十一ぴきのネコ 公演情報 十一ぴきのネコ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.6
1-10件 / 10件中
  • 満足度★★★★★

    野良
    野良ネコたちの冒険と良い国の建国。仲間とコトを成す素晴らしさを伝える。しかし、立場や財が思いやりの心を蝕み、強欲を生み出し、陰謀が蔓延る。さぁ、我々はこの時代をどう生きれば良いのか。大人が子供たちの未来に希望を示さねば。岐路に立っていると自覚せねば。ヤンチャなおっちゃんたちが全身で若さを発散させている。開演直前に、客席にいた猫のホテルの佐藤真弓さんに絡む(驚く)中村まことさんが可笑しかった。「力を付けよう。力を合わせよう。」が、一番響いた。終演後のエレベーターで、小学生の女の子が🎵十一ぴきのネコ🎵と歌い出し、可愛くて空気が和む。むさ苦しいネコたちと一緒に紅一点の荻野清子さん。演奏者で、演技者で、観客だった。大堀さんの「何でそういうことすんの?」にリアルに吹き出してて可愛い。視線が素敵

  • 平日マチネはお子様おらず
    お子様はほんの数人(1人?)だったので、
    開演前のお客様いじり(と言っていいのか?)では、
    猫たちがその子を気にして、座布団(座高を上げるため)もってきたり、
    何かお菓子?をあげたり、いろいろしていました。

    さすがの座組、有起哉さん・山内圭哉くん・菅原永二さん目当てで行きましたが、
    中村まことさんと市川しんぺーさんもいらしたので、
    菅原さんとの共演が、個人的にはなんだかじぃんとしてしまいました。

    ネタバレBOX

    それにしてもラスト、なぜあっけなく殺されて、
    そこで終わりだったのか・・・あれって脚本通りなんですか?
    それとも長塚さんの脚色?
    びっくりして、なんとなく考えさせられました。

    突然裏切られたり、あるもんね・・・実際。
  • 子供には、もっと夢を魅せてあげたい
    多くの子供が観劇していたが、グズる子もおらず、安心して観劇できた、初めて舞台で北村有起哉さんを見たが、流石の演技であった。小さい子は、ここで見た様々なシーンをいつまでも鮮明に覚えていることと思うが、もうすこしメルヘンチックなものの方が沢山夢を持たせてあげられるのではなかろうか。特にあのラストは何を意味しているのか、子供たちはどう受け取ったのだろうか?

  • 満足度★★★

    吉里吉里人につながる…
    井上ひさし的ユートピア論だった。
    プロセニアムが無い小屋の方が、たぶん相応しい芝居。

  • 満足度★★★★

    笑って笑って考える
    個性的な猫達の楽しく、でも所々に考えさせられる舞台。
    欲を言えば前列ではなく、真ん中位の位置でみたかった。
    大人も子供も楽しめると思います。
    開演5分前には席に着席している事をオススメします。

  • 満足度

    ミュージカルなのか?
    つまらなかった。脚本、演出も良いはずなのに、何も伝わって来なかった。絵本の方がずっと良かった。

  • 満足度★★★★

    おっさん猫たちの大奮闘!
    2011年に観た時よりも、今回の方がよりシュールに感じたのは、社会の闇がより深くなったのかもしれない・・・・・なんて、思いました。
    前回よりも一匹、一匹の個性もより濃く伝わってきた気がします。
    欲は、人を変えますよね・・・・。

  • 満足度★★★★

    熱演。
    これだけの俳優の力量をもって、エンタテインメント成立。土曜昼という事もあって子供多数。笑いも沢山飛んでいた。休憩挟んで2時間半強、子供はだれていなかった。私は子供の観賞眼を信頼しているが、今回の「十一ぴき」は「対子供」としては、中々健闘していたと思う。「子供に受うける」セリフ、動きというものがあるのだな、と発見。
     さて、しかしこの戯曲にも子供が追っつかない飛躍というか、抽象思考の橋渡しを要する部分がある。大きな魚を探しに行く、というのだが、大きな魚より中くらいの魚を手際よく取れる湖のほうが有り難いんじゃない?と思うし、腹が減って動けないのに、隊を組んで冒険に出かける、しかも何日も。でもって湖に着いたと思ったら敵は大きくて敵わない、だから身体を鍛えるんだと言って訓練をする。腹ぺこでそんなの無理だろうと思う。ここはある種の省略があって、「希望を失わない」「団結」といったテーマのためには、リアリティは犠牲になって良いというケースだ。観客はその部分で、有り難いメッセージのみを受け取るという、心許ない細い吊り橋を渡る。が、そこを乗り越えれば、また楽しい物語世界が展開する、そこがエラい。「共和国」を設立し、その国家の顛末が簡単に説明されるが、終幕に向かう下り坂の涼しい風は心地よい。ハッピーエンドとは言えなくとも。
     ピアノ他の生演奏は荻野清子。音楽も宇野誠一郎の元曲を踏まえ、新曲も入れて全体をアレンジ。十余年前、黒テントで松本大洋書下ろし作品をやった際の荻野氏の音楽は才気溢れ、DJ役+生演奏も堂に入っていたが、それ以来のお目見えに懐かしさが沸騰した(カーテンコールで顔を見せて初めて分かったのだが)。 劇中、現代的なコードで切なさがこみ上げる音楽は彼女の作に違いなく、往年の、といった感じの音楽は宇野氏のものだろう。 詞は初演当時のもので「赤尾敏」「三島由紀夫の自決」が出てきたりする、時代性のギャップはさほど気にならなかったが、私としてはそこは大胆に現代に置き換えて良いと思う部分があった。明らかに「安倍」と置き換えて痛烈に成立する詞もあったが、不穏さを嫌って長塚氏がそれを自粛したのだとすると、ちょっと淋しい。書き換えない事がかえって奇妙な場合が、井上戯曲にはけっこうありそうである。

  • 満足度★★★★

    130人ものお子様が入った回もあったそうです(^^;)
    絵本がベースで明るく楽しい子供向け~で進んでいたら・・・・

    結構ラストが・・・な展開で驚かされた約2時間強の全2幕
    (15分の休息入りです)

  • 満足度★★★★

    清濁
    客席には子供もいましたが、どこが子供向けかと思いました。

    ネタバレBOX

    老猫から話を聞いた飢えた野良猫11匹が大きな魚がいる星の下の湖へ行き、苦労の末に捕獲に成功し、定住を決めてその土地の先駆者となる話。

    ラストでは、その後猫が集まり大都市となった土地の先駆者として出世した仲間は権力者となり、清濁併せ呑むことは大切ですが、正論を吐く理屈っぽいにゃん太郎が邪魔になり撲殺してしまいました。

    邪魔な年上の人たちがいなくなり、才能があれば分不相応に何でもできた戦後の闇市世代を象徴しているようでした。そして、正論を踏みにじる権力者の姿は今日そのものでした。老猫は若者たちについて行かず、若者たちも誘わず、老猫は自殺しました。特攻機が体当たりするようなシーンもありました。

    1971年当時の時代背景があるのでしょうが、井上さんも思いをこめ過ぎで、もっと底抜けに楽しい話にすれば良かったのにと思ってしまいました。子供たちには分からないだろうなと思います。そして今日では子供たちの親世代も理解できないかもしれません。

    ところで、パントマイム的な身のこなしができ、透き通るような歌声を持つ北村有起哉さんの演技力には改めて感心しました。

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