満足度★★★★
観てきた!
狂気的で猟奇的。B級ホラー好きにはたまらない作品です。
笑いからホラーの流れは中島らも氏のB級ホラー作品を彷彿とします。
私はかなり好みです。
内容的にR12とかR15とかにした方が良かったのかもしれません。
近くにいた女性はとあるシーンで気分が悪くなったようで途中退席していました。
舞台全体を覆うプチプチが非情に良いですね。
見えそうで見えない感じがとても効果的。
演技ではメイ役の磯部さんが印象に残りました。
同級生2人に裏切られて本性がバレた瞬間の目が素晴らしく良かった。
気になったのは…
満足度★★★★
やりたいことをやってみた
今回観ながら二つ、大きな感情が湧く。
「愛してほしいって、誰でも持ってるけど時にはすべてを破壊する想いになるのか」「歪んだものは、決して外の話ではない誰もが持ってるもの」
物凄く気持ち悪いというか、生理的に「音」「色」「視覚」が作られていた。
愛してほしい感情が時には、全てを破壊する。
揺れる灯り。
不透明な膜、見えているものと見えないものと、伝える想いと、届かない想い。
王子の小屋の使い方も面白かった。
膜はなんだろう?って。
完全に隠すのでもなく、透き通っているわけでもなく調光、音響ブースも不透明な膜で覆われてる。
うっすら、冷気を逃さないカーテンみたいなものが
大型の冷凍室にあるが、それを最初想像した。
後々、聞くとやはり、そのイメージだったようで・・。
今公演照明も良い。
全体的に青が多く使われている。
不安が膨張する。
光量のバランスもあるのかもしれないが、結構、ぐっと来る。
全体的に心象を強く出す照明が多い中、
泰吉が小さな子供たちに手製のプラネタリウムを披露する場面。
きっと、まだ、メイが産まれる前の「ごく普通の家族」の一場面なのだろう。
懐かしい暖かい想い出が表わされ、ほっと息をつける。
本当に、「ごく普通の・・・」
物語の随所に色々なイメージが差しこまれる
丁度、芝居を観る前に行ったダリ展をふと、思い出す。
歪んでいるけど、それは造形として成り立ち
尚且つ、奇妙な引き付ける匂いを放っている。
「血」の繋がりって、なんだろ?って観ながらも、考えてしまった。
血が繋がっていれば分かり合えるのか?
無条件に愛し、愛されるのか?
モンスターと、怪物と、「メイ」を括ってはいるが「普通」の「血」の関係性でもこのような事は「現実」ではないか?
嫌な話だなと、だけど、もっと、現実は嫌な話ゴロゴロしてるよって、斜めな観方もしてしまう。
しかし、それをしてしまうのは「芝居」ではなくなってしまう。
そこからの「物語」が生まれなくてはいけない。
私は、どこに、どの役に自分を置きにいくかで、大分観方が変わると思う。
私は房子役の都倉有加さんの強さが好きでした。
自分の子どもが障がいがあったとしても、けして、捻じ曲がることなく
前をみて、進んでいく力強さをかーちゃんの強さが共感。
(ただ、自分が実際の同じ状況になったとしたら、あそこまで強くはなれないとは思う)
権蔵役の渡辺芳博さんは、遺体を預かってから幻聴(ネズミ)が聴こえるなど、メンタルが強そうだが、実は繊細だったりして。
少し、「変わってる」というレッテルを周囲に貼られてながらも
物凄くピュアに色んなことを受け止めてる人なのかな?とも。
基本、エロ度数は高い感じはしたが。
*最初に登場したくだりとか・・。
その権蔵と兄弟・泰吉役の伊藤公一さん。
カズヤ、セイジ、メイの父親であり、深雪の夫。
彼が、本当に守りたかったものが
壊れていく。
徐々に、徐々に
見たくないけど、そこにはその世界の現実がある。
愛するだけでは、守れないのだろうか?
崩れていくモノを止める方法はあるのだろうか?
この芝居では、そのアンサーは指し示さない。
今回、一回しか観れないから、的外れな感想だとは思うが
やりたいこと、やるのがぽこぽこクラブって匂いが一番出た ホンだった気がする。
メイ役の磯部莉菜子さん。
とても愛らしいお顔立ちの方だが、感情の出し方が良いポイントで出せる。
ただ、不機嫌さを表わすにしても、出しどころが分ってる。
だから、その愛らしさとのギャップでより、効果が高い。
教師香坂と母親深雪を演じた松田佳央理さん。
かなり以前の一本調子の芝居から、今はふり幅が広がっていて、とても、観ていて引き込まれた。
その母親役の深雪の妹のマキ役の小野寺志織さん。
様々な島とのバイパスのような、つなげあい、潤滑油的な役回りをしていた。
杉浦一輝さんの
ニートっぷりには、ある意味安定感すら覚えてしまう。
あのカズヤとセイジの比較が面白い。
表がきちんとしていても、
裏では・・・。
そんな事を観ると、かなり、面白いのではないか。
坂本 健さんの「真理雄」。
真理=真実は、もしかすると彼が持っているのかもしれない。
「ただ、愛する」
言葉にすると、平たんにすらなってしまうこの言葉も、行動に起こす事に
よって、上手くいったり、いかなかったり。
桐島役の梅津瑞樹さんは、虚構の劇団での出演しか拝見した事がなかったが
少し、面白い。
ルックスいじりは、少し微妙ではあるが、飄々と淡々とボケていくと面白い感じになるのではと勝手に思った。
メイの同級生の井尻役のくららさん。
いじめにあってからの、復讐。
そこからメイと共に動くようになった。
良いことでは無いが、気持ちは皆が共有出来る。
「目には目を、歯には歯を」ハムラビ法典ではないが
いじめをしたやつは罰を。
それを防ぐことが出来なかった低能な教師も罰を。
ただ、残念ながらこの国はそれを良しとしない国。
彼女のココロはいつ、全部、晴れるのか。
三上陽永くんのカズヤ。
カズヤが一番「良いヒト」
ただ、一番「危ないヒト」
初見であれだけど、カズヤが母親を最終的に殺してしまったのかと、私は思ったのだが、どうなんだろうか。
満足度★★★
ファンは熱かったかな
虚構の劇団の三人と伊藤公一さんが出るということで観劇。
自分の中では終盤になるにつれてストーリーが・・・どうしたかったんだろ?
観客は女性が多く、アイドル的な扱い?
満足度★★
何だか納得できず
初めは学園モノと思っていたら、実は家族の問題だったり、いろいろな展開を見せる物語だが、結局何が言いたいのか/やりたいのかが分からず終わった。中心のメイと母親の愛憎とか、収拾や納得しきれていないエピソードが残って、役者陣の演技力には一定のモノがあるのだから、惜しい舞台だと思えた。
満足度★★★★★
-
1時間50分。すさんで心がザラザラする内容だけど、加減や畳みかける展開がうまく見入った。観終わった後も、あれは伏線だったんだ、という場面がいろいろあって楽しめる。