女中たち 公演情報 女中たち」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.8
1-4件 / 4件中
  • 満足度★★★★

    あー!面白かった―!
    7月18日(土)18:00【A】:ソランジュ=矢崎/クレール=碓井を拝見。
    女中たちのごっこ遊びを盗み見る。物音を立てて気付かれてはいけないから、早く立ち去らなければと感じながらも、好奇心が私をその場に縛り付ける。もしかしたら彼女たちは、大勢の目に見られていることを知っているのかもしれない、そんな薄いレースのカーテンがはためく瞬間にも、脈打つような興奮を覚えてしまう。

  • 満足度★★★★★

    客席も緊張する・・
    身じろぎもできない!
    正真正銘の演技バトルを観客は固唾を飲んで見守るしかないから・・

    そしてそんな白熱の舞台を現出させたのは中屋敷さんのエッジの効いた演出。潔さとキャストへの信頼感を強く感じた

    矢崎ソランジュで2回観たのだが、ラストの長台詞には毎回震えます
    明日の碓井ソランジュはどんな景色を見せてくれるのか、今から楽しみでならない

  • 満足度★★★★★

    凄いものを見た!
    まだAバージョンしか拝見してませんけども。
    圧倒的でした全てが。
    細かい動きや表情を目に焼き付けたいし、えげつないセリフ量で話している事に置いていかれそうで必死だしで、自分の身体能力がもっとあれば!
    役者さんて凄まじいなと思い知るわよ!

    これは私の中でたまにある、公演期間中に仕事の休みが許す限り何度でも通ってしまいたいやつですよ…!

    ネタバレBOX

    全体が素晴らしいけども私は前半の奥様ごっこでソランジュがクレールを絞めにかかる所と、後半のソランジュの長セリフが特にゾクゾクします。
    また見たいーBバージョンもはよ見たいー。
  • 満足度★★★★★

    傷つき歪むことの怖さ
    原作は未読だし不条理劇というので難解かと身構えていたが、そんなに??ということもなく、ちゃんと作品として楽しめた。
    支配する者とされる者、抑圧する者とされる者、蔑む者とされる者。決して対等ではない関係性。
    貧しさ、抑圧、同族嫌悪、無邪気という名の残酷さ。悪意よりもっとたちが悪いのは、善意や優しさの形をした他者への攻撃だ。
    これが一番人を傷つけ憎悪の温床となり、やがて事件へと発展していくのだ。。

    ネタバレBOX

    客入れ、無機質な音が延々と繰り返され現代音楽のよう。
    美術はシンプルだが、あまり観たことのない感じで舞台が三方向に向いている。奥様の部屋らしい。
    中が透けて観える格子状の棚があり、これがぐるっとコの字型に囲んでいる。上部のみが上下に可動。始めに上がり最後に下がる。
    転換なしのワンシュチュエーション。暗転もなし。
    観ていると、他人の部屋を覗き見しているような背徳感すら感じる。
    照明がシンプルだけど印象的。ラスト、ソランジュ(姉)の長台詞のとき客席側から照明があたり、背景に大きな黒いシルエットとなって浮かび上がる。
    それはまるで生気のない亡霊のよう。
    衣装とメイクは女中たちと奥様とで対照的。女中たちはノーメイク。丸首、半袖、すとん!としたシルエットをした短い丈の黒いワンピース。美しさなど微塵もなく、安っぽく実用本位な印象を与える。
    奥様のほうはといえば、白い肌、細く整えた眉、真っ赤な口紅、明るいセミロングの髪を美しくセットで波打たせている。流れるような模様の入った淡いグレーのロングドレス、豪華な毛皮のロングコート。富裕層の奥様そのもの。

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