MOLOK 公演情報 MOLOK」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.3
1-6件 / 6件中
  • 満足度★★★★

    勉強不足で…
    重く長大な物語を笑いを取り入れながら解り易く解きほぐし、
    新たなるマクベス像を提示していた。…のであろうが、
    自分自身がマクベスやシェイクスピアに疎く、
    本筋のベースを知らない事もあり、物語に置いて行かれた感が強かった。
    古典に勉強不足が響き、
    登場人物の名前と相姦が理解できないのは痛かったものの、
    大筋のお話は面白く楽しめました。
    史実と虚構の面白さをもっと楽しめるように、
    真面目さと笑いのギャップを小さくして、
    解りやすく説いても良かったかもしれない。
    演出の方向性とは違うのかもしれないが…。
    単純だが立体感のあるセットも良かった。
    黒一色の世界は、想像力が膨らみ、
    高さと奥行きを活かした演出も匠で良かった。
    次はもっと勉強してから参ります。


  • 満足度★★★

    骨太作品が…
    この公演は、史実に基づく「マクベス」と、旧約聖書にある神話・悪魔的なモロクの物語を綯い交ぜにしたもの。劇団の謳い文句である“忠実×虚構“のハイブリッド新生「マクベス」...その脚本は骨太で面白い。

    しかし、脚本の力・面白さを演出・演技が削いだようで勿体ない。もしくは脚本の力に演出・演技が追いつかないといった感じで惜しい。
    本公演は「マクベス」をベースにしているが、シェイクスピア版における暴君ではなく、どちらかと言えば名君のような描き方である。その試みは良かったが...。

    (上演時間:前説では1時間45分、実際は2時間強)


    ネタバレBOX

    勇猛果敢な将軍マクベス(本公演ではマクベタッド)は、妻(グロウク)に唆されて主君を 暗殺し王位に就くが、内面・外面の重圧に耐えきれず錯乱していく...というのがマクベス。
    一方モロクは、古代の中東で崇拝された男神の名で、元来は「王」の意だという。「涙の国の君主」、「母親の 涙と子供達の血に塗れた魔王」とも呼ばれており、人身供犠が行われたことで知られると。王の初男子が炉にくべられ、王家が代々繁栄するという。

    本公演で登場するマクベタッド(弟はバンクォ)は双子という設定で、魔女に当たる予言師・レギオンが囁く。そして原作通り前王を殺すが、実は前王(女王・ドナハ)の実息子の仕業である。この実子が無能であり、王位を継承させたくないとの思いが悲劇を招く。
    名君マクベタッドは、ドナハの願いとは言え、自分が王位に就いたことを悔いている。眠れなくなり酒に溺れる。その苦悩がしっかり伝わる。人は聖人でもあり狂人にもなる。その心の持ちよう...人間が矛盾を抱えているということを表すため、シェイクスピアはオクシモロン(撞着語法)という手法を用いているが、この芝居でも「きれいは汚い、汚いはきれい」と...。しっかりと面白いところは引用している。
    この芝居では、マクベタッド(弟はバンクォ)は移民という設定。その受入れ取り立ててくれた恩・義と偽・贋の狭間での生き苦しさ。その心情をモロクに出てくる王の初男子が炉へ、という犠牲の場面がマクベス物語にしっかり組み込まれている。その“忠実×虚構“の物語は観(魅)せてくれた。

    脚本は重厚であるが、演出は多くの箇所で笑いネタを入れ軽量にしてしまった。演技は役者間での力量差が大きくバランスが良くない。できれば笑いネタは控え、全編通して骨太作品として仕上げてほしかった。

    次回公演を楽しみにしております。
  • 満足度★★★

    わりと好き
    夫人に名前があるだけでも新鮮にかんじたマクベスでした。今まで見てきたマクベスと比べてカジュアル?で悲劇っぽくなく楽しいところもあって結構好きですね。そしてキャスト皆さんの声がいいなぁって思いました。

  • 満足度★★★

    マクベス
    シェークスピアのマクベスを知らないと全く分からない内容でした。自分もマクベス忘れていたので一部チンプンカンプンでした。もう少しわkりやすくしていただけるとありがたかったです。でも役者さんの演技を観てるだけで十分堪能出来ました。

  • 満足度★★★★

    予想外のマクベス像
    マクベスは幾つかの公演で観たことがありますが、公演の印象は、かなり主演のマクベス役にかかってきます。 
    私にとって今回、初の小劇場でのマクベスでしたが、起用された役者さんはその重要な役割を充分に果たされていたと思います。 
    そして本作で何より特徴的なのは史実に近いマクベス(本名マクベタッド)を描いた作品だという事です。 
    史実に近いといっても、結構盛ってる内容なのですが、シェイクスピア版とは登場人物の人物像、志向性が全然違っいて、そのあまりの違いっぷりに驚いてしまいました。 
    ひとつ挙げるならマクベスってかなりの名君だったということ。 
    ヒーロー感すらあるマクベスでした。 
    実はどんだけマクベスを悪い人格に書いていたんだというシェイクスピアの脚色っぷりという事になりますが、やはりこちらの方が面白さ的には勝ってしまうんですよねー。 
    とは言え、本作のタイトルにもなっている「モロク」という魔人の登場や、意外すぎる人間関係がドラマを生み、とても楽しめる内容になっていました。 
    ちょっと残念なのは若手の役者さんに笑いで少し話を軽くしようと試みるも、笑いも結構技術が必要なんですよね。 ベテラン役者さんの取る笑いとの実力差がはっきりしていました。

  • 満足度★★★

    ハイブリッドなマクベス
    なかなかの熱演でした。その中に笑いも盛り込められていました。

    ネタバレBOX

    最後のほうでストーリーの全容がわかりました。1時間45分を目標という前振でしたが、2時間越えになったのは、どのあたりが延びたのでしょうか。セリフの言い直しが散見されたのが残念でした。そのせいか、ちょっと集中しにくかったです。

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