そまりえ 公演情報 そまりえ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.5
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  • 満足度

    美術に騙されている?
    友人が出演していたので見に行きました。ここの劇団は2回目です。見終わった感想は、「美術にだまされている?」。ひどい言い方で申し訳ないのですが、舞台の装飾がなければ、はじめの20分で飽きてしまいました・・・。アングラをこの劇団で知り、今回は何か新しい発見があるかもと期待していましたが・・・。脚本家さんが性の逆転をうたったものの、結局何を書いていいかわからなくてうやむやにしてしまった様に感じてしまい非常に残念です。自分は素人なので言える立場ではないですが・・・もっとまとまりある脚本を期待します。色々言ってしまい、すみません。

  • 満足度★★★

    翻弄されっ放し
    タイトルの通り模倣画家を中心とした物語、絵画に対する画家の情念・執念ってコワいなぁ、などと思わせておき、キモになる部分は藪の中で、最後に「全部狂言さ」とまで言ってのけるとは…見事にダマされた感じ?

    しかも、どこまでが狂言か?という疑問まで残り、翻弄されっ放し、的な。
    さらに男女逆転のキャスティングによる胡散臭さがそれに輪をかけていて…。

    実は男女逆転配役の狙いが見出せずに訝っていたのだけれど、こういうことだったのかしら?

    ただ、男性役の女優が真っ赤なマニキュアをしてチークも入れているのは「女優が男性を演じている」のではなく単に「女優が男装して演じている」だけのようで違和感。

    終盤で本来の性別を演ずるシーンがあるのでそのためか、と思ったものの、そのわずかな後日譚的部分のためだけに女性っぽいメイクをしているのなら本末転倒だし、しかもその後日譚パートの後に再び中心となる時制に戻って終わるのも意図不明。(これってσ(^-^) の理解力不足か?)

    一方、この小屋の特徴を生かしただけでなく、中心となる居間(客間?)の周りにシンボライズしたような小ぶりの台所・寝室・便所を配した装置は見事。
    そういえば、その床も畳を表現するように小さな茣蓙(?)が配されていたし。

  • 満足度★★★★

    なりすまし。に、なりすまし。
    初めてカナリア派を観劇。
    まず、チラシやタイトルから喚起され続けてきた
    パブリックイメージと中身が全然違って驚く。


    力のある俳優が奇をてらわずにきちんとプレイし、
    物語は明快で筋道が立っている。
    かつ、けっこうハートフル。唐組っぽくはない。桐朋っぽい。
    出演者に尋ねたところ、今回はライトな内容とのこと。
    これは映画にもできそうだし、高校生が観たって
    老人が観たってわかる。意外だった。


    俺はファンタジーが好きで、
    物語の筋道を超越したパフォーマーの
    プレイに惹かれる観劇者なので少し残念だったが、
    完成度が高くて充分に楽しめた。


    作品内容は「なりすまし」にまつわる物話を
    役者たちが「なりすまし」て演じるというもの。
    男女がそれぞれ違う性別を演じた。
    そもそも芝居自体が「なりすまし」だから
    3重の意味で「なりすまし」の公演だった。


    男女はそれぞれペアになっており、
    台詞を言い合ったりしているのを
    観ながら頭の中でその配役を逆転させたり
    して観たら面白かった。


    思うに、この作品はあの綺麗な抽象舞台ではなく、
    もろ新劇風の屋敷セットで上演したほうがもっと変で
    良かったのではないだろうか。
    俳優座劇場とかで(笑)。
    男女の反転のみが際立って、かえってますます妖しいと思う。


    役者では中里さんが吐くほど良かった!

  • 満足度★★

    かなりたいくつ
    男女を逆転させる発想と言う事で、凄く楽しみにしていた舞台だけに、落胆が酷かった。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    最初から、違和感丸出し。とにかく、滑稽。

    男女が入れ替わってるのは服装だけです。髪の毛、マニュキア、横座り、手の動きなど、完璧おんな!服だけは男装なのに、他の部分では女を露出してるというまったくナンセンスな芝居でした。
    男女を入れ替えるなら、最初から女性特有の話し言葉から仕草、化粧、長いロール髪を止めて、男のようにしないとね。

    まるでイソップ物語を観ているようでした。

    もしかしたら、ワザとこんな演出の仕方をして違和感を狙ったかのごとくなら、馴染めない違和感は当たり前の事です。違和感があるに決まってる。これで、「どーです。だから男と女の役割は・・・。」なんつー話だったら苦笑!するほかないのだ。

    要するに、男・女で括るから面倒なんだよね、自分らしく生きればいいんじゃね?って思う。
    オカマでもオナベでもなんでもいい。らしく生きる事が疲れない秘訣だ。

    だから、今更・・。って思った。


    物語の内容は、人気画家・赤熊の画の模倣をする天才画家あけびとその兄夫婦を主軸とした物語。

    あけびの描いた絵で生計を立てているだろう兄夫婦と画商・矢車は、金儲けの為に赤熊の死を隠そうと企む。あけびが赤熊を殺したからだった。しかし、実際は赤熊は死んでなかった。あけびの狂言だったのだ。しかし、その狂言の本質も知っていた兄夫婦は、その騒動で血のりの付いた画は高く売れると踏んで実際、高く買い手がついていた。
    サスペンスとミステリーを含んだ内容だったのに、中途半端な男女逆転劇がそれを壊してしまったように思える。

    実際、ワタクシの観た回は、ため息を吐く観客も何人か居た。寝てる観客もいたけれど・・(^^;)


    初見だっただけに・・・・落胆は大きい。



  • 満足度★★★★

    初カナリア
    前からずっと見たいと思っていたけどタイミングが合わなくて見れなかったカナリア派。ようやく見ることが出来ました。
    昭和初期をイメージさせるこの作品。それぞれがわざとミニチュアサイズで作られている舞台セット・小道具が美しい!
    音楽もセンス良くて、始まる前からワクワクさせられました。

    ネタバレBOX

    事前に情報が入ってしまっていたけど、男役を女性が女役を男性が演じていました。これが見事にそれぞれの性別を際立たせる事に成功してるように感じました。特にこの作品は「男性であること」「女性であること」に重要な意味があるので、良かったと思います。
    最後の方でワンシーンだけそれぞれの性別に戻してそれまでの舞台のシーンを演じさせた演出の意図がちょっとわからなかったけど。アフタートークとかあったら話を聞きたかったな。

    日替わりゲストはモダンスイマーズの津村さん。他の役者さんたちから抜けた存在感はさすがでした。妖艶で謎めいたな女性を魅力的に演じていました。この舞台では一番印象に残った役者さんだった、というのが皮肉です。。。
    でも、他の役者さんも素晴らしかったです。
    芝原弘さんの贋作女流画家の、ためてためての最後の独白は舞台全てを持っていってしまう力強さ。
    向井孝成さん演じる尽くす妻は、表情豊かでコミカルで、一番おいしい役でしたね。
    赤熊の弟子青木を演じた升ノゾミさんは、若さがあって活き活きとしていて見ていて気持ちよかったです。ただ、その恋人役の男性の役者さんが、セリフを言うだけでいっぱいいっぱいな感じがあったのが残念でした。

    舞台、衣装、照明、音楽。全てが一体となって作り出される。
    舞台が総合芸術だなとかんじさせてくれる歎美な作品で、すっかりカナリア派のファンになってしまったのでした。
  • 満足度★★★★★

    笑ったなあ♪
    愉快なホームコメディでした。このホームドラマ路線は続けてほしいかも。どらや男女逆転のおかげで見た目の性別に惑わされず、家の中での男と女がはっきり見えたっぽい。
    女物の着物、もうちょいでかいのは手にはいらなかったものかな。

    中里さんの男装が素敵すぎる。

  • 満足度★★★★

    男女の逆転が見せるもの
    男女が逆転することが、単なるけれんではなく、そこからあらわれるものがしっかりとありました。

    ネタバレBOX

    男性が男性を演じたり、女性が女性を演じるがゆえに見えないものがあることを赤澤ムックはしっかりととらえていたのだと思います。

    一つ間違えればとても安っぽさだけが残りかねない表現を、赤澤のしたたかなデフォルメと役者たちの力が見事に昭和の薫り高き佳品に昇華させていました。
  • 満足度★★★★

    贋物と本物
    男女を逆転させた配役やままごとの家のような小さなセットなど、違和感や居心地の悪さを意図的に感じさせる仕掛けの数々が印象的。

    贋物と本物。 虚像と実像。男と女。

    観た後に感じたのは、見え隠れする多くのモチーフが、どこか伝わりきらないもどかしさ。それを含めて、その雰囲気と試みとに心惹かれた。

  • 満足度★★

    男女逆転劇
    面白い発想だと思い、気になり行ってきました。
    絶対的な隠し切れない性の違いをどう見せるか・・・
    他の劇団がなかなか踏み出しきれない領域に踏み出せるカナリアに興味津々でした。

    宝塚など、女性のみ、また男性のみ、という同性のみで男女をやることは体格的にそこまで不自然ではないので問題ないですが、なかなかこういうことはできませんし・・・。

    結果、前々回・リュウカデンドロンは面白かったのになぁ・・・。

    以下ネタバレにて。

    ネタバレBOX

    男女逆転より先に脚本の薄さが最後まで足を引っ張ってしまったと思う。

    過度なジェンダーフリーを否定し男女の適正を問うというテーマを従えての脚本に見えたのだが、じつはそれを初めから最後まで実践してこんなに男女が入れ替わると不都合なんですよ、適正な振る舞い、職業、役割があるんですと言われても、実際いまいちピンとこない。
    パンフに書かれていた文章ってそういうことを言いたかったんじゃないのかしら?間違っていたらごめんなさい。。

    ただ、それだったら男女逆転で観客が馴染めないまま時間が過ぎてしまうより、これを問うにはもっとよい見せ方があったのではないかと思う。

    私がパンフを見ずに単純にお芝居を見た限りでは、現代の女性は男性っぽく、現代の男性は女性らしいぞ、という単純なメッセージしか含まれていないように見えたのです・・・。

    そのほか、美術はとても素敵でした。

    お話は正直中盤すぎまでかなりたいくつでした。
    赤熊の本性が出てきたところからまた面白くなりますが大分時間が過ぎたころだったので、相当厳しかったです。
    最後のダイジェスト版は男女が正規にお芝居をしますが、そもそもそんな長時間見せる必要があるかな、という思いでした。

    なんにせよ、ゲストだった堀越涼だけが本領発揮というか、ずばぬけてよかったです。

    また次に期待します。
  • 満足度★★★★

    性倒錯バンザイ
    男装の麗人、女装役者の二の腕の太さ!
    途中から頭がくらくらして、でも切なかったり馬鹿馬鹿しかったりで、最後の暗転で、取り残される自分がいました。ぽっかりと、カナリア派に空けられちゃった穴を今から埋めます。自分の恋愛などを思い返して、じっくり埋めます。

  • 満足度★★★★★

    びっくりした!!
    o(≧∇≦o)(o≧∇≦)o  おかえりザムザ!!やっぱりザムザにカナリア派は似合う!!なんだか、今までとは全然違う、面白い仕掛け(?)があって、色々考えたりしつつ、泣いて笑って面白かったです。でも、もう1度見て考えたいなぁって思います♪なんかなー、自分が女だって改めて考えた。うーん☆

    ネタバレBOX

    男女逆転劇の構造が、前半戸惑ったけど、途中から話にひきこまれて、いつのまにか気付かなくなって、だからこそ男女ってものの違いが、ぐーっと胸にきて、笑いながら考えさせられました。
    でも、本当にもう1回見て、ちゃんと考えたい!!

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