ヴァギナ・デンタータ 公演情報 ヴァギナ・デンタータ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.3
1-9件 / 9件中
  • 満足度★★★

    考え方の
    多分男女で評価のかわる芝居と思うのですが
    男性向きではなかったと思うのは自分が男性だからでしょうか

  • 満足度★★★★★

    芸術集団れんこんきすた Vol.23『ヴァギナ・デンタータ』

    ご案内を頂いた時、美佐さんも人前では口には出来ない衝撃的なタイトルで、登場人物たちも声に出来ない悩みと傷を持っていて、それは、観て頂くお客様にも同じ思いを持ってもらえると思いますという事をおっしゃっていました。

    タイトルだけ観ると、衝撃的なこの舞台を観ようと思ったのは、前出の内容の言葉とぜひその思いを同じ空間で共有して頂きたいという一言でした。

    観に行って、美佐さんの言っていた意味が痛いくらいに解りました。

    この舞台は、女性が誰しも一度は感じたり、悩み、感じ、思うであろう痛みと傷が皮膚を通して、水がじわじわと静かに染み込むように心の底深く、体の奥深くに染み通ってくる。

    生々しいと言えばあまりにも生々しい、自らの意識と心の奥深くに隠して、蓋をして、見ないように、気づいているのに気づかない振りをし続けて来た、女の体と心の痛みと傷を赤裸々に描いている。

    けれど、嫌悪感を微塵も感じずに、目の前にいる6人の女性の痛みと傷に自分を重ね、時に同化し、時に共感し、時に痛みを感じて、気づけば自身の痛みやトラウマから負った傷に向かい合い、泣いた。

    舞台は、出入り口もドアもないとある一室。そこに縁も所縁もなく、何処をどうして、いつ此処に来たかも分からない、年齢も職業も性格も全く違う6人の女。

    唯一の共通点は、声に出せない、赤の他人以外には話すことの出来ない傷と痛みを持っているということ。

    この部屋を出る方法はただひとつ。それぞれが抱える痛みと傷に向き合い、受け入れること。その事に気づいた時、女たちは誰にも話せずにいた傷と痛みを自ら話始めたその先にあるものは一体何だったのか?

    その答えは、観て感じた一人一人各々違い、胸の中に見出だすものだろう。

    正解はない。あるのはあくまでも、自分が感じ、思い、掴み取った各々にとっての正解である。それすらも、何年後かに鑑みた時に、また違う答えが出るのかもしれない。

    木村美佐さんの女3は、付き合う男が悉く浮気をした挙げ句、「体が緩いから浮気した」と別れて行くことに、慣れっこになっててと言いながら、その事に深く傷き、痛みを感じていたこと認め、受け入れて行くまでの心情が伝わって来て切ない。

    個人的に、まるで、その当時の自分と同じ悩み、不安、痛みを感じている岩畑里沙さんの女2は、一番共感出来、同化し、皮膚を通してその痛みが伝わって来た。

    32歳位だろうか、男性と付き合ったことがない女優の女2は、このまま一生自分を抱き締めてくれる人も、愛してくれる人にも出会えず、身も心も交えることなく朽ち果て、死んで行くのかと悩み苦しむ女の姿は、実は32歳の時の私の姿そのものだった。

    それまで、私も女2と同じ不安と悩みの中にいた。その痛みと孤独は、同じ思いをした女にしか解らないだろう。その痛みを思ったた時、涙が溢れた。

    小松崎めぐみさんの女1は、匂わせはするが、はっきりとその傷と悩みとは何のなのか描かれてはいない。けれど、女たちの中で一番深い、傷と痛みを負っているのではないかと、最後の慟哭を聞いて、きりきりと胸に迫り、泣いた。

    でも、もしかしたら、一番深く濃く、絶望的な痛みと傷を負っていたのは、濱野和貴さんの女たちの部屋の花を取り替えに出て来る男だったのではないかとふと思う。

    男の人が書いたら、生々し過ぎて生臭くなったり、嫌悪感と違和感なくは観られなかったと思う。

    女性が、描いた舞台だから共感し、嫌悪感なく違和感なく受け入れられ、自分の痛みと傷と向き合い、感じ、泣き、観終わったあと、不思議にさっぱりとして内から力が沸き上がり、時の流に何時しか自分のトラウマや古傷や痛みが瘡蓋になり、剥がれ、苦しさを感じずに静かに見つめられるくらいに、少し強くなっていた自分に気づいた舞台だった。


    文:麻美 雪

  • 満足度★★★★

    このタイトルからは期待外れ
    ヴァギナ・デンタータという悍ましいほどのタイトルから劇場に期待して行くと、予想に反して、極まっとうな女性の心情を吐露した物語で、そういう意味では期待はずれ。ただ、物語の場の発想と不思議感、それにKate Bushの懐かしい挿入歌で楽しめる舞台だった。最後はちょっと予想外で、ああこれがこのタイトルか。と納得。ちょっと強引だが。

    ネタバレBOX

    先ずは入り口と出口のない部屋の設定。最初はどうも理解が出来ずに、悶々としていたけれど、深い悩みや傷をもつ彼女らのasylumであるという劇中の説明で納得。管理人たる男性の存在も理解できる。
    劇中、取り替えられる机上の花については、その意味が未だ理解できず。花の取り換えによってシチュエーションが変わるのかと考えながら見ていたが大きくは変わらず。敢えて言えば、女性たちの細かな心情の変化を表していたのか。ヴァギナ・デンタータを持つ女性が言っていたことだが、その夫々の悩み・傷は未婚の女性にありがちな心傷であり、その女性の気持ちの状態にはKateの初期の曲はマッチしていたと思う。
  • 満足度★★★

    女性視点の…
    舞台セット、その雰囲気が妖艶、耽美そして幻想という印象である。そして枠囲いのある前面ガラス部屋...額縁内のショーを見るようである。タイトルから意味深であり、しっかりその意味するところが明かされる。しかし直截的で共感し難い。女性の“性”を中心とした体・心の苦悩が描かれるが、その痛切さが今一つ伝わらない(自分が男だからか)。
    このシチュエーションになった経緯、理由のようなものが漠然としている。逆にそれが説明できれば謎解きの納得性が得られるが、神秘性が損なわれる。本公演では、状況説明は敢えて割愛したのだろう。

    さて、女性6名が繰り広げる世紀(セイキ)の晒し話とは...。

    ネタバレBOX

    舞台は、段差を設けて中央奥にファッションソファー、クッション、上手・下手に椅子2脚ずつ配置。その真ん中にテーブル、その上に観賞花が置いてあり、(日時)経過で取り替えられる。床には赤いファッション絨毯が敷かれている。

    出入り口のない一室に閉じ込められた女性、その状況・経過が分からず不安と恐怖を募らす。そのうち、他人ということを前提に一般的な心情(職業等)を話すうちに、性癖に関することまで激白する。30歳過ぎで処女、“性”質の悪さ、同性への愛などが切々。キャラクタ(化粧も含め)の濃淡があり過ぎて、特定の人物(女優役)にフォーカスしがちに感じた。

    最後になって静観していた女子大生がタイトルを...「ヴァギナ・デンタータ」とは陰部に歯が生えている、ということ。魅力的な仕草で男を誘惑し交りの後、陽根を噛み切り殺す。強姦等に対する戒め、教訓のような俗説。そしてギザギザ葉が象徴...。それゆえテーブルの上の花...ハーブという台詞が活きてくる。

    刺激ある雰囲気、女優陣の魅惑な演技は良かったが、それを収める物語という器がはっきりしない。伸縮自在な迷路にいるようで...手応えがもう少しあればと残念に思った。

    次回公演を楽しみにしております。
  • 満足度★★★★

    タイトルから
    エログロファンタジーかと思ってましたが、女性視点で描かれた正統的なお芝居でした。役者さんたちも熱演です。

  • 満足度★★

    想いをさらけだす
    素の自分を受け入れさらけ出す
    そんな事なのでしょうか?

    女性同士が解るって話なのだろうか…??

    あまりピンとこなかった…残念ながら。

    あそこに歯があるというのは何を象徴しているのかいまいち理解できなかった。

    皆様方メークが相当濃いのもなにかの事情があってのことだろうか???

    展開速度は性質上かなり遅いです。

    ネタバレBOX

    販売員の方の歯がとても気になりました。

    俳優なら治療すべきだと思いました。
    余計なお世話でしょうけど。
  • 満足度★★★★

    女の・・・
    “れんこんきすた”は本作が初見。

    面白いテーマの作品。

    リアルで生々しい感じ、好きです。

    ネタバレBOX

    「ゆるい女」、「マンガ女」、「アラサー○女」、・・・
  • 満足度★★★

    リアル
    役を演じているのか、そのまま本人なのか、わからないくらいリアルでした。

    ネタバレBOX

    会話に熱がはいり、涙があり、とてもリアルでした。男の存在とのつながりがわかりませんでした。花の意味するところは。出入り口がないはずの部屋なのに、どうやって、どこへ、一人づつ帰ることができるのでしょうか。不思議な空間でした。
  • 満足度★★

    惹句
    「女のソコは、かくも××い―。」というわりには、エロくもなく、グロくもなく、ちょっと観念的ではあるかもしれないけど、まったく響かなかったのは、俺に空洞がないからかしら?

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