満足度★★★
鑑賞日2019/01/13 (日)
沖縄コミュニティが舞台ではあるものの、むしろ普遍な… 自己と他者と死者との距離感と結び付きを描いていた感触がありました。壁というキーワードの使われ方が巧妙。遠くて近い父と息子の描かれ方… 特に母への語りの場面が好きで、ラストのラップへの落とし込みは見事でした。まるで芝居全体が彼のPVであったかの様な収まりでした(笑)
あと、結果的にシンイチの最初の導き手となった級友ユウの描かれ方が良かったですねぇ。さりげないのに存在感あったなぁ。終盤出番が減るけど、もっと彼?を観たかった。
満足度★★★★
少々遅ればせながら。
大阪を舞台に沖縄を背にして、母亡き後の父と息子の軋轢が描かれる。序盤、観ていて感じていた父と息子の間のアンバランスさが、中盤を境に消えていたことに観終わって気づく。母の存在で成り立っていたものが、その辺りを境に埋められつつあったということだろうか。父と息子にありがちな事とも思えるが、それでもやはり温かい話で良い話。