第17回公演 『モラルハザード』 第18回公演 『Ctrl+z ダイアリー』 公演情報 第17回公演 『モラルハザード』 第18回公演 『Ctrl+z ダイアリー』」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-5件 / 5件中
  • 満足度★★★★

    モラルハザード
    わりと笑いをまじえた展開になっていましたが、考えさせられる内容もあり、もうひとつの作品も観ると見えてくるものがあったりするのですかね!?

  • 満足度★★★★

    モラルハザード…。
    物語自体、プロットも台詞も面白いし、
    ワクワクする展開なのに引き込まれない。
    幕開けに現れる男でも女でもない不思議な猫の言葉で、
    一気に高揚し物語の展開に期待するも…何故だろう。
    役者陣のキャラもたつし演技も素晴らしいのに…
    のれないステージだったのが少々残念。
    しかしシーンごとに楽しく面白い展開もあり楽しめた。



    ネタバレBOX

    やんえみさんと杉本さん猫同士の会話や、凸凹コンビ的な婦警さんの2人、
    ウザいくらに存在感あふれるマネージャーなどなど、
    メインの精子ハンター以外にも強烈な個性が舞台を席巻。
    それぞれのシーンは非常に面白かったが、全体のまとまり感が希薄なのか、
    まとまりがなく物語が流れているだになってしまった。
    主人公でもあるかたずけられない女めぐむを取り巻く、
    彼氏ときお、同僚のあずさ、同級生のかなこのサイドストーリーが、
    めぐむのキャラ付け以上でも以下でもなく中途半端に邪魔をする。
    やんえみさん、杉本さん、おかざきさんの出番が
    もっと濃いと良かったかもしれい。
    どこの舞台でも女優さんを担ぎあげてる杉本さんの、
    力技をみられなかったのも残念。
  • 満足度★★★

    『モラルハザード』鑑賞
    目新しさも無く、使い古された面白味を欠いた演出、浅薄で中途半端な表現がいい俳優さんを揃えていただけに残念だった。

  • 満足度★★★★

    面白い!【Ctrl+z ダイアリー】
    現代社会の深刻な問題を取り上げた内容であるが、どちらかと言えばそこからの再生・再起といった描き方になっていた。その裏返しの人生で切なくなる感動シーンに泣ける。もちろんテーマをしっかり捉え問題の所在も確かに観える。
    当日パンフの相関図は分かりやすく、物語に集中できるのが良い。
    (上演時間1時間30分)

    ネタバレBOX

    素舞台...物語は中学時代の思い出したくもない出来事に立ち向かい、未来を変えるもの。もっとも自分の過去を直接変えられないが、他(愛しい)人の過去を刺激し自分の未来へ影響させる。

    梗概...2036年の主人公・芥頼道(中澤隆範サン)は仕事も恋愛も順風満帆。ところが突然彼女(社長令嬢)から別れ話が出され逆上してしまい、清掃部署へ異動になってしまう。彼女には上辺だけの男のように思われた。意気消沈しているところへ科学者2人が現れ、過去(2016年)の中学時代の自分(ラフティ中山サン)に邂逅する。当時、見た目も存在感もパッとせずベンチーズという非モテグループに属していた。クラスにはいじめっ子・氷室晶(やんえみサン)等がいたが、一方正義感溢れる学級委員・御園葉子(碧さやかサン)が牽制していた。ひょんなことから頼道は葉子と親しくなるが...。正義感の強さは孤高によるものであったが、他人との関わる楽しさを知ったことで弱みも出来た。晶は頼道を苛めることで葉子を追い詰める。親しくなった仲間が自分を無視し、心の痛み淋しさを知らされ不登校になる。その後、転校し図書館経営(勤務)の中で科学者を育て上げる。

    過去の自分の情けない姿と、現在の自分の姿が重なり上辺だけの努力をしていたことを知る。そこには人に影響を与える力・魅力が伴わない、という教訓臭さも感じられた。
    素舞台であることから情景描写は弱くなるが、それを上回る印象付け...役者は登場人物のキャラクターをデフォルメする表現で、しっかりヒューマンドラマとして仕上ていた。ブラック・コメディとしての苛めの典型的な場面(親しい友人が無視・見ぬふり、教師による苛めの存在否定・屁理屈など)も挿入することで、物語に厚みを持たせているところが良い。

    2036年(35歳)の自分、2016年(15歳)の自分を同時に登場させるという力技、20年後の自分が愛しい女性・葉子(15歳)を励ま(逃が)すような会話はご都合主義かも。そんなことは卑小とも思うが、この直接的な収束ではなく、もっと間接的な方法、その工夫があれば...その過程にもっと興味が持てたと思うが...。愛しい女性の過去を変え未来も変わる。その結果、自分の未来にも影響・変化しているリンケージが面白い。同時に別の世界で創られた科学者2人が存在しなくなるという切なさ。それを承知で手助けしたのも科学者である。

    次回公演を楽しみにしております。
  • 満足度★★★★★

    これは!
    今回の天然ポリエステルさんの二本立て公演のうち片方の公演「Ctrl+Zダイアリー」と書いて、リトライダイアリーと読みます。
    もう一本とは全く毛色が違う話なんですが、絶句です。完全にやられました。
    久しぶりにこれは伝説として語り継がれるんじゃないかという公演にぶち当たりましたよ!

    「この世界の片隅に」でも、なかなかすごい演出だなあと感心する事はあっても涙ボロボロにはならない非情でスレたワタクシですが、この作品には完璧に打ちのめされました。涙で前が見えません。・゜・(ノД`)・゜・。
    多分、絵空事の感動のツボポイントが普通の人と完全にズレているようです(^_^;)
    ただ、そういうヒネクレ者は若干ながら一定数居て、この劇団の作演出はそういう尋常じゃない人のツボをつくのに長けた天才なのではなかろうか、という気がしています。

    簡単に言ってしまうと、イジメに屈しない強い意志を持った聡明な女の子と、頑張ってるけどまるでダメ男くんの精神が成長していく話。
    って言うスタイルですが、映画で話題になった「聲の形」の登場人物の女の子、植野さんを素直にして川井さんを合体させて超賢くしたような女の子、もしくはマンガ「宇宙兄弟」のビンセント・ボールドを若い聡明な女の子にしたような屈強な精神に完全にノックアウトされてしまいます。

    上演時間は約90分と、話はコンパクトめですが荒唐無稽な芝居らしいわざとそれないでしょwっていう筋を織り交ぜながら、一気に畳み掛けてきます。
    この話を見ていて、高校の時超変人だったあのクラスの同級生の子もこういう感じだったんだろうなとか、年齢ではなくて、精神世界って構築されている人はされてるし、年寄りになっても全く構成できていない人もいるものなのかもなあとシミジミ思ったり。

    あのときの約束を守って変わらないままずっとトンガッて20年間生きてきた彼女が再開を果たしたラストシーンは、役者さんがまだその実年齢には達していないからなのか、ちょっとあっさりしていて物足らなく感じることもあるけれど、ダメ男くんだった彼が明確なリアクションをできないまま暗転になる演出ってのはなかなかやるな!と感心したり。

    悪役も、生身の人間が容赦なく徹底的にあの非道を演じきるのはだいぶ難しいところだと思いますが、まさに絵に描いたようなというのがふさわしい極悪非道っぷり。影響されて改心したりなんていう生っちょろさがないのが素敵でした。

    天才気質の人というのはそれなりに見かけますが、最初に天ポリさんを見せてもらってから、現在までの間に職人として職業脚本家として荒波に揉まれ、すごい苦労をしてきていると見受けられる高原フヒトさんは、ストーリーのテリング技法をしっかり自分の物として身に着けてセンスと技巧が高いレベルで融合してきているように感じます。

    もうね、そのままアニメ化できるぐらいの完成度だと思いましたよ。
    時間捻出して、日曜日もう一回見に行こうかな?こんな気持ちになったのは久々です。
    絵空事ジャンキーでも十分な刺激を受けられる、伝説に残る素敵な作品でした(^^)

    あの芝居すごかったよ!と終わってから語られるより、日曜日までやってますから、是非この目で見てみましょうよ。ワタクシが言ってることが納得できた人は、おめでとうございます!まともな人が住む世界から完全に外れたところに棲息する素敵な人認定です(笑)

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