRSV58YcBu #村上公太
1年以上前