イヌの日 公演情報 イヌの日」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.9
1-7件 / 7件中
  • 満足度★★★

    ネタばれ
    ネタばれ

    ネタバレBOX

    長塚圭史の戯曲【イヌの日】を観劇。
    演出は、ゴジケンの松居大悟。

    好きだった女の子、むかついた奴など同級生四人の男女を防空壕に15年も好奇心で監禁してしまった少年・中津。
    そこに閉じ込められてしまった男女には、食料などをちゃんと供給されているからか、立派な大人に成長しているのだが、社会との接点がない為か、中身は子供のままである。
    そしてある日、中津の友人・孝司が彼らの世話をする事になるのだが、この異常な状態を阻止しようと、監禁された彼らを逃がそうとするのだが......。

    作・演出の長塚圭史版は観ていたのだが、すっかりその事を忘れてしまい、観終わった翌日にやっと気が付いた?という体たらく。
    だがその当時は、それほど印象になかった作品であったようだが、演出家が変わって時間を得て観て見ると、戯曲が放っているメッセージにはゾッとしてしまうほどだ。
    今作は15年も監禁された異常な状態の中で、監禁する側、された側の心理状態を描くのではなく、人間が生きてく上で取得する道徳、教育、社会性などを得る事が出来なかった者が社会にどれだけ悪影響を及ぼすのか?という警告が戯曲の裏に隠してあったようだ。

    常に観終わった感が充実する長塚圭史の戯曲だが、その裏を読みとらなければ大損をしてしまうカラクリには気をつけなければいけない。

    傑作戯曲である。
  • 満足度★★★★★

    いい感じで振り回された!
    真夏の一夜の夢って感じ。松居演出、始めて視線があった気がした。たまたまだけど、下北沢が阿波踊りの日で何だか真夏の夜の夢...そんな気がした。

  • 満足度★★★★

    穴ぐらで見る夢
    やっぱしスズナリだな・・。三つの場面の大部分を占める薄暗い地下空間として見せる舞台空間の、猥雑で、陰影が深く奥行き感のある美術の出来は、スズナリならではと思う。
    風変わりな設定(をもたらしている奇異なるストーリー)、変人揃いの登場人物。
    リアルに想像すれば身震いしそうな「じめじめ」な場所での、あっけらかんと突き抜けた(というかネジが一本抜けた)奴らと、外で地べたに近い生活をしている世俗代表が衝突し、事の成り行きがぐにゃり・・と変調を来す感触が良い。
    空間と言い、人物の造形(役作り)と言い、濃厚でうまい味に仕上がった芝居と感じた。

    長塚圭史の作品は、ストレートプレイでは初。

  • 満足度★★★★★

    久々の
    松井作品。脚本は長塚圭史。
    ゴジゲンが復活してることを知らなかった。
    感情をこれでもかとかき乱された。105分

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2016/08/13 (土)

    お盆休みの真っ只中、初のスズナリ。満席で通路にパイプ椅子が増席される程の入りの中で開演。「十年くらい閉じ込めてたら人ってどうなるかなって、これ興味あるだろ?」という内容にも惹かれたが、大窪人衛を観に行ったと言っても過言ではない。「焼肉ドラゴン」で名前も知らなかった彼の演技に圧倒され、「イキウメ」で更に魅せられた。ふと思ったが「イキウメ」と今回の「イヌの日」、最後の選択の点も含め、なんとなく似ている。現実的な話をすれば、15年閉じ込められてた人間がああなるとは思わないし、ちょっと予想していた展開とは違っていたが、個人的には満足。実はこの日、13時から「イヌの日」、19時から時間製作さんの「白紙の目次」のダブルヘッダー。心地よい気分で新宿御苑に向かいました。

  • 満足度★★★

    長塚らしい
    長塚圭史2000年の作品をゴジゲンの松井が演出しているが、世界観は長塚のを踏襲していると思える。むしろ、役者陣の集め方が興味深く、30代でまとめているのが、今の長塚だとやりにくい所なんだろうと思う。阿佐ヶ谷スパイダースは元々好きではなかったのだが、その好きでないという感じがしっかり出てしまって、演劇的に面白いものにはなっていたが、何か物足りない印象がある。

  • 満足度★★★

    懐かしさ
    長塚圭史作、松居大悟演出『イヌの日』。約1時間50分。最初からザ・長塚節。懐かしさが勝ってシアタートップスにいるような錯覚…。今はもうないあの時期が蘇り純粋に観られなかったと思う。年取った…。私が今までに観た松居さんのお芝居の中で一番演劇的。客席に張り出す釣り物含め美術が良かった。

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