グランメゾン・アカシア 公演情報 グランメゾン・アカシア」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
1-6件 / 6件中
  • 満足度★★★★

    鑑賞日2016/05/28 (土)

    価格1,300円

    「〇〇家の7日間戦争」なホームドラマ(あるいはビター風味ホームコメディ)、 修羅場で笑える不思議さ、幕切れの巧みさよ!
    ともすればあんな目に遭っていたかも知れない、と身につまされたと言おうか、パラレルワールドにはあんな目に遭っている自分がいるのでは?と心配したと言おうか…(笑)
    舞台となるリビングルームがそれなりにきっちり作られているのでそこから扉ごしに続いている他の部屋も想像できるのか?

  • 満足度★★★★

    劇団名とタイトルの関係 花4つ星

     から、何となく日本のチンケな家屋やメゾネットについている大仰な名称に対する揶揄が浮かんで面白い。

    ネタバレBOX

    グランメゾンとフランス人が聞いたら先ずシャトーのような豪邸を頭に思い浮かべる。当然、日本のメゾネットなんぞでは話にならない。自分の住んでいたモンペリエにもメゾンがあって、その塀の1辺を歩くだけで15~20分かかったから、周囲は6㎞~8㎞はあっただろう。(自分は歩くのが早いので)まあ、メゾンというのはこういう規模である。現在は公園になっている有栖川の都立図書館辺りに屋敷を建てて他の部分を庭にした程度であれば、メゾンと認めて貰えようがまだ狭い感じは否めない。
     ところで物語が進行するのは、居間になった一角を中心である。他は、居間を中心に演じない役者が控える為の椅子席になっており、そのエリアを暗くして、再婚予定のバツイチ新婦と父との寝室(上手客席側)因みに上手奥は玄関とそれに続く廊下エリアということになろうか。元長男の部屋(現在は再婚予定の新婦の連れ子の娘に使われているは下手手前)、長女の部屋(下手奥)等が科白で示される。これがタイトルとの対比で実にアイロニカルで滑稽だ。だって実際そうだろう。有栖川公園は場所柄も含めて都内有数の公園だがそれが漸くメゾンとして認めて貰える程度だとすれば、こんなチンケな「家」にグランメゾンなどと冠されていれば、臍が茶を沸かす。という感覚で当然だろう。
     その上で如何にもチンケなこの国の自意識同士がpillow talkを繰り広げるようにぶち当たり鬩ぎ合っている。実に日本的ではないか? 世界状況などまるで何の関わりもないかのように。チンケそのものの日本!
  • 満足度★★★★

    ありえないだろう、けど、面白い。
    “the pillow talk”初観劇させていただきました。

    前情報では、どんなお話になるのかはわからず、“渾身の会話劇”とあり、当日パンフにも“あらすじ”や“相関図”も記されていません。

    が、舞台が進むにつれ“ストーリー”、“相関”が明らかになっていき、なるほど、これは“あらすじ”や“相関図”は書けないだろうな~と納得。

    まずありえないであろう状況の重なりが、演者の芝居、さらには演出によって“リアルチック”に面白おかしく描かれており、ひきつけられる舞台でした。

    役者の皆さん好演していましたが、殊に“西村優駿”さんの芝居は、いい味を出していると思いました。

  • 満足度★★★★★

    『ん!?』
    居間ひとつの父娘の日常に油断していたら・・・いやはやトンでもない展開。エッ、エッ、エーッ! と心中、驚きの声。 役者揃いのきめ細かな心理描写が地味にキマっていて実に愉快。'待合室方式'も場に適していた。レンジ、日めくり、煙草と小道具使いも念が入っていて感心。

  • 満足度★★★★

    グランメゾン・アカシア
    これは家族で住んでいる方のマンションの名前なのか、息子が一人暮らすマンション(アパート?)の名前なのか、最後まで分かりませんでしたがそれはどうでもよかったのでしょうか。室内のセットが生活感が出ていて良かったですが、麦茶を飲むならやはりガラスのコップでは?あと、お母さん、お父さんとバイク乗りに行く時にスカートでいいのかな。
    舞台上手の棚に引っ掛けてある自動日めくり(?)にご注目(笑)

    ネタバレBOX

    なんだか娘にやたら気を使ってよそよそしい家族だなと思ったら、お母さんは再婚を控えてお父さんとお試し同棲をしている所だったんですね。娘をちゃん付けでよんで、お父さんにも気を使って・・・と思っていたら別れた夫と話すシーンでは別人のようで笑えました。お父さん、失業しているのに結婚しようとしたり、新しい娘を大学に編入させると安請け合いしたり、失業保険も切れてるだろうに大丈夫なんでしょうか?ありそうな、なさそうなお話でしたが面白かったです。
    今回は舞台からはけないでと言うことで、わざと舞台の両端で着替えをしたと言うことでしたが、男性はともかく女性は大変そうでした。
  • 満足度★★★★★

    相関図
    びっくりしたなーもう

    ネタバレBOX

    再婚しようと、出会い系で知り合った女性とその娘を住まわせている中年男と、男の家族の話。

    男の女子高生の娘は不登校、新しいお母さん候補にも意地悪で、この子が悪いという雰囲気が、男の言動から男の無責任さが明らかになるにつれ何か変だなという雰囲気に変わり、そして新しいお母さん候補が高校の担任の前妻という想像を絶する展開に、どっかーんと打ちのめされました。持っていき方が素晴らしかったです。

    最後は男のだらしなさ故に破断になりましたが、結局はリバウンドきいちゃんのような娘が一番まともだったような、高校にも再び通いそうだし、さらに家族思いのいい子になりそうな感じだしでとっても嬉しくなりました。

    ただ一か所、前妻を登場させるためだったとはいえ、離婚してから何年も経って前夫の実印が必要なことなどあるでしょうか。しかも、いかにだらしない男だったとしても、他人に実印を預けることなど社会通念上あり得ないと思いました。実印を預けたとしたら、何か別の騒動が必要ですね。

    舞台の両脇に役者が待機する方式でした。舞台の狭さから仕方ないとは思いましたが、椅子に座ったままスカートをはいたり脱いだりするのは少しかわいそうでした。

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