星降る夜に猿は哭く 公演情報 星降る夜に猿は哭く」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.2
1-4件 / 4件中
  • 満足度★★

    タイトル思わせぶりすぎて少しださい。
    連作短編的な印象から、カズオイシグロ原作の舞台『夜想曲集』が少しだけ思い浮かんだ。

    ネタバレBOX

    福島、障害などか唐突に現れてくる。
    しかし、これらが登場することの納得度が低いのだ。
    普段の生活の中に紛れている、という視線だとしても、唐突にしか感じられなかった。

    1つひとつのシーンの中でのインパクトと意味合いでそうしたのだろうが、全体を俯瞰するとしっくりこない。すなわち、構成力が足りないのではないか。

    5年後に死んだ妻と会うとか、最初の場面の違う時間を見せるとかは、ないほうが良い。湿り気が少なくクールなほうが引き締まったのでは。

    「なぜ来たの?」は、自分のことを聞いてほしいからだろう。
  • 満足度★★★


    90分。

    ネタバレBOX

    淡々と始まり、進んでいって、男(太田宏)がタイムリープしたということがわかる。リープのタイミングは舞子(小瀧万梨子)が死ぬこと。そんな背景があって、複数の男女の愛情関係が描かれる…。

    どこかすんなり入り込めない感じの作品。人物に興味を持てなかったせいかな。
  • 満足度★★★★

    開演前
    どっちらけ

    ネタバレBOX

    茨城の循環器系病院の中庭を往来する人々、カップルの話。

    開演前の小芝居が、喫茶店のアルバイトのぎこちなさがわざとらしくてつまらなく、その後の前説が、多分本当にたどたどしかったのだろうとは思いますが、白けてしまってそのたどたどしさに逆に苛立ちを覚えてしまいました。

    心臓が悪くても子供を産もうとした女性のエピソードを基に膨らませた印象でしたが、成長する子供のためにビデオを残そうとする話自体に新鮮味はありませんでした。ただし、病室だと訪れることはできないが、中庭だといつでも行けるからと言ってビデオの場所に中庭を選んだのは良かったと思いました。4,5年後の答え合わせは必要ないと思いました。
  • 満足度★★★★

    約95分
    ある家庭の重すぎる事情をこの上なく生々しく描き、作・演出デビュー作でだだならぬ才気を見せつけた青年団の俳優・伊藤毅の作・演2作目は、主に病院を舞台とする恋愛エピソード集といった趣。
    主として描かれるのは恋の芽生え。芽吹いた恋に浮かれ立つ男女の、ハタから見ればバカみたいな感じが元・芸人志望の伊藤毅によってコミカルに、しかし微笑ましいタッチで描かれていて、思わず頬が緩んでしまう。
    いくつかの悲恋も描かれるけど、これもこれでしっかり魅せてくれました。
    作・演第3弾にも期待!

    ネタバレBOX

    一番グッときたのは、重い心臓病の妊婦が生まれてくる娘に向けて夫立ち会いのもとビデオレターを撮影するシーン。
    新しい命と引き換えに絶命することを覚悟したママが幼稚園入園時の娘向け、小学校入学時の娘向けなどと発育段階に合わせたメッセージを残していくこのシーン、切なすぎて胸が締めつけられる思いでした。
    あたかも娘が目の前にいるかのように、笑顔で明るく、語りかけるように喋るところがまた泣かせる。

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