「ヴルルの島 」 公演情報 「ヴルルの島 」」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 5.0
1-2件 / 2件中
  • 鑑賞日2016/12/18 (日)

    座席1階

    価格2,000円

     長年掲げてきた「シアターコクーンでの公演」を“通過点”として、その先に「自分達の劇場を持つ」という目標を決めて以来、おぼんろさんは背水の陣を敷いて勝負に出ている感があります。

     最早説明も要らぬ程のカラーを持つ劇団でしたが、自分達の芝居に対するそれぞれの信念みたいなものが打ち出されてきているし、語り部達の演技にも自信が満ちている。
     そんな印象を受けた舞台でした。

     スケジュールの都合で、1回しか参加する事が出来ませんでしたが、もうあと1回位、全く逆の席で観たかったです。
     舞台と客席とが複雑に入り組んでいて、語り部さん達も所狭しと走り廻ってくれるので、主宰の仰せの通りに首を回しても腰を捻っても、後ろ頭と背中しか見えない~~~というコトも。
    また、2人以上が絡む場面では、観る方向によってヴィジュアルが違ってきたりしますし。
     でもこれが「おぼんリピーター続出のからくり」だと思います。岡山とは違って(笑)予約必至の東京の方々、チケットのご予約はお早目に~~~。

    ネタバレBOX

     1回しか観れなかったせいか、集中力が足りなかったせいか、若しくは単に頭悪いせいか、色々と解らなかった事が残ってモヤモヤしてたんですが―――
     後日、「ヴルルの島 公式ガイドブック」みたいな本が出るらしいので、それ読んだら疑問も解消するかな~~~という事で、ココには書かないでおきます。
  • 満足度★★★★★

    見事な舞台衣装に溜め息が出ました。
    美しいなぁ・・・・それぞれ、何とよく嵌まっているんだろう。全体のバランスもよく、完成度がすごい。何だかクラシックバレエの舞台を思い出すほどでした。それにしても、トシモリってあんなに痩せていたっけ?まさかこの役のために減量したとか・・・・。このロボットのメイクもキラリとメタリックな感じがすごかった。この人のタクマを呼ぶ時の、慈愛に満ちた声が大好きだ。今回は聞けなかったのが残念だったが、ミニマムな動きの中に満ちるやさしさに泣かされる。「天空の城ラピュタ」のロボットの実写版という感じでした。それにしても日本語の「~してあげる」「~してくれる」というのは、深みのある言葉なのだなぁと改めて気づかされる。この言い方、他言語には無いような気がする。少なくとも英語にも中国語にもない、独特の感性を持った言い回しだ。末原氏はこんなちょっとした言葉から、この物語を膨らませだのかもしれないと思った。氏の凄い感受性を感じる舞台でした。

    ネタバレBOX

    クライマックスのホシガリがアゲタガリにバッジをねだるシーン。迷いなくバッジを服から外すアゲタガリに戦く、ホシガリの横顔が美しい。そこにアゲタガリの片手が重なって、うっとりするような美しいシーンでした。この劇団、ヴィジュアルが完成してきたなぁ、とつくづく思います。

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