不毛会議 公演情報 不毛会議」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.8
1-5件 / 5件中
  • 満足度★★★

    一粒で二度オイしい
    あらすじからカタめなのかと思いきや、上官には弱く下位の者には威張り散らす典型的な帝国軍人的な伍長がいる一方、エラく弱気というか弱虫な少尉もいて、前半は予想外にコメディタッチ。
     
    が、後半で「戦争で一番怖いのは、武器や破壊ではなく、人の心がむしばまれること」(大意)という台詞の後に様々なむしばまれた心を示すのは上手い。
    その意味ではこれも「一粒で二度オイしい」タイプと言えるか?

  • 満足度★★★

    見えない力
    観劇させてもらいました
    重いテーマでありながら上手く物語りを展開させ最後まで楽しめました
    ただ一部の女性からイケメン俳優と呼ばれる方を主人公にし、
    それを目当てに観劇に来られた女性を満足させる為か、
    必要以上に主人公のイメージを大切にしようとする場面が頻繁に見られ、
    脇を固める役者さんの心地よい演技の足を主人公が逆に引っ張って
    いるようにも感じられました
    演劇に対する強い思いがあっても、どうすることも出来ない強い力が
    はたらくのかもしれません

  • 満足度★★★★★

    コンパクトに良くまとまった芝居でした
    戦争のイメージから連想させられる暗いストーリーかと思いきや、緊張を解きほぐすギャグ(この表現は不謹慎?)が織り込まれ、また締めもきちんと纏まった内容で、あっと言う間の1時間45分だった。役者さん達も場数豊富な方々で各々色合いをしっかり出していて、また迫力も小劇場では十分な演技でした。(個人的には、岡野さん、小阪さんがいい味出していたと思いました。)あとチラシや説明からは、ストーリーの想像が難しく、観に行く方も及び腰になることが多いのですが、題材が戦場(戦争)となるとやむを得ないかな・・・ もひとつ、戦時中の日本兵の軍服とは思えない不揃いな衣装(徳川軍曹の腕章は米軍のもの?)は、意識的な演出なのでしょうか? テッド・K

  • 満足度★★★

    会議と言うよりは・・。
    軍人の建前と本音の物語。

    以下はネタバレBOXに。。

    ネタバレBOX

    鬼頭役演じる小坂と綱吉少尉役演じる谷戸がすんごくおもろい!

    先に敵陣に向かって飛び立って散った荒畑中尉の敵をうつべく綱吉少尉率いる6人は自分達が飛び立つ作戦を練る。

    新村は自分なりの作戦を立て提案をするがその事案に反対か賛成かの表決をとろうという事になるが、いざ蓋をあけてみると・・・一枚だけ反対票があった。

    その票によって軍人達の間に乱れが生じる。

    命は大切にしなきゃダメだ!無駄死にしちゃダメだ。と本音で説得する山本とあくまでもお国の為に死ぬ、とゆう建前派の鬼頭との小競り合いが観ていて楽しい。

    反対票を投じたヤツは誰か?

    などとなじり合いながらも、中々出陣せずに不毛な時間だけが過ぎてゆく。

    そんなおり畑中中尉が生還してから事態は思わぬ方向に流れる。
    無事に戻った事実から敵と言う名の出陣をせずに済むと喜ぶ派。
    なぜ、生きて帰ってきたのか、生き恥をさらさないでくれ。と歓迎しない派。

    畑中中尉も妻も無事に帰還した事が仲間の軍人や国民から歓迎されないという情勢を知っているだけに、傷つけあってしまう。

    戦争の本当の恐ろしさは蝕まれた人の心なのだ。

    荒畑中尉は妻のタマミに罵られ、生きる希望を失い自暴自棄になって精神が不安定になる。
    そこで、山本と意見の食い違いから山本をナイフで刺そうとするが、小競り合いの末、反動で山本が中尉を刺した形になってしまう。

    山本は反逆罪で縛られ椅子に固定されるが、綱吉少佐は彼の耳元で囁く。

    「お前は何も間違っていない。でも世の中がいつも正しい方向に進むとは限らんのだ。」

    この言葉は重い。


    夜中、山本が縛られている部屋に侵入した中尉は

    「何よりも恐いのは生きている事を認めてもらえず、誰にも相手にされず長生きしてしまう事だ。」と独り言のようにつぶやく。

    そんな空気の中、ラジオから天皇の敗戦の言葉が流れる。。

    喜び笑う山本。


    「何故、笑った?!」と山本を射殺する中尉。


    戦争がもたらした闇。


    外は薄桃色の櫻が満開だ。まだ散ってはいない・・・。






    最後の桜のセリフは、山本の妄想なのでしょうか?
    終戦は夏だから、そうゆう事になるのよね?


    解り易い劇でした。
    役者陣の演技は素晴らしいです。脇は居ない。


  • 満足度★★★★★

    初日にお邪魔しました♪
    夢中で観ました♪
    萩野さんの佇まいは、ため息ものです。
    高塩さんのモミアゲ、つけ毛だと思っていました。
    小坂さんのチョロチョロ加減が可愛かったです。
    岡野さん、凛としていてステキです。

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